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二次創作小説(新・総合)
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- 【fate二次創作】星空の下で、君と
- 日時: 2025/02/24 13:44
- 名前: きのこ (ID: eoqryhKH)
放課後の教室。
夕陽が差し込む窓際で、沙条綾香は一人、今日の授業のノートをまとめていた。
そんな彼女の隣に、何の気なしに腰掛ける青年が一人。
茶髪を揺らし、爽やかな笑顔を浮かべるクラスの人気者
──ライダーこと伊勢三杏路。
「綾香、まだ残ってるの? まじめだなぁ」
「……別に、普通でしょ」
「いやいや、君の真面目さはクラスでも有名だからね~。特に眼鏡姿、知的な雰囲気が素敵だと思うんだけどな」
軽口を叩きながら、彼は綾香の眼鏡を指でツンと押す。
「ちょ、やめてよ!」
頬を赤らめながら慌てる綾香を見て、ライダーはニコッと笑った。
「ははっ、ごめんごめん。つい、からかいたくなっちゃってさ」
──この軽薄な雰囲気、ふざけた態度。けれど、彼の瞳はいつだって真っ直ぐだった。
『……この人、本当にチャラいのか、それとも……』
綾香は思う。
この男は、本当に軽薄なのか? それとも、あの優しい笑顔の奥に、深い悲しみを隠しているのか。
「そうだ、綾香。今日、星を見に行かない?」
「……え?」
突然の誘いに、綾香は驚く。
「ほら、今日は天気がいいし。放課後、屋上でペルセウス座でも探そうよ」
「……なんで、ペルセウス座?」
「だって、僕の名前の元だからね!」
冗談めかして笑うライダー。綾香は少し考えた後、ため息をついてから、小さく微笑んだ。
「……わかった。付き合ってあげる」
「やった! じゃあ、決まりね!」
ライダーは嬉しそうにガッツポーズをする。
そんな彼の笑顔を見て、綾香の胸が少しだけ高鳴るのを感じた。
──だけど、彼の本当の願いを、彼女はまだ知らなかった。
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