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二次創作小説(新・総合)
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- 【リリカルなのは二次創作】星明かりの誓い
- 日時: 2024/12/14 21:06
- 名前: きのこ (ID: sbAJLKKg)
- 参照: kakiko.info/profiles/index.cgi?no
夜の浜辺。波の音だけが静かに耳を撫でていた。遠くに光る星たちは、まるで二人だけのために輝いているようだった。
なのはは柔らかい砂浜に腰を下ろし、隣にいるフェイトにそっと視線を向けた。フェイトの金色の髪が夜風に揺れて、月明かりに照らされている。その横顔はどこか寂しげで、それでいて温かい。
「フェイトちゃん、寒くない?」
なのはの言葉に、フェイトは優しく微笑んで首を横に振る。
「ううん、大丈夫だよ。なのはが隣にいるから……」
「それなら良かった」
そう言いながらも、なのははそっと自分の手をフェイトの手の上に重ねた。フェイトの指が小さく震えた気がしたが、それはきっと気のせいじゃない。二人の手は自然に絡み合い、ぴったりと寄り添う。
「私たち、あの時、約束したよね」
なのはの瞳が真っ直ぐにフェイトを見つめる。
「どんなに離れても、心はいつも一緒だって……」
フェイトは静かに頷いた。何度も戦い、別れを経験してきた二人。けれど、繋がれた絆は一度も途切れたことがない。
「これからも……ずっと一緒にいたい」
フェイトの声は震えていたけれど、その言葉には揺るぎない強さがあった。
なのはは目を細めて微笑んだ。
「うん、約束だよ、フェイトちゃん」
二人の指がぎゅっと絡まる。星々の輝きの中で、二人の距離はもう一つも残っていなかった。
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