二次創作小説(新・総合)

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【fate二次創作】冗談から始まる魔術の距離
日時: 2025/02/16 12:33
名前: きのこ (ID: sB2BNYQJ)


プロローグ

「トオサカリン! 今日は私の勝ちですわよ!」

金髪の少女、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトが高らかに宣言する。

その言葉が響くのは、古風で豪華な内装の部屋だった。

窓から射し込む日差しに照らされた部屋は、まるでどこかの貴族の屋敷のようだ。

しかし、その美しい空間には、あまりにも不似合いな音が響く。

「そんなことで勝ち誇らないでよ、ルヴィア。次こそは私が勝つわよ!」

その声は、ルヴィアの後ろからやってきたのが、遠坂凛。

顔は完全に子供のような不機嫌さを浮かべていた。

「ふふ、確かにまだ不完全なところがあったようですわね、トオサカリン。でも次こそは間違いなくあなたが私の完璧な戦術に挑む番ですわ。」

「完璧?それ、さっきも言ってたけど、全然完璧じゃなかったじゃない! どこが完璧だったのよ!」

「待ちなさい! あなた、さっきの私の『星屑の宝石爆弾』を避けられなかったじゃないの! あれ、明らかに“完璧”だったですわよ!」

ルヴィアは手を腰に当て、勝ち誇った笑顔を浮かべる。

けれど、凛はその笑顔をあっさりと引き裂いた。

「完璧に見えても、爆弾の半分が自分に当たってたんじゃ意味ないじゃない!」

ルヴィアはぴたりと黙り込み、そしてそのままニヤリと笑う。

「…あ、でも確かにその通りね。自分に当たったのは予想外だったわ。」

凛はそんなルヴィアを見て、呆れ顔で肩をすくめた。

「もう、そんなに自己評価高いなら、今度は本当に完璧なものを見せてよ。」

「いいわよ、次はあなたの目の前で本当に“完璧”な魔術を見せてあげるわ!」

二人は再び、静かな部屋でにらみ合うが、その顔に真剣さはなく、ただひたすらにギャグのような空気が漂っていた。


第1章

その日、ルヴィアと凛は「魔術対決」と称してまたしても決闘を行った。

ルヴィアは宝石魔術を駆使し、凛はガンドで応戦。

お互いに完全に本気で戦っているのに、何故か常にギャグ要素が満載の展開に。

「トオサカリン、あなたのガンドなんてどうせ大したことないわよ!」

ルヴィアは華麗に魔術の詠唱を終え、目の前の凛に向かって手をかざす。

だが、凛は冷静にその魔術を避け、すぐに反撃のガンドを放つ。

「本当に“完璧”って言えるのは、私のガンドよ、ルヴィア!行くわよ!」

だがそのガンドも、なんとルヴィアのドレスの袖を引っ張った瞬間に、彼女は“淑女のフォークリフト”を発動。

そのまま、ガンドの弾丸を難なく背負いながら、凛の足元を掴んで、思いっきり空高く持ち上げる。

「な、なに…これ?」

「Catch As Catch Canよ。淑女の嗜みでして!」

ルヴィアは見事なバックドロップで凛を床に叩きつける。

その衝撃で、凛は唸りながら床に伏せる。

「もう、ルヴィア! こんな力技で決めるなんて卑怯よ!」

「卑怯? それが魔術師に必要な力を発揮するための“優雅”さよ。」

ルヴィアは自信満々に言い放ち、凛の反撃を待つ。

しかし、その瞬間、凛は片手で立ち上がり、もう一度ガンドを撃つ。

「じゃあ次は私が完璧に決める番よ!」


第2章

凛とルヴィアは戦闘の合間に、互いの胸の内を少しだけ見せ合う。

「…本当に、あなたの魔術には圧倒されるわ。私はまだまだだと思う。」

「あなたも十分に強くて、トオサカリン。私と戦うことで、もっと上達するはずよ。」

二人の視線が交錯する。

そこには、戦うことに対する真摯な思いと、微かな友情のようなものが垣間見える。

「でも、やっぱり私が勝つけどね。」

「その言葉、いつか後悔させてあげましょう。」


第3章

戦闘が激化する中、突然、ルヴィアが使った魔術によって部屋が崩れ始める。

「ちょ、ちょっと! あなた何やってるのよ!」

「これは、私の華麗なる宝石魔術の力。最高の魔術は、最も壮大な形で現れるものよ!」

「ちょ、ルヴィア! せめて私の部屋だけは壊さないで!」


第4章

部屋が壊れ、二人は一時的に戦いを休止することに。

「…今日はちょっと、疲れましたね。」

「うん…でも、あなたと戦うとほんとに楽しい。」

ルヴィアと凛は、少し疲れた顔を見せながらも、次に何をしようかと思案する。

「休憩するなら、今度はお茶にでもしませんか?」

「うん、いいわね。でも、負けた方が紅茶を淹れるってルールは変わらないわよ?」

「それは無理! 私が負けたら、二度と紅茶なんて淹れないわよ!」


第5章

次の日、二人は新たな対戦相手を求めて出発することになる。

しかし、どこかで二人の距離は縮まり、そして新たなギャグが展開することになる。

Re: 【fate二次創作】冗談から始まる魔術の距離 ( No.1 )
日時: 2025/02/16 12:49
名前: きのこ (ID: sB2BNYQJ)


第6章

「ルヴィア、これってどういうこと?」

その問いかけに、ルヴィアはどこか焦った顔で返す。

「何って…それはまあ、予想外の事故みたいなものよ、トオサカリン。」

目の前に広がる光景には、ひどく奇妙なものが転がっていた。

凛の魔術の宝石たちが部屋中を飛び回り、ルヴィアの宝石がうっかり暴走してしまったらしい。

「…あんたの魔術、こんな風に暴走するなんて初めて見たわよ。」

「そんなつもりじゃなかったのよ! でも、どうしてあんな暴走を…」

ルヴィアは部屋中に散らばった宝石の破片を拾い集めようとするが、そのたびに自分の足元に転がった凛の宝石たちに足を取られて転んでしまう。

「うわっ、また転びまして…!」

「はは、ルヴィア、ほんとに抜けてるわね。」凛がその様子を見て、つい笑ってしまう。

その後、二人はとりあえず暴走した宝石たちを落ち着かせることに集中し始める。

魔術で暴れる宝石を捕まえるために二人は再び協力することになった。

「ねえ、私が捕まえた宝石をルヴィアが固めて。逆もアリよ。」

「ふふ、よろしくて。あなたが捕まえて、私が完璧に仕留めてあげるわ。」

二人は冗談交じりに協力し、無事に精霊たちを落ち着かせることに成功した。

その後、しばらくは何もなかったように、またお茶を飲みながらリラックスする。

「本当に、あなたの魔術って危ないわね、トオサカリン。」

「そう言っても、あんたの魔術も結構危ないわよ。」

「それは仕方ないわよ! 私は『華麗な魔術』を極めているのだから。」

「ええ、そうね。華麗すぎて爆発してるけど。」

二人はまた、お互いを責め合うように言い合いながらも、どこか楽しそうにしていた。


第7章

その夜、二人は無事に宝石たちを捕まえ、片付けた後、休息を取るためにルヴィアの屋敷に戻っていた。

凛がソファに腰を下ろすと、ルヴィアが少し照れた様子で声をかける。

「トオサカリン、ちょっとだけ…付き合ってくれないかしら?」

「え、何? また変な魔術の実験でもするつもり?」

「違うわよ。今日は…ちょっとだけ、あなたと一緒にリラックスしたいの。」

ルヴィアの言葉に凛はちょっと驚きながらも、少しの間黙り込んだ。

そして、やがて少し照れた様子で返答する。

「…まあ、そんな気分なら仕方ないわね。」

「それで、どうしたの? 何か特別なことをしたいの?」

ルヴィアは少し間を置いて、顔を赤らめながら言う。

「実は…ちょっと、魔術の技を使ってお互いに力を貸し合って、リラックスしようと思って。」

「力を貸し合うって…何それ?」

「ちょっと、そういう『力』が必要なの。」

「なんだか怪しいわね。」ルヴィアは手を振って、真剣な顔をして言った。

「実は、私たちの魔力の流れを合わせることで、エネルギーの交換ができるの。でも、これ、あまりにもギリギリな効果だから、やるなら…私たちがちゃんと信頼し合わなきゃいけないわ。」

凛はその言葉をしばらく考え込みながら聞いていた。そして、しばらくしてから口を開く。

「信頼し合ってるって、どういう意味で?」

ルヴィアは少し恥ずかしそうに答えた。

「えっと…それが、魔力の流れを合わせるということは、感覚が共有されるってことですわよ。お互いの心地よさや力が伝わってくる感じになって、だから…ちょっと、少しだけ覚悟を決めてくださる?」

「……」

凛はしばらく黙り込んだが、ルヴィアの真剣な表情を見て、少しだけ頭を冷やした後、少しだけ頷いた。

「わかったわ。でも、これは完全に魔術的なことよね?」

「も、もちろん! 完全に魔術的なことですわよ。」

そう言って、ルヴィアは手を差し出し、魔術の準備を始めた。

その後、二人は魔力を交換し合う儀式を開始した。

互いに目を合わせながら、少しずつ魔力が流れ込み、ルヴィアの顔がどこか照れたように赤くなっていく。

「これって、まさか…」

「違いまして! ただの魔力交換ですわよ! こんなことで勘違いしないでくださる!」

凛はちょっと怪訝な顔をしつつも、少しだけリラックスした表情でルヴィアの手を握り返した。

その瞬間、ルヴィアが突然、顔を真っ赤にして言い出す。

「…あ、あんたの魔力、すごく…強いわね。」

二人はそのまま、ちょっとした静けさを楽しむ。

しかし、どうしても雰囲気が不自然なものになってきて、いきなりその空気がギャグに変わる。

「え、えっと…どうしたのかしら、この気まずい空気は?」

「うーん、魔力の流れが気持ちよすぎたかな?」

その一言で、二人は再び爆笑し、結局その晩は何事もなかったかのように過ぎていった。


第8章

翌日、二人はあまりにもギャグ的な展開を思い出して、お互いに恥ずかしい顔をしていた。

「…まさか、あんな魔力交換があんなことになるとは。」

「ほんと、ちょっとした魔力の交換だけでこんなに気まずくなるとは思いもしなかったですわ。」

「でも、やっぱりあれは単なる魔術よね?」

「もちろん! 完全に魔術ですってよ!」

二人は、つい先ほどの出来事を思い出しながら、また少しだけギャグに落ち込む。

だが、どこかでお互いに次第に信頼を深め、確かな絆を感じていた。

Re: 【fate二次創作】冗談から始まる魔術の距離 ( No.2 )
日時: 2025/02/16 12:55
名前: きのこ (ID: sB2BNYQJ)


第9章

その日、二人は忙しい日常を送った後、久しぶりにリラックスする時間を過ごすことに決めた。

ルヴィアは提案した。

「トオサカリン、今日は一緒にお風呂に入りません?」

「お風呂?それは…別に構わないけど。」

最初は少し驚いたものの、凛もリラックスしたい気分だったため、あっさりと同意した。

「いいわよ、別に。ただし、魔術で浴槽が壊れないように気をつけてくださいまし。」

「わかってるわよ。」

二人は浴室に向かい、ゆっくりと湯船に浸かることにした。

お互いの距離が少し縮まったことを感じながら、リラックスしたひとときを楽しんでいた。

「ふぅ…こういうの、久しぶりですってね。」

「うん、私も。」

しばらく静かな時間が流れた後、突然、凛が何か思いついたように、真顔でルヴィアを見つめた。

「ルヴィア、ちょっといい?」

「な、何?」

「ちょっとだけ…」

凛は急にルヴィアに近づき、何を思ったのか、突然その手をルヴィアの胸に向かって伸ばした。

「えええっ!?」ルヴィアは驚いて後ろに跳ねた。

「何してるの、トオサカリン!? 何かの間違いでしょうね!?」

凛は恥ずかしそうに手を引っ込めたが、どうにも言い訳ができない。

「えっと…これは…魔術の一環だと思ったのよ。」

「魔術? 魔術で胸を揉むとか、そんなわけないですわよ!」

「いや!ほんとに、魔術の流れがそうさせるっていうか…なんというか…!」

二人は少し間を置き、その後、二人とも大爆笑してしまった。

凛は恥ずかしさに顔を赤くし、ルヴィアもその勢いに巻き込まれる形で、笑いが止まらなかった。

「本当に、あなたっていつもこんなことをするのね。」

「ごめん、ほんとに…でも、冗談だって思ってくれた?」

「冗談で済むレベルじゃないですわ、もう!」

二人はしばらく、笑いが収まらないままお風呂で過ごした。

その後、ようやく笑いが落ち着いたころ、凛がポツリと言った。

「…でも、悪気はなかったから許して。」

「もちろん、許してあげるわよ。ただ、次は本当に魔術の流れにだけ従いなさい!」

「はい…次は気をつけるわ。」

二人はまた、お互いにリラックスした時間を取り戻し、無事にお風呂を終えた。


第10章

お風呂の後、二人はそれぞれ寝室に戻り、少し照れながらも、普段通りに過ごし始めた。

「ふぅ、ようやくリラックスできたわね。」

「ほんとに…なんであんなことになったのかしら。」

凛は枕に顔をうずめながら言った。

「でも、あれって…実際にやったら、どんな感じなんですの?」

ルヴィアがふと不思議そうに聞いた。

「やっぱりそう思う?」

「ん? どうしてです?」

「いや、あんなこと言ったら、気になるでしょ。魔術でもないし。」

凛は顔を赤らめながら、まるで何事もなかったかのように振る舞おうとしたが、心の中でどうしてもその瞬間を思い出してしまう。

「まあ、あれは…気になるわよ。でも、やっぱり冗談だと思うし。」

「冗談ね…でも、ちょっと気になるでしょ?」

その後、二人は少しずつお互いに気まずい空気を抱えつつも、なんとか会話を続けた。


エピローグ

数週間後、ルヴィアと凛は再び一緒に過ごしていたが、あの日の出来事を話すことはなかった。

しかし、それでも二人の関係は確実に進展していた。

「トオサカリン、あの時、冗談だって言ったけど、ほんとに大丈夫だったのですの?」

「うーん、まあ…あんなことしなきゃよかったかな、とは思うけど。」

「でも、今でも気になりまして?」

「え…それは、まあ…気にならないわけじゃないけど。」

ルヴィアは少し恥ずかしそうに言ったが、その表情に隠しきれない笑みが浮かんでいた。

「でも、私たち、これからも一緒にいられるのでしょうね?」

「もちろんよ。これからもずっと、あなたと一緒よ。」

二人はそのまま微笑み合い、少しずつ心の距離を縮めていった。

お互いの信頼が深まってきたことを感じながら、二人はこれからも共に過ごしていくことを決意した。


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