二次創作小説(新・総合)
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- 【fate二次創作】運命の四人、そして私の新しい物語
- 日時: 2025/01/11 18:56
- 名前: きのこ (ID: T332fYOA)
- 参照: kakiko.info/profiles/index.cgi?no
プロローグ:衛宮士郎、女になる
「…う、うん?」
衛宮士郎は目を覚ますと、何かがおかしいと感じた。毎朝のように鍛えている肉体が妙に軽い。いや、軽いだけじゃない。違和感がある。体のあちこちがいつもと違う。まるで、自分の体じゃないみたいだ。
「えっ、何だこりゃああああああああ!」
鏡に映った自分を見て、士郎は全力で叫んだ。
――そこには、短いオレンジ色の髪を揺らす、美少女が立っていた。
目をこすってもう一度見る。頬をつねってもみる。しかし、そこにいるのは間違いなく女の子。それも、目を引くほどの美少女。
「嘘だろ……どうして俺が、女になってるんだよっ!」
胸元を見ると、確かな膨らみが存在している。服も変わっている。タイトなシャツのせいで、その膨らみが目立つ。足はすらりと伸び、腰回りはしなやかで女性的だ。
「これは何かの呪いか?それとも、夢か?」
そんな混乱しているところへ、部屋のドアが勢いよく開いた。
「シロウ!朝食の準備は――」
セイバーが現れた。いつものように冷静な顔で、士郎を見た。
だが――
「……っ!?」
セイバーの顔が真っ赤になり、口をパクパクさせる。
「な、なんですか、その格好は!?あなた、一体誰ですか!?」
「セ、セイバー!俺だよ、衛宮士郎だ!」
「し、士郎?そんな、どう見ても少女ではありませんか!」
「だから、俺もよく分からないんだってば!」
――こうして、衛宮士郎の女体化生活は突如始まったのである。
第一章:謎の女体化と、セイバーの動揺
士郎(女)が朝食を作る姿は、いつもとは少し違った。
「うわぁぁぁ!なんでエプロンがこんなに似合っちゃうんだよ……!」
エプロン姿の自分を見て、士郎はさらに頭を抱えた。鏡に映るのは、どこからどう見ても“家庭的な美少女”である。
「ふふ、妙にしっくり来るな……って、笑いごとじゃない!」
冷静でいられるはずがない。女体化した理由は分からないし、元に戻る方法も分からない。しかし、腹は減るし、朝食を作らないわけにはいかない。
「シロウ……あの、本当にあなたなんですね?」
セイバーが、まじまじと士郎を見つめている。どこか落ち着かない様子だ。
「ああ、間違いない。中身は俺だよ、セイバー」
士郎がため息をつくと、セイバーは顔を赤くしてうつむいた。
「その……女性の姿になったあなたを見ると、なんだか……その、妙な気持ちになります」
「は? 妙な気持ちって……」
「とにかく、食事をいただきます。そうすれば、落ち着くはずです」
だが、セイバーが箸を持つ手は微妙に震えていた。
一難去って、次の大問題
そんなドタバタの朝食が終わる頃、今度は凛がやってきた。
「士郎!朝からうるさいわよ――って、ちょっと待って。誰よ、あんた?」
凛の目が鋭く光る。
「凛、落ち着け。俺だ、士郎だ」
「は? 何言ってんの、バカじゃないの?……って、え? 本当に士郎なの?」
士郎が頷くと、凛の顔がみるみる引きつった。
「うわっ、なにそれ!? 超ウケるんだけど! 何よ、その可愛さ!」
凛は口元を抑えながら、笑いを堪えている。
「くっ……これは魔術の仕業かしら? それとも、神様のイタズラ?」
「笑いごとじゃないんだってば!」
凛が士郎の胸をじろじろ見る。
「ふーん、結構あるわね。その胸。……もしかして、これ、成長途中?」
「遠坂、やめてくれ!」
「ふふっ、まあいいわ。面白いことになってきたじゃない!」
そして、桜の反応は
最後に現れたのは、桜だった。
「先輩、今日の朝ごはん――えっ?」
桜の目が大きく見開かれる。
「えっと……その、どちら様ですか?」
「あ、桜。俺、士郎だ」
「えっ……!?」
士郎が困ったように微笑むと、桜は数秒固まった後、突然ポロポロと涙を流し始めた。
「せ、先輩が……先輩が女の子になっちゃったぁ!」
「いや、泣くなよ!戻る方法を探すから!」
桜は涙を拭きながら、真っ赤な顔で叫んだ。
「でも……可愛すぎるんです!どうしてこんなに可愛いんですかぁ!」
「俺が聞きたいよ……」
彼女たちの、百合道への第一歩
こうして、士郎は訳も分からず女体化し、周囲の女の子たちは混乱しながらも、何やら新しい道を踏み出すことになった。
セイバーは落ち着かず、凛は爆笑し、桜は泣きながらも喜ぶ。
士郎が元に戻る日は来るのか? それとも、このまま――
ギャグと百合が交差する、奇妙な日常が始まる!
第二章:新たなる日常と魔術的調査
女体化してしまった士郎の日常は、もはや「日常」と呼べるものではなくなっていた。
女体化ライフ、始まる
「シロウ、顔にご飯粒がついていますよ」
セイバーが士郎の顔をじっと見つめ、指先でつん、とご飯粒を取った。
「うぅ、ありがと……」
思わず赤面する士郎。自分が女になったせいか、セイバーの仕草がやけに近く感じる。
「シロウ、最近のあなたは……その、妙に可愛らしいですね」
「うっ……!?」
セイバーがいつもより優しい目で見つめてくる。なんだこの破壊力は。心臓がバクバクする。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!俺、これでも男だから!」
「ですが、今のシロウは女性ですから……」
セイバーが頬を染め、少し目をそらす。
「(な、なんだこの距離感……!俺、変な方向に目覚めそうだぞ!?)」
そんな時、ガチャリとドアが開いた。
「衛宮くん! 女の子ライフ、楽しんでる?」
凛がニヤニヤしながら現れた。
「楽しんでるわけないだろ! 早く元に戻してくれよ!」
「ふふ、そう慌てないの。今、色々と調査中だから。ま、しばらくはこのまま楽しみなさい!」
「楽しめるかっ!」
凛が意地悪そうに笑い、士郎の髪をくしゃっと撫でた。
「ふふっ、でも似合ってるわよ。そのまま女の子として生きていくのも悪くないんじゃない?」
「冗談じゃないって!」
魔術的調査、難航中
凛は士郎の女体化の原因を突き止めようと、魔術書を広げて調べていた。
「うーん、どうやらこれは高位の変化魔術ね。でも、こんな魔術をかけられるヤツ、そうそういないはず……」
「じゃあ、どうすれば元に戻れるんだ?」
「そうね、原因が分かればすぐ解除できるんだけど。今はまだ時間がかかりそう」
「おいおい……」
「ま、その間に女の子としての生活に慣れておいた方がいいわよ?」
凛が悪戯っぽくウィンクした。
「お前、絶対楽しんでるだろ……」
第三章:学園百合ハプニング
女体化したまま元に戻れない士郎は、凛の提案で学校に行くことになった。
「お前、正気か!?こんな姿で学校なんて無理だって!」
「大丈夫大丈夫!制服もちゃんと用意したし、名前も『衛宮シオリ』で通すわ」
「シオリって何だよ!」
「さあ、行くわよ♪」
教室、騒然
教室に入ると、クラスメイトたちの視線が一斉に士郎――いや、「シオリ」に集まった。
「え、誰?超可愛くない?」
「転校生かな?」
「あの子、衛宮くんに似てない?」
クラスはざわざわし始めた。
「(ヤバい、これ絶対バレるだろ……!)」
そんな士郎の肩を、突然後ろから叩く者がいた。
「シオリ先輩、席こっちです!」
振り返ると、満面の笑みを浮かべた桜がいた。
「さ、桜!?」
「先輩、じゃなかった、シオリ先輩。私がサポートしますから!」
桜が士郎の手を引いて席へ案内する。
「(ううっ、何だこれ、妙にドキドキする……!)」
凛の策略、発動
授業中、士郎はなんとか平静を保とうとしていた。
「(やばい、スカートってこんなに落ち着かないのか……!)」
隣の席の凛がニヤニヤしながら耳打ちする。
「シオリさん、女子力低いわよ?」
「うるさい!これでも必死なんだ!」
「ふふっ、それじゃあお楽しみの時間ね」
「お楽しみ?」
チャイムが鳴り、昼休みになった瞬間、凛が立ち上がって宣言した。
「みんな!この子、今日から転校してきた衛宮シオリさん!みんな仲良くしてあげてね!」
「おい、待て凛!」
「さぁ シオリさん、自己紹介して?」
士郎は観念し、渋々立ち上がった。
「あ、えっと……衛宮シオリです。よろしく……お願いします」
「きゃー!可愛い!」
女子たちが歓声を上げ、士郎は顔を真っ赤にする。
「(これ、完全に女子のハーレムになってる……!)」
女の子同士の密着事件
昼休み、桜が士郎を屋上に連れ出した。
「シオリ先輩、ここならゆっくりできますよ」
「ありがとう、桜」
「先輩が女の子になっても……私、嬉しいです」
「えっ?」
桜がそっと士郎の手を握る。
「ずっと一緒にいたいから……このままでもいいかなって」
「さ、桜!?」
顔が近づいてきて、士郎の心臓は爆発寸前。
「待て待て待て!これ以上はヤバいって!」
その瞬間、ドアが開いて凛とセイバーが飛び込んできた。
「待ったー!シロウ、桜に何されてんのよ!」
「シロウ、そこまでです!」
三人の少女たちが、士郎を取り合うように睨み合う。
「うわぁぁぁ!勘弁してくれぇぇぇ!」
こうして、士郎の女体化ハーレムはますます混迷を深めていくのだった。
- Re: 【fate二次創作】運命の四人、そして私の新しい物語 ( No.1 )
- 日時: 2025/01/11 19:08
- 名前: きのこ (ID: T332fYOA)
- 参照: kakiko.info/profiles/index.cgi?no
第四章:桜の心の中、姉さんとの関係
士郎(シオリ)は女体化してから、毎日がハプニングの連続だ。今日もまた、いつものように学校の昼休みがやってきた。
「シオリ先輩、昼ごはん一緒に食べましょう!」
桜がにっこりと微笑みながら、士郎の手を取って歩き出す。
「え、あ、うん、ありがとう。桜」
桜の手は暖かく、ちょっとだけ力が入っている。桜がこんなに積極的に接してくれるのは、やはり士郎が女の子になったからだろうか。それとも、もっと別の理由があるのだろうか。
「どうしたんですか、シオリ先輩? なんだか元気がないみたい」
桜の瞳がじっと見つめてくる。その目に耐えられず、士郎は目をそらした。
「うーん、なんか、ちょっと気になってることがあって」
「気になることですか?」
士郎は少し躊躇しながら言った。
「桜、凛のこと、どう思ってる?」
桜は少し驚いた表情を浮かべた後、優しく答えた。
「姉さんのことですか?」
士郎が思わず顔を向けると、桜は恥ずかしそうに頬を赤らめながら言った。
「はい。姉さんは私にとって、すごく大切な人なんです。私が迷っているときも、いつも支えてくれた……だから、私は姉さんをすごく尊敬しています」
士郎は桜の真剣な表情を見て、胸の中で何かがモヤモヤとし始めた。
「桜、凛が姉さんだっていうのは、ちょっと意外だな」
「そうでしょうね。実は、姉さんとは私は小さい頃に離れ離れになったんです。
私と姉さん…遠坂先輩は実の姉妹なんです。姉さんにとっても私は大事な存在だって思っています」
桜の目に、どこか懐かしそうな光が宿っている。
「そうなんだ……それで、凛は?」
士郎が尋ねると、桜は少しの間黙った後、ゆっくりと答えた。
「姉さんは、私を大事に思ってくれている。でも、時々私のことを守りすぎるんです。だから、少しだけ……自分の気持ちを抑え込んでいる部分があるかもしれません」
士郎はその言葉に少し驚きながらも、桜の心の中に抱える複雑な思いを感じ取った。
「桜……」
「姉さんが幸せなら、それでいいんです。私はただ、姉さんを支えたいだけ。でも、シオリちゃんがいると……なんだか少し、違う気持ちになるんです」
桜がちらりと士郎の顔を見て、少し恥ずかしそうに目を逸らす。
士郎はその言葉に、胸が痛むような感覚を覚えた。
「桜、俺、今のままでいいと思うよ」
「本当ですか?」
桜が嬉しそうに微笑み、士郎は思わず顔を赤くした。
「うん。俺も、桜が幸せならそれでいいと思う」
二人はしばらく、言葉なく一緒に歩きながら、お互いの気持ちを理解し合った。
- Re: 【fate二次創作】運命の四人、そして私の新しい物語 ( No.2 )
- 日時: 2025/01/11 19:11
- 名前: 遠井くん (ID: yZSu8Yxd)
葉葉葉葉葉葉葉葉葉葉葉ァ?
- Re: 【fate二次創作】運命の四人、そして私の新しい物語 ( No.3 )
- 日時: 2025/01/11 19:16
- 名前: きのこ (ID: T332fYOA)
- 参照: kakiko.info/profiles/index.cgi?no
第五章:凛の秘密と、士郎の決断
その日の放課後、士郎はふとしたきっかけで凛と二人きりになることができた。
「衛宮くん、少し話があるんだけど」
凛がいつもの冷静な表情で士郎を見つめる。
「うん、どうした?」
士郎は凛の雰囲気がいつもと違うことに気づき、少し警戒した。
「実はね、衛宮くんに話しておきたいことがあるの」
「話したいこと?」
「うん、ちょっと過去のことなんだけど」
凛は少し間を置いてから、ゆっくりと語り始めた。
「私、桜のことを妹として育ててきたけど、本当のことを言うと、私かなり桜に救われてるの」
「そう。私、昔は自分が何者か分からなかった。魔術師として、ただ戦うことしか知らなかった。でも、桜が私に手を差し伸べてくれたおかげで、今の私がある。だから、私は桜を守りたいと思ってる」
「遠坂……」
士郎は凛の言葉に胸が締めつけられるような感覚を覚えた。彼女の中には、桜を守りたいという強い気持ちがあった。
「でも、私たちの関係は少し特殊だから、衛宮くんには伝えておかなきゃと思って」
「その……桜のこと、どうしたいんだ?」
士郎が尋ねると、凛はしばらく黙った後、深く息を吐いた。
「私は、桜を本当に大切に思ってる。でも、もし衛宮くんが桜を支えてあげるなら、私は遠慮するべきだと思う」
士郎はその言葉に驚いた。
「え、なんで?」
「だって、私は桜を守ることができるけど、衛宮くんには、もっと違う形で桜を支えてほしい。彼女が必要とするものは、私だけじゃなくて、衛宮くんにもあるんじゃないかと思うから」
士郎は凛の言葉をじっくりと噛みしめた。そして、ようやく口を開く。
「分かったよ、遠坂。でも、俺も桜のことは大切に思ってる。だから、俺なりに桜を支えたい」
凛は少し驚いたように士郎を見つめた後、微笑んだ。
「衛宮くん…いいや…士郎がそう言ってくれるなら、私は安心だわ」
その瞬間、士郎は心の中で決意を固めた。桜と凛、二人とも大切に思う自分が、今後どう進んでいくべきかを。
「ありがとう、遠坂。桜を、俺が支えるよ」
- Re: 【fate二次創作】運命の四人、そして私の新しい物語 ( No.4 )
- 日時: 2025/01/11 19:23
- 名前: きのこ (ID: T332fYOA)
- 参照: kakiko.info/profiles/index.cgi?no
エピローグ:決意と新たな未来
シオリ(士郎)は、ようやく自分自身と向き合うことができた。女体化してからというもの、日々が混乱の連続だったが、次第にその混乱の中でも大切なものを見つけることができた。
「シオリ、おはようございます」
セイバーが丁寧に声をかける。今日もまた、いつも通りのセイバーの態度だ。まるで何事もなかったかのように、シオリの名前を呼び捨てにするセイバー。
「おはよう、セイバー」
「今日は何かご予定がありますか?」
「うーん、特に何もないかな。桜とちょっと遊ぼうかなって思ってるけど」
「そうですか。それでは、何かお手伝いできることがあればお知らせください。シオリ」
「うん、ありがと」
セイバーは相変わらず、丁寧で落ち着いた口調で話すが、シオリのことをもう名前で呼び捨てにしている。以前のように「シロウ」ではなく、「シオリ」だ。
桜との心の距離
その後、桜と二人きりで話す時間がやってきた。桜はいつものように優しく、シオリに手を差し伸べてくれる。
「シオリ先輩、今日はどうしたんですか?」
桜が穏やかに尋ねる。シオリはその優しさに、ちょっとだけ胸が温かくなる。
「姉さんさんのことですか?」
桜は少し驚きながらも、すぐに微笑んだ。
「実は遠坂のやつが…」
「?」
「その…胸を触ってきてな」
「姉さん、そういうところありますよね。でも、少し面白くなったかもしれません」
「ほんと、もう……でも、あれはちょっと変だよな」
シオリは少し苦笑いをしながら言った。桜は頬を少し赤らめて、静かに答える。
「でも、シオリ先輩が笑ってくれるなら、私はそれで嬉しいです」
「桜……」
シオリは桜の優しさに、また少し胸が痛むような気持ちを抱いた。桜にとって自分がどんな存在であろうとも、彼女を大切に思う気持ちは変わらない。それが、何よりも嬉しい。
「桜、ありがとう。俺、もっと桜のために頑張るから」
「シオリ先輩……」
桜は静かに頷くと、シオリの手をしっかりと握った。
新たな決意
放課後、シオリはセイバー、凛、桜と共に歩いていた。日が沈み、街の灯りが灯り始める時間だ。
「シオリ、何か気になることがあればいつでも言ってくださいね」
セイバーがしっかりとシオリに言った。今では、セイバーも「シオリ」と呼び捨てにしている。それが、どこか心地よい。
「うん、ありがとう、セイバー」
シオリは少し顔を赤らめながら答える。
「シオリ、今日はどうする?」
凛が楽しそうに声をかける。
「今日は……少しだけ、みんなと一緒に過ごして、明日は一人で考えたいことがあるんだ」
シオリがそう言うと、桜も静かに頷いた。
「私も一緒に考えます。シオリ先輩が悩んでいることがあれば、私に話してもいいんですよ」
「ありがとう、桜」
シオリは桜を見つめる。桜は優しく微笑んでいるが、その微笑みの奥にある思いに気づくのは、シオリだけではないだろう。
「姉さん、シオリ先輩を大事にしてくださいね」
桜がふと呟いたその言葉に、凛は少し驚いたように振り返る。
「え? 私が? もちろん、大事にするけど」
「それなら安心です」
桜は微笑みながら、再びシオリの手を握り直す。
未来への歩み
シオリは深く息を吸い、静かに言葉を口にした。
「俺、もう一度言うけど、みんなが幸せなら、それでいいと思う。桜、凛、セイバー……そして、俺も、みんなで一緒に過ごしたいんだ」
その言葉に、セイバー、凛、桜はそれぞれ静かに微笑み、心の中で頷いた。
「シオリ先輩、それが一番大事なことです」
桜が優しく言った。
「そうですね。私も、これからもシオリを支えます」
セイバーが静かに言う。
「私も、絶対にシオリを支えるわ」
凛が、言った。
その言葉に、シオリは確かな安心感を感じた。彼女たちと一緒にいること、そしてこれからも共に歩んでいくことが、シオリにとって何よりの幸せだと感じていた。
「ありがとう、みんな……」
シオリは静かにその言葉を呟き、三人の少女たちと共に新たな一歩を踏み出した。これからどんな未来が待っていても、シオリは確かな決意を胸に、歩んでいくことを決めた。
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