二次創作小説(新・総合)

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【fgo二次創作】食戟のオムライス ~料理の使者たち~
日時: 2025/02/15 12:02
名前: きのこ (ID: nZYVVNWR)

プロローグ

ある日、魔術によって異世界から召喚された英霊たちは、奇妙な日常の中で次々と予期しない出来事に巻き込まれることとなる。

その舞台となるのは、遠く離れた時空にある「異世界キッチン」。

ここで、英霊たちが繰り広げる料理対決が待ち受けている。

それぞれが持つ豊かな経験と才能を駆使し、料理の腕を競い合う中、奇妙な応援団が立ち上がる。

その名も謎のオームライッス応援団——

その存在自体がまったくもって謎であり、誰もその団体の目的を知る者はない。


第一章

「料理の腕前を試してみるのもいいものですね」

アルトリア・ペンドラゴンは、真摯な表情で厨房の前に立ち、深呼吸をする。

彼女の瞳には、少しの不安もない。というのも、彼女は元々料理の技術に自信があったからだ。

「それでは、始めますね」

青組代表として名を連ねる彼女は、しっかりとした立ち振る舞いで食材を並べ、手際よく包丁を動かし始めた。彼女の刃さばきはまさにプロそのもの。

しかし、なぜかその包丁の動きがすべて、優雅でありながらも堅苦しさを感じさせる。

「……このように、完成させるためには時間がかかるのでしょうね」

彼女の隣では、源頼光が淡々と調理をしていた。

頼光は、食材に対して非常に慎重で、まるで魔法のような手際で手を動かしている。

しかし、頼光の目は常に自分の包丁の動きに集中しているようで、時折、耳に入る「パチッ」とした音は、まるで魔力を感じさせるかのようだった。

「頼光、その包丁の扱い……まるで術のようです」

「ふふ、それが秘訣よ」

頼光は微笑みながら、食材を手際よく処理し続ける。

ここでの料理は、単なる味や見た目を超えて、何かしらの深い意図が込められているように見える。

そして、反対側のキッチンでは、赤組のブーディカとエミヤがその挑戦を迎えていた。


第二章

「それでは、始めるとするか」

エミヤは、豪快にナイフを握りしめ、肉を切り始めた。

彼の得意な料理は肉料理。弓を使う戦士でありながら、調理ではかなりの腕前を持っている。

「肉は、こうして焼き加減を見極めるのが肝心だ」

エミヤは肉の表面をじっくりと焼きながらも、周りの様子に気を配っていた。

ブーディカは隣で、彼の動きに少し驚きながらも、自分の料理に集中している。

「エミヤ、その手際、素晴らしいね!」

「ありがとう。でも、君も負けていないじゃないか」

ブーディカは照れくさそうに微笑みながら、香り高いハーブを料理に加えた。

その手際の美しさは、見る者を惹きつける。

一方で、台所の隅では、謎のオームライッス応援団が静かに集まっていた。

メンバーは、藤丸立香(男)、藤丸立香(女)、そしてマシュである。

彼らはどこか浮ついた雰囲気を漂わせながらも、料理対決の行方を見守っていた。

「みんなの料理が完成したら、私たちが応援するんだ!」

藤丸立香(男)が言った。

「そうだよ! 頑張ってね! 私たちの応援があるから、きっと大丈夫!」

藤丸立香(女)も続けて声を上げる。

「オームライッス!オームライッス!」

マシュは少し困ったような表情を浮かべながらも、「みんなの応援が力になると思います」と言った。

その後、キッチン内での料理対決は徐々に白熱していき、各チームが独自の料理を仕上げていった。

それぞれの料理には、その人々の個性が色濃く反映されており、観客たちは目を見張るばかりだった。

Re: 【fgo二次創作】食戟のオムライス ~料理の使者たち~ ( No.1 )
日時: 2025/02/15 12:08
名前: きのこ (ID: nZYVVNWR)

第三章

「桃組、ニャふる力を見せるのだ!」

「ニャフフ〜!お鍋とフライパン、全部キャットの下僕なのだ!」

タマモキャットは、頭に三角巾を巻き、前足(?)でトンカチのようにフライパンを叩いている。

その様子を見ていた玉藻の前は、ため息をつきながら耳をピクピクと動かす。

「キャットさん、料理っていうのはもっとこう、雅やかに優雅に作るものですよ?」

「わかったニャ!じゃあ、雅にハンバーグを作るニャ!」

タマモキャットは、両手でハンバーグのタネをこねくり回し、思い切り上に放り投げる。

「ニャフーッ!!」

——しかし、ハンバーグは天井に「ベチャッ!」と張り付いてしまった。

「おぉっと、やっちまったニャ!」

タマモキャットは天井を見上げ、ハンバーグがいつ落ちてくるかをじっと見つめている。

玉藻の前は、そんなタマモキャットを見てため息をつきつつ、優雅に髪をかき上げる。

「もう! こうなったら私が雅な料理を披露して、桃組の名誉を守ります!」

玉藻の前は華麗に調理台へと進み、長い袖を美しくさばくと、黄金色のだし巻き卵を作り始めた。

彼女の指先は魔法のように滑らかに動き、卵液がふわふわと巻かれていく。

「さあ、完成です♪ 玉藻特製、愛情たっぷりのだし巻き卵です!」

その瞬間、タマモキャットが天井から落ちてきたハンバーグをキャッチし損ない、勢いよく玉藻の前の頭に「ベチャッ!」と直撃。

「ぎゃあああああ!!」

「ニャふっ! ごめんニャ、玉藻!」

玉藻の前は顔を真っ赤にして、耳と尻尾をぷるぷると震わせる。

「……キャットさん、これはもう許しませんよぉ!」

「ニャ、ニャんですと?!」

タマモキャットが慌てて後ずさりするが、玉藻の前は優雅に微笑んでから、背後に炎を背負う。

「天誅ですっ!」


第四章

「謎のオームライッス応援団、桃組を救う!」

「オームライッス!オームライッス!」

桃組のカオスな状況を目の当たりにした謎のオームライッス応援団が、ここぞとばかりに登場した。

藤丸立香(男)は拳を握りしめ、藤丸立香(女)とマシュがその後ろに続く。

「桃組、頑張れー! タマモ、キャット、まだ勝機はある!」

藤丸立香(男)が叫ぶ。

「そうですよ!だし巻き卵は、ちょっと潰れてもきっと美味しいです!」

マシュは必死にフォローする。

玉藻の前は、ぐちゃぐちゃになっただし巻き卵を手に、涙目で応援団に向かって言う。

「みなさん、ひどい目に遭ったんですよぉ……」

「大丈夫!ハートが大事!」

藤丸立香(女)がニコッと笑って親指を立てた。

タマモキャットも立ち直り、元気よく立香たちに向かって叫ぶ。

「ニャー!元気出たニャ!よーし、愛情こめて料理するのだ!」

タマモキャットは玉藻の前と一緒に料理を再開し、今度は息ぴったりに動き出した。


第五章

「白熱する料理対決!」

青組、赤組、桃組の料理がほぼ完成に近づき、ついに料理の最終調整に入った。

アルトリア・ペンドラゴンは、完璧なローストビーフを仕上げ、源頼光は美しいちらし寿司を完成させた。

エミヤは香ばしい肉料理を披露し、ブーディカはハーブの効いたシチューを用意している。

「どの料理も、素晴らしいです……!」

マシュが感動のあまり、涙を浮かべながら料理を見つめている。

「でも、まだ勝敗は分からないぞ!」

藤丸立香(男)は気合を入れる。

その時——

「見てニャ!最高に美味しそうなハンバーグとだし巻き卵のセットだニャ!」

タマモキャットと玉藻の前が、見事に修正した料理を完成させた。

三組の料理が出揃い、審査が始まる。


第六章

「謎のオームライッス審査団、爆誕!」

突然、審査員として「謎のオームライッス応援団」が名乗りを上げた。

「我々が、審査します!」

藤丸立香(男)と(女)、そしてマシュが神妙な顔で料理を見つめる。

果たして勝者はどの組か——!?

Re: 【fgo二次創作】食戟のオムライス ~料理の使者たち~ ( No.2 )
日時: 2025/02/15 12:11
名前: きのこ (ID: nZYVVNWR)

第七章

「審査を始めるぞ!」

藤丸立香(男)が胸を張って言うと、全員がそれぞれの料理を並べ直し、真剣な表情で結果を待っていた。

しかし、その時、誰もが予想していなかった事態が起きた。

「ニャ……ニャんだこれ?!」

タマモキャットが何かの匂いを嗅ぎ取って鼻をヒクヒクさせた。

ボゴォォォォン!!

突然、キッチンの一角で大爆発が起き、黒い煙がモクモクと立ち上った!

「えぇっ?!な、何が起きたんですか?!」

マシュが目を丸くして叫ぶ。

「なんだ、この爆発は!」

エミヤが瞬時に反応し、料理用ナイフを武器のように構えた。

爆発の中心から現れたのは……焦げた鍋と、なぜか光る謎の物体。

「こ、これは……オムライスの霊基?!」

藤丸立香(女)が驚愕の声を上げる。

「オムライスの霊基だと?」

アルトリアが訝しげに眉をひそめる。

謎の物体は光を放ちながら、キッチンの中を暴れ回り始めた。

「目標、料理。指令、全てをオムライスに変換……!」

「なんでオムライスが意思を持ってるんだよーっ!!」

藤丸立香(男)が叫ぶ。

「逃げるニャ!このままだとみんなの料理が……!」

タマモキャットが慌てて叫び、桃組の料理を守ろうとする。

しかし、光るオムライス霊基は空中に飛び上がり、赤組、青組、桃組の料理を次々と狙い始めた。

「全て、オムライスに……変換ッ!!」

第八章

光る霊基が放つビームに当たると、ローストビーフ、ちらし寿司、シチュー、だし巻き卵……あらゆる料理がオムライスへと変わっていった。

「なっ、どういうことですか!?」

アルトリアが絶句する。

「私のちらし寿司が……オムライスに!」

頼光が困惑した表情で自分の料理を見つめる。

エミヤは額に手を当ててため息をついた。

「これは……どうやら料理対決どころじゃないな」

ブーディカは拳を握りしめ、怒りを滲ませる。

「この料理を台無しにするなんて、絶対に許さないわ!」

そんな中、玉藻の前が叫んだ。

「ちょっと待ってください!これ、どうやって止めるんですかぁ!?」

「こんなの聞いてないニャ!」

タマモキャットがオムライスに変わりかけたハンバーグを抱きしめて抵抗する。

「応援団、出番だ!!」

藤丸立香(男)が叫び、謎のオームライッス応援団が立ち上がった。

「こうなったら、霊基を浄化するしかない!」

藤丸立香(女)が真剣な表情で言う。

「でも、どうやって……?」マシュが不安げに尋ねる。

「わからないけど……ハートで何とかするんだ!!」

藤丸立香(男)が叫び、謎の理論を展開する。


第九章

「みんな、力を合わせよう!ハートの力で、オムライス霊基を浄化するんだ!」

藤丸立香(男)の声に、全員が一致団結する。

「オームライッス!オームライッス!」

謎のオームライッス応援団が全力でコールを始めた。

それにつられるように、エミヤ、アルトリア、頼光、ブーディカ、玉藻の前、タマモキャットも声を合わせる。

「オームライッス!オームライッス!」

オムライス霊基は、その応援の熱意に反応し、光を弱め始めた。

「なんだ……温かいこの感じは……?」

霊基が困惑するように呟く。

「これが、みんなの……愛情だ!」

藤丸立香(女)が満面の笑みで叫んだ。

その瞬間——

パァァァァンッ!!

光が弾け、霊基はオムライスの姿に変わり、フワフワと漂いながら静かに床に落ちた。

キッチンは静寂に包まれ、変換された料理たちは元に戻った。

「やった……!」

マシュが涙を浮かべて喜ぶ。

タマモキャットがオムライスを抱きしめる。

「オムライス……おいしく食べるニャ!」

「結局、オムライス作るんかい!」

全員がツッコミを入れ、キッチンに笑い声が響き渡った。

Re: 【fgo二次創作】食戟のオムライス ~料理の使者たち~ ( No.3 )
日時: 2025/02/15 12:13
名前: きのこ (ID: nZYVVNWR)

第十章

暴走したオムライス霊基が浄化され、キッチンは静けさを取り戻した。

「ふぅ……危うく全てオムライスになるところでしたね」

アルトリア・ペンドラゴンが胸を撫で下ろす。

「危機は去った……でも料理対決はまだ終わっていない」

エミヤが挑戦的に微笑む。

ブーディカは拳を握りしめ、目を輝かせた。

「ええ! もう一度、料理の腕前を競おう!」

「みんな、もう一回作り直すニャ!」

タマモキャットがやる気満々で跳び上がる。

青組、赤組、桃組がそれぞれ調理台に戻り、再び料理対決が始まった。

青組:アルトリア・ペンドラゴン & 源頼光

アルトリアは完璧に整えられたローストビーフに再挑戦。

源頼光はちらし寿司を繊細に盛り付けていく。

「今度こそ、見事に仕上げますよ」

アルトリアが誇らしげに言う。

頼光は微笑み、包丁を滑らせる。

「お任せください。この料理、魂を込めます」

赤組:ブーディカ & エミヤ(アーチャー)
「ハーブを効かせたシチュー、今度は絶対成功させるわ!」

ブーディカが決意を込める。

エミヤは肉を焼きながら、冷静に調理を進める。

「勝負はここからだ」

桃組:タマモキャット & 玉藻の前

「ニャー! 今度こそハンバーグを完璧にするニャ!」

タマモキャットが気合を入れてハンバーグをこねる。

玉藻の前は美しいだし巻き卵を作り直し、優雅に微笑んだ。

「今度こそ雅に仕上げますよ♪」

「オームライッス応援団、最後の応援だ!」

藤丸立香(男)、藤丸立香(女)、そしてマシュが再び応援に回る。

「みんな、頑張れーっ!!」

「オームライッス!オームライッス!」

応援の声が響き渡る中、ついに料理が完成した。

「審査、開始です!」

藤丸立香(男)が宣言し、全員が自信作を並べた。

青組の料理は美しいローストビーフと華やかなちらし寿司。

赤組は香り高いシチューと絶妙に焼かれた肉料理。

桃組はジューシーなハンバーグとふわふわのだし巻き卵。

「どれも最高に美味しそうです……!」

マシュが感動しながら料理を見つめる。


エピローグ

「料理対決、結果発表!」

「審査員として、みんなの料理をいただきます!」

藤丸立香(男)がフォークを手に取り、一つ一つの料理を味わい始めた。

「うっ……うまいっ!!」

その一言に、全員が笑顔になる。

「青組のローストビーフ、完璧だ!」

「赤組のシチュー、心が温まる!」

「桃組のハンバーグとだし巻き卵、元気が出る味だ!」

そして——

「うーん、選べない……全部優勝!!」

「えええええええっ!?」全員がズッコケた。

「だって、みんな最高に美味しいし、楽しかったからね!」

藤丸立香(女)がニコッと笑った。

「オームライッス! オームライッス!」

マシュと応援団が最後のコールを響かせた。

笑い声と美味しい料理で満ちた一日。

英霊たちは、それぞれの料理を味わいながら、ほっと安堵の表情を浮かべた。

「料理も応援も、愛情が大事ですね」

アルトリアが静かに微笑む。

こうして、料理対決は幕を閉じた。


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