二次創作小説(新・総合)

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【まほよ二次創作】涙と笑顔の間に
日時: 2025/01/12 22:42
名前: きのこ (ID: uAlEbnba)
参照: kakiko.info/profiles/index.cgi?no

夕暮れ時、青子と橙子は静かな街の喫茶店で向かい合って座っていた。窓から差し込むオレンジ色の光が二人の顔を照らし、穏やかな時間が流れていた。

「ねぇ、青子。今日も私、あなたに引きずり回されてる気がするんだけど?」

橙子が少し不満げに言うと、青子は口元をゆるめて笑った。

「そんなことないわ、橙子。今日は私も少し反省してるし、ちゃんとお礼を言ってるでしょう?」

青子の目には橙子への思いやりが垣間見え、その笑顔にはどこか優しさが宿っていた。しかし、橙子はその言葉に少しだけムッとした顔を作る。

「お礼って、あれかしら…私の肩を借りて、店の外で叫んだりしてたじゃない。まるでお化けでも見たかのように」

「だって! 急に暗くなって、怪しい音が聞こえてきて…橙子がいなかったら、私はどうしてたか…!」

青子はまるで小さな子供のように目を輝かせて言う。だがその姿がどうにもおかしく、橙子は思わず吹き出した。

「もう、青子ったら、ほんと…そのくらいで驚いてどうするのよ。あの音、ただの風でしょう?」

「でもさ、あんなに怖かったんだよ…」青子は顔を赤らめながらも、ぎゅっと両手を握りしめる。

橙子は肩をすくめ、冷静に言った。「そんなに怖がるなんて、子供みたい」

青子は椅子に座りながら、少しだけしょんぼりとした表情を作った。その姿に、橙子は心の中で少しだけ切なさを感じる。実際、青子の心の中には、彼女が決して見せない弱さがあった。それを知るのは、橙子だけだ。

「…でも、私は青子が好きよ」と、突然橙子は呟いた。

その言葉に青子は一瞬驚いたように目を見開く。続いて、橙子の瞳をじっと見つめた。

「えっ?」

「いや、なんでもない。ただ、ちょっと言いたくなっただけよ」

青子は目を細めて笑う。「それだけ?」

「うるさいわね。変なこと言わせないでよ」

橙子は顔を赤くしながら、そっぽを向く。しかし、その頬に浮かんだ微かな笑みを青子は見逃さなかった。

「でも、私も橙子が好きよ」

青子の言葉は、橙子の胸を温かく包み込んだ。しかしその後に続く青子の言葉が、また橙子を困らせることになる。

「ほら、だって、いつも私を支えてくれるし、毎回こうやって、面倒見てくれるでしょう?」

「…それだけ?」橙子は微妙に声を低くした。

青子はうなずき、真剣な顔をした。「それだけじゃないけど。橙子は私のこと、ちゃんと理解してくれてるから」

その言葉が橙子の胸にズンと響いた。青子はあまりにも素直すぎて、つい面倒くさく感じることもあるが、その本気の眼差しに、橙子は完全に心を奪われていた。

「青子はさ、ほんとに素直すぎるから、時々驚くわ」

橙子は少し照れくさそうに笑った。その顔が青子にはなんとも愛おしく見え、思わず手を伸ばして橙子の髪を撫でる。

「うるさいわね、青子ったら。今度は頭を撫でてくるなんて…」

「だって、橙子の髪はふわふわで気持ちいいんだもの」

青子は、どこか嬉しそうに笑った。その笑顔に、橙子の心も温かくなり、また少し涙がこみ上げてきた。

「どうしたの? 泣くなんて、珍しいわ」

青子は驚き、橙子の目を見つめる。

「泣いてなんかないわよ。ただ…あんたがバカだから、つい」

橙子はその場で急に涙を拭い、無理やり笑顔を作るが、青子にはそれが不自然だとすぐに分かる。

「本当よ、青子。あなたみたいに、純粋でちょっとおバカなところが、私は好きなんだから」

その言葉に青子は一瞬、黙り込む。やがて、何も言わずに橙子の手を握った。

「橙子、ありがとう」

その一言に、橙子はまた涙をこぼしそうになるが、無理にこらえた。自分がどれだけ青子を大切にしているのか、きっと青子には分からない。でも、それでいい。言葉にできないほどの気持ちを、二人はただ、静かな空間の中で共有していた。

そして、夕暮れが更けていく。街の明かりがぽつぽつと灯り始め、二人はそっと手を取り合い、外へと足を踏み出した。何も言わずに並んで歩くその背中に、どこか儚い美しさが漂っていた。

Re: 【まほよ二次創作】涙と笑顔の間に ( No.1 )
日時: 2025/01/13 12:48
名前: 遠井くん (ID: rZW0Z4bG)

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