二次創作小説(新・総合)

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【fgo】団子争奪戦!桜の下で繰り広げられた微妙な日常戦争
日時: 2024/12/18 20:54
名前: きのこ (ID: 4qcwcNq5)
参照: kakiko.info/profiles/index.cgi?no

春、桜の花が満開となったある日、織田信長と沖田総司は、都内のとある公園で花見を楽しんでいた。風に舞い散る花びらを見つめながら、二人はどこか平和な雰囲気の中、まったりとした時間を過ごしている。

信長は、重い甲冑を脱ぎ捨て、普段とは違う軽装でリラックスした様子。沖田も、刀を脇におき、笑顔で団子を食べていた。花見にはぴったりの天気で、まるで時が止まったように感じられる。

「しかし、こんなに美しい桜の下で、団子を食べるなんて、まるで…戦じゃなくて、修行みたいだな。」

信長がぼそりと言うと、沖田は「戦じゃないですけどね、信長さん。」とニッコリ笑った。彼女の笑顔はいつも通り、無邪気で純粋だ。

「まあ、確かに戦じゃないな。でも、三色団子の争いこそ、まるで戦そのものだ!」

信長が一口団子を食べながら言うと、沖田は少し顔をしかめた。「信長さん、それ、違うと思いますよ。」


「いや、違うかもしれんが、どっちにしろ、最後の三色団子を誰が食べるかという問題が、今まさに我々に降りかかっているのだ!」


沖田は急に目を大きく見開いて団子を見つめる。


「あ、本当だ!残り一つ!信長さん、どうします?」


「ふふ、私が食べようか?」信長は得意気に言ったが、沖田はすぐに首を振った。

「いや、私が食べます!」沖田も負けじと主張する。

二人は互いに譲らない。まさに戦争のような気配を漂わせていた。どちらも引き下がらず、花見の平和な空気とは裏腹に、団子を巡る激しい戦いが繰り広げられようとしていた。

「うーん、どうしようかな…」信長が頭をかしげる。

沖田は少し考えた後、「よし、決め方を決めました!」と宣言する。

「え?どうやって?」信長が興味深げに尋ねる。

「じゃーん!『叩いて被ってジャンケンポン!』で決めましょう!」

信長は一瞬驚いたが、すぐにうなずいた。「うむ、それも面白いな。だが、私が勝つに決まっておる!」

「じゃあ、やりましょう!」沖田も元気よく応じた。

二人は立ち上がり、並んで「叩いて被ってジャンケンポン!」の準備を始める。信長は何かに取り憑かれたような真剣な顔で手を叩き、沖田も同じく気合いを入れてポンと手を叩いた。

「最初はグー!」と二人同時に言う。

「ジャンケンポン!」

信長は「チョキ」、沖田は「グー」。信長が負けてしまう。

「…おお、ついに私が敗北か。」信長はどこか悔しそうに言う。

沖田は得意げに「やった!次も勝つ!」と張り切って言った。

再び「叩いて被ってジャンケンポン!」を繰り返し、信長はまたしても敗北。沖田は連勝した。

「これは…我が敗北だな。だが、もう一度だけ!」信長は諦めずに何度も挑戦し、沖田も何度も勝利する。最終的に、信長は完全に負けてしまった。

「うーん、どうしたものか…負けたら食べていいのだろうか?」信長が悩んでいると、突如、誰かが背後から声をかけてきた。

「おっと、そんなことをしている場合ではないぞ、信長。沖田、お前もか。」

振り向くと、そこには土方歳三が立っていた。彼はいつもの冷静で厳格な表情を浮かべており、何やら呆れた様子で二人を見ていた。

「土方さん!」信長と沖田は同時に驚いた声を上げた。

土方は二人に近づき、三色団子を手に取る。「まあ、どうせこうなると思っていたが…」

「え、土方さん、それ!」沖田が驚いて声を上げる間もなく、土方は残りの三色団子を一口で食べてしまった。

「ま、いいだろう。結局、団子は俺のものだ。」土方は満足げに言いながら、二人に向かって冷ややかな視線を投げた。

信長と沖田は、驚きと呆れの表情を浮かべつつ、言葉が出なかった。

「こ、これは…何が起こったんだ?」信長がうめき声を上げる。

「やっぱり、花見ってのは、こういうもんなんだな。」沖田が苦笑いを浮かべる。

「そうだな。」土方が何も言わずに桜を見上げた。

結局、三色団子を巡る争いは、土方歳三によって制され、花見は一瞬で終わりを迎えた。それでも、桜の花の下で繰り広げられた奇妙な戦いは、二人にとって忘れられない思い出となったのだった。

おわり


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