二次創作小説(新・総合)

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【fgo二次創作】星屑の歌声、心のメロディ
日時: 2025/01/10 22:56
名前: きのこ (ID: evrYa.Q3)
参照: kakiko.info/profiles/index.cgi?no

冬の冷たい風が吹きすさぶ夜、雪が舞い降りた街に一つの暖かな場所があった。そこは、仲間たちが集まり、少しだけ特別な時間を過ごしている部屋だった。静かな夜の中、部屋の隅から聞こえてくるのは、笑い声と共に流れる音楽。

「すーぱー☆あふぇくしょん、すっごく楽しい曲だなー」

アルクェイドが満面の笑みを浮かべながら、無邪気にカラオケのマイクを握りしめて歌っている。彼女の歌声は、どこまでも明るくて、まるで冬の寒さを忘れさせるような温かさを持っていた。そのエネルギッシュな様子に、他の仲間たちもつい笑顔になる。

「本当に、楽しそうね。まったく、アルクの影響でこうなってるのか…」と、蒼崎青子が苦笑いを浮かべながら言った。

その言葉に、アルクェイドはにっこりと笑い返し、次にステージを指差しながら青子に声をかけた。

「青子も一緒にどう? すーぱー☆あふぇくしょん、歌おうよ!」

青子は少し困ったような顔をしながらも、ゆっくりとマイクを握る。「うーん、仕方ないわね…」と、少し照れくさそうに歌い始める。その姿に、周りの仲間たちはほっとしたように微笑んだ。青子はその歌声に、普段見せない柔らかさを感じていることに気づいていた。

そして、最後にカラオケの前に立ったのは、両儀式だ。彼は、他のメンバーのノリに乗らなければならないという、少し複雑な気持ちを抱えていた。彼は冷たく見えるが、仲間たちと過ごす時間が心地よいものだと、どこかで感じていたからだ。

「こんなふざけたこと、付き合っていられないな…」式はそう言いながらも、ややため息をついてステージに足を踏み出す。

「だめだよ、式! みんなで歌うんだから、楽しまないと!」アルクェイドが無理に式を引き込む。式はしばらくため息をついた後、仕方なくマイクを手に取った。

「まったく、しょうがないな…」

式が選んだのは、意外にも「すーぱー☆あふぇくしょん」だった。その曲に対する気持ちがどうであれ、仲間たちと一緒に歌うのが嫌なわけではなかった。マイクを握りしめ、式は冷静に歌い始める。その歌声は、普段の冷徹さを少しだけ和らげたもので、どこか力強く、そしてどこか寂しさを感じさせるものだった。

「すーぱー☆あふぇくしょん…こんな曲が本当に楽しいのか?」式が心の中でつぶやくが、その歌声は徐々に自分のものとして馴染んでいった。周りの仲間たちも、彼の歌声に自然と引き込まれていく。

歌い終わると、式は一瞬照れくさそうにマイクを置き、周りを見回した。

「…楽しかったか?」

アルクェイドは大きく手を振って答えた。「うん! すごく良かったよ、式!」

その言葉に式は軽く眉をひそめるも、心の中では少しだけ満足げな表情を浮かべていた。

「…セイバー、お前も歌わないのか?」

式の言葉に、セイバーが少し恥ずかしそうに顔を赤くしながら、静かに前に出てきた。彼女は、控えめに言った。

「私も…少しだけ歌ってみたいです。皆と一緒に、楽しんでみたいものです。」

セイバーは、選曲画面に目をやり、最初は躊躇していたが、最後に決心して、少し大人びたバラードを選んだ。その歌声は、温かく穏やかで、誰もがその優雅さに心を奪われた。

「セイバー、すごくきれいな声ね!」青子が言うと、セイバーはうつむきながら、静かに笑った。

「ありがとう、青子。皆さんが楽しんでいるのを見て、私も自然と楽しくなりました。」

その言葉に、アルクェイドがにっこりと笑顔を浮かべる。「セイバーの歌声も素敵だったよ!」

セイバーは少し照れながらも、再び皆の元に戻り、軽く頷いた。その笑顔には、普段の硬い表情が少し和らぎ、暖かな雰囲気を醸し出していた。

その後、部屋の中では、皆で一緒に「すーぱー☆あふぇくしょん」を歌いながら、楽しいひと時を過ごした。式も、最初の冷たい態度を少しだけ和らげて、他の仲間たちと一緒に笑っていた。

「こうして、皆で歌うのも悪くないな」式はふと心の中でつぶやく。

その言葉を、誰もが聞いていたわけではないけれど、全員がその場で過ごした時間の温かさを感じていた。笑顔が広がり、歌声が響くその空間には、確かに幸せが満ちていた。

「すーぱー☆あふぇくしょん…みんなで歌って、楽しんでくれてありがとう。」


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