二次創作小説(新・総合)
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- 【空の境界二次創作】新たな力と、守るべきもの
- 日時: 2025/01/11 21:07
- 名前: きのこ (ID: T332fYOA)
- 参照: kakiko.info/profiles/index.cgi?no
プロローグ
ある日、突然目の前に現れた異変に、僕――黒糖幹也は驚きを隠せなかった。
「お兄ちゃん! お兄ちゃん!」と、慌てた声が響く。声の主は、黒桐鮮花だ。しかし、今の鮮花はどこかいつもと違っていた。
「あれ……?」と、驚いたのは、鮮花の姿が変わっていたからだ。彼女は普段、可愛らしく華奢な少女だが、今はすっかり男の姿になっていた。背が高く、スラリとした体つきで、どこか男らしさを感じさせる。それでも、あの無邪気な表情には変わりがない。
「お、お兄ちゃん、見て! 私、男になっちゃったみたい!」鮮花は僕を見て、少し困惑した様子で言う。
「え、ちょっと待って、鮮花……?」驚きと混乱の中で、僕は言葉が出なかった。どういうことだ? 妹が男になっただなんて、そんなはずはない。
そのとき、式――両儀式も、彼女――いや、彼もまた、何かを感じ取ったのか、やや冷静に言った。
「どうやら、俺たち全員、男になっちまったらしいな」
式の言葉に僕は唖然とした。式の冷徹な印象はそのままに、今は高身長で整った顔立ちの美少年――いや、どう見ても男になった姿だった。彼もまた、理解しきれない状況にいるようだ。
「だから、どうするんだ?」僕は式に問いかける。普段の式ならば、こういった問いには冷徹に答えるだろうが、今回はどうだろう。
式は少し黙った後、真顔で言った。「俺たち、元に戻れるかもわからないから、まずは冷静に行動しようぜ」
その言葉に、鮮花が「ええー、戻らないほうがいいんじゃない?」とニヤリと笑って言う。式と違って、鮮花はどうやらそれを冗談のように受け止めているらしい。
「それでも、やっぱり戻す方法があれば……」と僕は言ったが、どうもこの状況が信じられなかった。
そのとき、藤乃――男体化した藤乃も、静かに現れた。藤乃の一歩後ろに立っていたその姿は、女性らしい顔立ちを持ちながらも、どこか男らしさが漂う整ったイケメンになっていた。
「幹也さん、驚きましたね……」藤乃はいつもの落ち着いた声で言った。
僕は少し安心して頷いた。「藤乃、君も……男になったのか?」
藤乃はゆっくりと微笑む。「はい、どうやらそうみたいです。しかし、驚くべきことに、みんなこうなってしまいました」
その言葉に、僕はようやく冷静に考え始めた。しかし、何をどうしても、この奇妙な状況をどう処理すればいいのか全く見当がつかなかった。
「これからどうするんだろうな……」と、僕はぼんやりつぶやいた。
「まあ、考えても仕方ないさ」と式が肩をすくめる。
「うん、少なくともお兄ちゃんと一緒にいられるし、楽しいかも!」と鮮花が元気よく言う。
その言葉に、僕は思わず笑ってしまった。とりあえず、今はみんなと一緒にいるしかないんだろうな、と思いながら。
第1章:新しい日常
その日から、僕たちの新しい生活が始まった。男体化した僕たちは、もう元に戻る方法を探しながらも、どうにかこうにか日常を送っていた。
「おい、幹也」と式が声をかけてきた。
「うん?」と僕は振り返ると、式は少しだけ困った顔をしていた。
「……今度、一緒に街に出ないか?」式が言う。
「街か……いいよ」と、僕は答えた。実は、式とのこうしたやり取りが、以前とは違って少し新鮮だった。男同士だからこその距離感が、なんだか心地よい。
そのとき、鮮花が「お兄ちゃん、行くよ!」と声をかけてきた。
「おい、鮮花……行こうとは言ったけど、そんなに急がなくても」
鮮花は一人、突っ走っていく。
「まったく……」と僕は呆れたが、同時に思う。こうして皆と一緒にいると、なんだか不安が少し和らいでいく気がする。
「幹也、すぐに行こうぜ」と、式が僕を見て微笑んだ。
「うん、わかった」と僕も答える。
それから、藤乃も静かに頷いて、一緒に歩き出した。
新しい日常が、少しずつ形を作り始めていた。
- Re: 【空の境界二次創作】新たな力と、守るべきもの ( No.1 )
- 日時: 2025/01/11 21:20
- 名前: きのこ (ID: T332fYOA)
- 参照: kakiko.info/profiles/index.cgi?no
第2章:男体化生活の始まり
男体化してから数日が経ち、僕たちの生活は少しずつ慣れてきた。しかし、やはり何かしらの違和感が消えることはなかった。体が変わったとはいえ、心の中の僕たちは元の自分のままだったからだ。
「お兄ちゃん、ちょっと見てよ!」と、鮮花が嬉しそうに叫んだ。
「どうしたんだ?」僕は振り返りながら言うと、鮮花が手に何かを持ってきていた。
「見て! この服、どう?」鮮花は自分の姿を見せながら、期待の眼差しを向けてきた。男の服を着るのは初めてだったのだろう、少しぎこちないが、それでも堂々としている。
「うーん、似合ってると思うよ」僕は笑顔で答えた。正直、最初は驚いたけれど、もうこの姿を見慣れてきた自分が少し恥ずかしかった。
鮮花は嬉しそうにクルクル回る。「よかった! お兄ちゃんがそう言ってくれて、すごく嬉しい!」
「でも、まだちょっと落ち着けよ。急に男らしくなりすぎだぞ?」僕は心配そうに言うと、鮮花はふっと真顔になった。
「だって……男になっちゃったんだし、こういう姿も悪くないかもって思ったんだよ」
「そりゃそうだけどさ……」と僕は少し笑った。そんな真面目な顔で言われると、逆に照れくさくなる。
そのとき、式が不意に入ってきた。「どうした、みんな?」
式は普段通りの冷静な態度で、こちらを見つめていた。彼の姿も、もう違和感なく見慣れてきたとはいえ、時折その凛とした美少年の容姿に驚かされることもあった。
「式、見てくれ。鮮花、男らしい服を買ってきたんだ」と僕は言う。
式は一瞬黙って、鮮花を見た後、頷いた。「似合ってるんじゃないか。お前、思ったよりもこの姿が自然だな」
鮮花は嬉しそうに微笑んだ。「ありがとう、式!」
その後、藤乃も登場した。藤乃は最初から冷静で、あまり感情を表に出さないタイプだが、その落ち着いた雰囲気は変わらなかった。
「みんな、もう少し準備をしてから出かけよう」藤乃は言った。彼女も僕たちと同じように男体化しているが、どこか優雅な雰囲気が漂っている。
「うん、わかった」と僕は答える。男体化したことに慣れてきたとはいえ、やはり出かけるのには少し不安もあった。
第3章:外の世界と新しい一歩
外に出ると、街の景色はまるで別世界のようだった。普段と変わらない風景の中で、僕たちはひとりひとりが明らかに変わった存在であることを実感する。
「お兄ちゃん、これ食べたい!」鮮花が指差した先には、店頭に並んだ色とりどりのスイーツが並んでいる。
「うーん、今はまだそんなに食べる気分じゃないな」僕は少し照れくさく答えると、鮮花はふてくされて肩をすくめた。
「お兄ちゃんって、ほんとに優しいよね」鮮花はぽつりと呟く。
「そうか?」僕は少し恥ずかしそうに言うと、式がそのやり取りを見て笑った。
「お前、妹に甘すぎだろ。まるで昔と変わってないな」と式が言う。僕は少し照れくさいが、やり取りに安心感を覚えた。
「そうだね、でもそうやって支え合っていけたらいいなって思う」と藤乃が静かに言った。
その言葉に、僕は少し心が温かくなった。藤乃はどうしても冷静で落ち着いているが、時折こうした優しい一面が見え隠れする。
歩きながら、僕たちは日常のように過ごしていたが、街の人々が僕たちを少し不審そうに見ているのに気づいた。誰もが僕たちの姿をじろじろと見るわけではないが、やはり男体化した姿は不自然に映るのだろう。
「どうした、幹也?」式が横に歩きながら尋ねてきた。
「いや、少し気になることがあって」僕は答えると、式は無言で僕の視線を追った。
「気にするな。どうせお前らの姿は異常なんだ」と、式は言った。その言葉に少し驚いたが、式はそう言って歩き続けた。
その時、鮮花が「お兄ちゃん、こっちに来て!」と手を振って呼びかけた。
「おい、鮮花! 待て!」僕は慌てて走り寄る。結局、こうして新しい日常が始まった――男になっても、元の僕たちの関係は変わらない。
- Re: 【空の境界二次創作】新たな力と、守るべきもの ( No.2 )
- 日時: 2025/01/11 21:22
- 名前: きのこ (ID: T332fYOA)
- 参照: kakiko.info/profiles/index.cgi?no
第4章:意外な感情
その日、僕たちはまた街に出ていた。今までの慣れない生活に少しずつ順応しつつあったが、どうしても心の中で違和感を感じることがあった。それは、男体化したことに慣れてきた一方で、自分たちの心が以前のままであることだ。
「お兄ちゃん、今日はどこに行く?」鮮花が元気よく声をかけてきた。
「うーん、特に決めてないけど、どうしても行きたいところがあるのか?」僕は鮮花に微笑んだ。
鮮花は少し悩む素振りを見せてから、にっこりと笑った。「あ、別に。お兄ちゃんと一緒に歩ければそれだけで楽しいから!」
その言葉に、僕は少し驚きと同時に胸が温かくなった。男になってから、鮮花は少し変わったように見えるけれど、根本的な部分は変わらないんだと感じた。
その時、式が近づいてきた。「幹也、どうだ? もう少し歩こうか?」
「うん、いいよ」と僕は答えると、式はふっと微笑んだ。いつも冷静で無表情な彼が、少しでも笑顔を見せることがあるのは珍しい。
「お前、だいぶ落ち着いてきたな」と式が言う。
「そんなことないよ。まだまだ慣れないことが多いけど、みんなが一緒だから少し楽になったかな」
式は少し考えるようにしてから、言った。「俺も同じだ。お前らといると、少し心が安らぐ」
その言葉に、僕はふっと驚いた。式がこんなことを言うなんて、普段の彼なら考えられなかった。でも、確かに僕たちは男になったからこそ、少し新しい絆が生まれているのかもしれない。
その後、藤乃が静かに歩いてきた。「幹也さん、少し休みましょうか?」と、藤乃が優しく提案してきた。
「うん、ちょっと休憩しよう」と僕は答える。藤乃の提案は、いつもどこか落ち着きがあって心地よかった。
「このままだと、元に戻れなくなりそうですね」と藤乃がふと呟いた。
その言葉に、僕は少し考えた。元に戻れるのかもしれないと思っていたが、実際はまだ何も分かっていない。このままでいいのか、元に戻りたいのか――心の中でその迷いが広がる。
「どうするべきなんだろうな」と、式が呟いた。
その瞬間、僕たちはお互いに無言で見つめ合った。男になったことが必ずしも悪いことではない。しかし、元の姿に戻りたいという気持ちもある――その矛盾した感情に、僕たちはそれぞれが戸惑っていた。
第5章:不意の出来事
その後も僕たちは普通に日々を送っていたが、ある日、不意に事件が起こった。僕たちが歩いていた街の通りで、突然何かが僕たちを目の前に飛ばしてきたのだ。
「うわっ!」と、僕は思わず身をよける。だが、驚いたことに、それはただの風に舞うゴミではなかった。
目の前に立っていたのは、見知らぬ男だった。彼は僕たちの姿をじっと見つめている。目を細め、少し驚いた表情を浮かべていた。
「おい、君たち、どういうことだ?」その男は低い声で問いかけてきた。
僕たちはお互いに顔を見合わせ、どう答えるべきかを悩んだ。確かに、僕たちの姿は今や異常なものだったが、何か悪いことをしているわけではない。
「どういう意味ですか?」僕が答えようとすると、その男は少し唇をゆがめて言った。
「お前たち、まさか……男になったのか?」その問いに、僕は一瞬言葉を失った。
「何言ってるんだ、そんなわけないだろ!」鮮花が怒った声で言った。
その男はにやりと笑って、「そうだな、お前たちの姿は普通じゃない。お前ら、ただの人間じゃないんだろ?」と続けた。
その瞬間、僕たちは少しぞっとした。まさか、この男が僕たちの秘密を知っているのか?
「おい、やめろ」と式が声をかける。彼はその男をじっと見つめていた。
「何か知ってるなら教えてくれ」と僕も言う。だが、その男は一歩後退り、意味深に笑った。
「後悔することになるぞ。気をつけろよ」
その言葉を残し、その男は姿を消してしまった。
「一体、何だったんだ?」藤乃が冷静に言った。
僕は少し考え込んだ。この男が何者か、それは分からないが、どうやら僕たちの変化には何か大きな謎が隠されているようだ。
第6章:再びの決意
その日の出来事が頭から離れなかった。僕たちは何気ない日常を送っているつもりだったが、突然、未知の人物に関わられるとは思ってもいなかった。
「お兄ちゃん、何か考え事してるの?」鮮花が声をかけてきた。
「うん、少しね」僕は答えた。
鮮花は少し心配そうに見つめる。「私たち、どうなるんだろう?」
「大丈夫だよ、鮮花。式も藤乃もいるし、みんなで協力すればきっと乗り越えられるさ」
その言葉に、鮮花は安心したように笑った。「そうだね、お兄ちゃんがいるから大丈夫!」
その時、式が静かに言った。「幹也、俺たちが男になった理由……それを解き明かすために、もう少し調べる必要があるかもしれないな」
「うん、僕もそう思う。もう一度、調べてみる価値はあるよね」
藤乃も静かに頷いた。「私たちが男体化したのは偶然ではないはず。何か大きな力が働いているのかもしれません」
その言葉に、僕たちは再び決意を固めた。男体化したことで確かに色々と混乱もあったけれど、みんなで力を合わせて、この謎を解決するために動き出さなければならない。
「よし、みんなで一緒に進もう!」僕は力強く言った。
その時から、僕たちの新たな冒険が始まる予感がした。
- Re: 【空の境界二次創作】新たな力と、守るべきもの ( No.3 )
- 日時: 2025/01/11 21:37
- 名前: きのこ (ID: T332fYOA)
- 参照: kakiko.info/profiles/index.cgi?no
第7章:謎の解明と新たな挑戦
僕たちは、男体化した理由を突き止めるために、再び調査を始めることにした。街を歩くときも、どこかしら不安と期待が交じり合っている。あの謎の男が言った言葉が頭から離れない。「後悔することになるぞ」。それが意味するものが、少しずつ見えてきそうだった。
「どうしよう、お兄ちゃん」と鮮花が呟いた。
「大丈夫だよ、鮮花。みんなと一緒にやれば、きっと解決できるさ」僕は彼女に微笑んだ。
「そうだね!」鮮花は元気よく返したが、その瞳には少し不安が宿っているのが見て取れた。
その日の午後、僕たちは再びあの謎の男を探すことに決めた。街中を歩きながら、何か手がかりを見つけるために目を光らせる。しかし、男の姿はどこにも見当たらなかった。まるで、最初から僕たちを試すために現れた幻のようだ。
「どうしても、このままじゃ終われない」と僕は心の中で思った。
その時、突然、式が言った。「ちょっと待て、あれだ」彼は遠くの小道を指差す。
僕たちはその方向を向き、無言で歩き出した。小道に入っていくと、暗い空気が漂っていた。しかし、その先に何かがあるような気がして、僕たちは躊躇わず進んだ。
小道の奥には、古びた建物が立っていた。その建物には不気味な雰囲気が漂い、何か大きな秘密を隠しているようだった。
「ここ、なんだか怖いな」と鮮花が呟いた。
「でも、行くしかないんだ」と僕は答える。
その瞬間、建物の扉が開き、謎の男が姿を現した。「よく来たな、みんな」
「お前が…!」式が鋭く目を光らせた。
「そうだ、俺だ」と男はにやりと笑った。その笑みは、どこか勝ち誇ったようなものだった。
「一体、何が目的なんだ?」藤乃が静かに問いかける。
「お前たちが男になった理由は、ただの偶然ではない。お前たちの体には、特別な力が宿っている。その力を引き出すために、俺はお前たちを導いているんだ」と男は言った。
その言葉に、僕たちは一瞬呆然とした。まさか、僕たちが男体化したのは、何か特別な理由があったのか? それとも、何かの実験だったのか?
「特別な力?」僕は自分の体を見下ろしながら呟いた。
男は頷く。「そうだ。お前たちの中に眠る力が覚醒すれば、世界は大きく変わるだろう。そして、その力を制御することができれば、どんなことでも可能になる」
その言葉に、僕たちは再び言葉を失った。もし、この男が言っていることが本当なら、僕たちの人生は一変することになるかもしれない。
「でも、どうしてそんなことをするんだ?」式が問い詰める。
男は一瞬、冷たい表情を浮かべた。「俺はただ、この力を手に入れるためだ。それが私の目的だ」
その言葉に、僕たちは再び背筋が凍るような感覚を覚えた。彼がただの悪人であることが明らかになった瞬間だった。
「お前の目的は分かった。でも、そんな力を使わせるわけにはいかない」と藤乃が言い放った。
男はその言葉を聞くと、薄く笑った。「お前たちがどう足掻こうと、結局その力は目覚める。俺がその力を引き出すのは時間の問題だ」
その瞬間、何かが僕の中で目を覚ました。それは、自分の体の中に眠っていた力――自分でも分からない何かが確かに存在しているという実感だった。
「お前が何を企んでいようと、俺たちは負けない」と僕は力強く言った。
「その通りだ」と式が続けた。
藤乃も静かに頷き、鮮花は勇気を振り絞って言った。「私たち、絶対にお兄ちゃんと一緒に頑張る!」
その言葉を聞いた男は、少し不敵に笑った。「では、試してみろ。だが、覚悟はしておけよ」
その瞬間、建物の周りが不自然に暗くなり、僕たちの体に異変が起き始めた。男の言っていた「特別な力」が、いよいよ目覚める時が来たのだろうか。
エピローグ:新たな始まり
男との戦いは、予想以上に激しかった。僕たちは自分たちの中に眠っていた力を引き出し、必死にその男と戦った。その力がどれほど強力だったのか、そして僕たちがどれほど危険な状態にあったのかは分からない。しかし、最終的には男を打ち倒すことができた。
戦いの後、僕たちはしばらくの間、静かな時間を過ごした。僕たちの体に宿っていた力は、もうすぐ元に戻ると言われていたが、それでも何かが変わったことは確かだった。
「みんな、ありがとう」と僕は心から言った。
「お兄ちゃん、すごかったね!」鮮花が嬉しそうに言う。
式は少し照れくさそうに「お前がいたからだ」と言って、わずかに微笑んだ。
藤乃も静かに頷き、「私たちはいつでも一緒ですから」と言った。
そして、僕たちは新たな一歩を踏み出した。男体化したことは、確かに大きな変化だった。しかし、それを乗り越えたことで、僕たちの絆は一層強くなったように感じた。
僕たちは今、未来に向けて歩き出している。新たな力を手にした僕たちは、きっとどんな困難にも立ち向かっていけるだろう。
そして、物語はここで終わりではない。まだ見ぬ冒険が、僕たちを待っている。
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