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二次創作小説(新・総合)
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- 【fate二次創作】月影に揺れる誇り
- 日時: 2024/12/14 18:39
- 名前: きのこ (ID: sbAJLKKg)
- 参照: kakiko.info/profiles/index.cgi?no
冷たい風が頬を撫でる。深い森の中、静けさが彼女の心を包む。夜空に浮かぶ月は、遠い過去の記憶を優しく照らしていた。
――触れられない幸福。掴めなかった温もり。
セイバーの瞳に浮かぶのは、誇り高き騎士としての決意と、誰にも見せることのない孤独。
彼女は王として、国を守るためにすべてを捧げた。
愛する者、友、そして自分自身の心さえも。
けれども、一瞬だけ心が揺れる。
「あなたがいた」――その事実が彼女を救い、同時に苦しめる。
彼女の胸に秘めた想いは、時に涙となって零れ落ちそうになる。けれど、決して流さない。
「私には進むべき道がある」と、自らに言い聞かせながら。
その森の中で、彼女は静かに目を閉じる。
月明かりに照らされたその横顔は、誰も知らない儚い少女の面影を残していた。
心の奥底で囁く言葉――
「もう一度、あなたに会えたなら……」
けれどその願いを、彼女はそっと胸に閉じ込め、前へと進む。
涙一つこぼさぬまま、騎士としての孤独な誇りを抱いて
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