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二次創作小説(新・総合)
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- 【プリズマ☆イリヤ二次創作】ほどけない想い
- 日時: 2024/12/14 21:44
- 名前: きのこ (ID: sbAJLKKg)
- 参照: kakiko.info/profiles/index.cgi?no
イリヤ、美遊、クロエ――三人の間には、言葉では表せない複雑な糸が絡み合っていた。
イリヤは美遊を見つめるとき、守りたいという気持ちと、どこか儚い美しさに惹かれる想いを隠せない。美遊の無垢で、それでいて秘めた強さに触れるたび、胸の奥が甘く締め付けられる。美遊もまた、イリヤと一緒にいるときだけ心の凍りついた部分が温かく溶けるのを感じていた。それは友情とも違う、もっと深いところで生まれた繋がり。
クロエはそんな二人を少し離れた場所から見つめている。イリヤの中に自分自身を感じながら、同時にイリヤとは違う、自分だけの願いがあることを知っている。彼女は遠慮のない言葉と態度で、イリヤにも美遊にも踏み込んでいく。接吻で触れる唇、絡む指先――それはまるで、自分たちの輪郭を確かめ合うようだった。
「好きだよ」と、クロエは言う。そこには嘘も迷いもない。でも、誰に対しての「好き」なのか、彼女自身も答えを見つけられない。イリヤの中にいる「普通の少女」と「魔法少女」、美遊の持つ「孤独」と「希望」、そのすべてをひとつに抱きしめたい。
三人の心は交差し、すれ違い、時には傷つけ合う。それでも、手を伸ばせば必ず触れることのできる距離にいる。彼女たちの「特別」は、誰にも理解されなくてもいい。複雑で、不完全で、それでも甘く輝く、彼女たちだけの物語だから。
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