二次創作小説(新・総合)
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- 【fate二次創作】黄金の王と鉄の少女
- 日時: 2025/02/28 17:18
- 名前: きのこ (ID: opLc/10u)
月の聖杯戦争。
岸波白野は記憶喪失のまま参加していた。
無力感と絶望感の中で、唯一頼りにできるのは、見知らぬサーヴァントであるギルガメッシュ。
しかし、彼は最初から冷徹で、白野を「雑種」としか見なしていなかった。
「お前に我を使いこなす資格はない」と言い放つギルガメッシュ。
彼は白野の周りで起こる出来事をただ静かに観察していた。
白野はその態度に悩みながらも、自分の信念を持って戦い続ける。
しかし、次第に白野が見せる粘り強さと、絶対に諦めない姿勢にギルガメッシュの興味が湧き始める。
彼の目の前で起こる小さな奇跡に、彼は驚くようになり、心の中で少しずつ変化が訪れる。
ある日、白野がギルガメッシュに対して情熱的に頼み込んだことがあった。
それは、ある絆クエストを達成するための無茶な戦いだった。
ギルガメッシュは当然反発し、「雑種、愚かな女」と軽蔑の言葉を浴びせたが、白野は引かない。
「無理だと思っても、私は諦めない。あなたの力を借りることで、きっと成功する」と、白野はギルガメッシュに対して真摯な願いを伝えた。
ギルガメッシュは彼女の強い意志を感じ、初めて自分の中で何かが動くのを感じた。
「あの小娘、なかなか面白い…」
そして、ギルガメッシュは彼女を助けることを決意する。
だが、それは単なる「王としての義務感」ではなく、彼の心の奥底から湧き上がった「認めざるを得ない」という感情からだった。
戦いを共に乗り越え、次第にお互いの信頼を深めていくギルガメッシュと白野。
ギルガメッシュは無意識のうちに彼女に対して優しくなり、かつての傲岸な態度はどこかに消えていった。
白野もまた、ギルガメッシュの側にいることが心地よく、彼の強さに引かれるようになっていた。
「雑種…お前のその無茶なやり方、気に入ったぞ」
ギルガメッシュは白野の決意に応えるように、微かな笑みを見せる。
しかし、言葉では冷たく「お前が我の足を引っ張らなければな」と続ける。
白野はそんな彼に思わず笑顔を見せ、返事をした。
「うん、私もあなたのために全力を尽くす」
その瞬間、ギルガメッシュはふと、これまでの自分がどれだけ孤独だったかを思い出す。
彼はその孤独から解放されるような気がして、少しだけ心が温かくなった。
聖杯戦争の最後の戦いが迫り、ギルガメッシュは全力で白野を守ることを誓う。
「我はこの戦争で、全てを統べる王である。だが、お前だけは守る。」
彼の言葉には、かつての冷徹な王ではなく、誰かを守りたいという心が込められていた。
そして、戦いが終わった後、ギルガメッシュは白野に対して静かに告げる。
「雑種…いや、もうそれでは呼べぬな。お前は、我の王国を共に築く者だ」
白野は驚き、そして思わず涙がこぼれる。
「英雄王…」
二人は戦いを終え、心から支え合う関係へと変わっていく。
ギルガメッシュの冷徹さと、白野の鉄の意志が絡み合い、彼らは新たな未来を歩み始めるのだった。
