二次創作小説(新・総合)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【fate二創】ヒロインたちの女子会 〜恋と悩みと英雄譚〜
- 日時: 2025/02/21 21:43
- 名前: きのこ (ID: ovLely7v)
「じゃーん! 今日の主催者、アルクェイドです!」
真祖の姫君・アルクェイドは、ホテルのラウンジで自信満々に胸を張った。
「……だからなんで俺までいるんだよ」
ぶっきらぼうな口調で不機嫌そうに返したのは、両儀式。
隣で腕を組みながら、気だるげな表情をしている。
「まぁ、せっかくの機会なんだから、たまにはこうして集まるのもいいわね」
静かに微笑むのは、蒼崎青子。
彼女はテーブルに肘をつき、面白がるように四人を見渡していた。
「……確かに、女子会というのは興味深いですね」
最後に口を開いたのはセイバー。
彼女はまっすぐに座り、上品に紅茶を口に運んでいる。
こうして、**『型月メインヒロイン』**が一堂に会したのだった。
◆ヒロインあるある
「じゃ、まずはヒロインあるあるからだね!」アルクェイドが自信満々に言い放つ。
「……あるあるって何だよ」式が呆れたように聞く。
「いやー、ほら、メインヒロインって大変じゃない? 私たち、みんな好きな人がとんでもない目に遭う率が高いでしょ?」
「確かに」青子が苦笑する。
「草十郎も、普通の人間なのに変な目にばっかり遭ってるわね」
「幹也もだな。あいつ、普通の人間のくせに、色々巻き込まれすぎだ」
式も同意する。
「士郎もです」セイバーは真剣な顔で頷く。
「士郎は一般人でありながら、戦いに身を投じ、数え切れないほどの苦難を乗り越えてきました。」
「志貴もねー、何度も死にかけてるし、ていうか私は殺されてるし!」
アルクェイドはケラケラと笑う。
「まあまあ、みんな好きな人を振り回すタイプってことで」
青子が軽くまとめると、全員納得してしまう。
◆悩み相談コーナー
「じゃあ、次は悩み相談ね!」
「では、私から……」
セイバーが静かに手を挙げる。
「私は、食事の量を指摘されることが多いのですが、こればかりはどうにもなりません。どうすればよいのでしょうか?」
「……いや、それはもうどうしようもないんじゃない?」
青子が苦笑する。
「むしろ食べてる姿が可愛いから問題ないと思うけど」
アルクェイドがフォローする。
「そもそも、騎士がたくさん食べるのは当たり前だろうが」
式は当然のように言った。
「ありがとうございます。では、気にしないことにします」
セイバーは安心したように微笑んだ。
「次は私!」アルクェイドが手を挙げる。
「志貴がたまに冷たいんだけど、どうしたらもっとデレてくれるかな?」
「……いや、お前、かなり無茶苦茶してるだろ?」
式が冷静に指摘する。
「愛ゆえの行動だもん!」
「……もうちょっと距離を取ったら?」
青子がアドバイスするが、アルクェイドは「それは無理!」と即答。
「まぁ、好きならしょうがないか……」式が呆れながら肩をすくめた。
「じゃあ次、私ね」青子が話し始める。
「最近、橙子が何か企んでる気がするのよね……何かあったらヤバいんだけど、どうすれば?」
「……いや、それはもう諦めろ」式がバッサリと切る。
「えええ!? そんなの嫌なんだけど!」
「……蒼崎姉妹の争いに関わりたくないな」アルクェイドが遠い目をする。
「私も遠慮したいです」セイバーが静かに言った。
「もー! みんな冷たい!」
「じゃあ最後、式の番だね!」アルクェイドが促す。
「……いや、オレは別に」
「あるでしょ?」
「……幹也が最近、やたら優しいんだが」
「それって悩み?」青子が呆れたように言う。
「……あまりに優しいと、逆に不安になるんだよ」式はぼそっと言う。
「めんどくさいツンデレだなぁ……」
アルクェイドが笑うと、式は睨みつけるが、全員納得の表情を浮かべた。
◆女子会の終わり
ひとしきり話したあと、四人はリラックスして紅茶を飲んでいた。
「まぁ、なんだかんだで、私たち全員、好きな人に一途すぎるってことね」
青子が言うと、全員が頷いた。
「と、当然です」セイバーが真剣な顔で言う。
「そうそう、運命の相手って感じよね!」
アルクェイドも満足そうに微笑む。
「……まぁ、あいつがいないとオレも退屈だしな」
式もぼそっと呟く。
「やれやれ、世話が焼けるわね」
青子はそう言いながら、どこか嬉しそうだった。
こうして、型月ヒロインたちの女子会は、穏やかに幕を閉じたのだった。