二次創作小説(新・総合)

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【fate二次創作】近すぎる心臓の音
日時: 2025/03/01 18:20
名前: きのこ (ID: 0N93rCdO)


「先輩っ、こ、これは……!?」

「……ふぅ、よし。問題ない、かな」

藤丸立香は汗を拭いながら、そっと腕の中の少女を見下ろした。

彼の両腕の中には、すっかり固まってしまったマシュ・キリエライト。

顔を真っ赤に染め、目を大きく見開いている。

そう、彼女は今、まさに立香に

——お姫様抱っこ されていた。

「す、すみません、先輩!? え、えっと……どうして私を抱き上げたんですかっ!?」

慌てた様子で腕をばたつかせるマシュ。

しかし、立香はしっかりと支えたまま、落ち着いた口調で答える。

「いや、さっきの戦闘で足元がぐらついてたから。転ばれたら危ないと思って……つい」

「そ、そんな……! た、確かに少しふらついた気はしましたが、私は大丈夫で……っ」

マシュの顔がさらに赤くなる。

普段は冷静な彼女も、こういったシチュエーションにはまるで耐性がない。

それにしても、こうして抱き上げると、改めて彼女の体の柔らかさや温もりを感じてしまい、立香の方も少し気恥ずかしくなってくる。

「でも、マシュが転んで怪我したら大変だし。それに……軽いね」

「っっっ!!??」

マシュの肩がビクリと震えた。

「ま、まだ成長期ですから! こ、これは誤差の範囲です!!!」

「いや、そうじゃなくて、単純に抱えやすいって話だよ?」

「そ、それでも……っ、恥ずかしいです……!」

ぎゅっと胸の前で拳を握りしめ、視線をさまよわせるマシュ。

顔を背ける仕草がやたら可愛くて、藤丸は思わず笑ってしまった。

「もう少しこのまま歩くよ。危ないし」

「ええええっ!? そ、そんなの恥ずかしすぎますっ!! だ、だって、お、お姫様抱っこですよ!? こ、これじゃまるで……っ!!!」

「まるで?」

「……っ、なんでもありません!!!」

「ふふっ、マシュがこんなに慌てるのって珍しいな」

「~~~~~っ!! もう! 先輩の意地悪っ!」

マシュはぷいっと顔を背けるが、耳まで真っ赤だった。

「はいはい、そんなに暴れると落としちゃうかもしれないよ?」

「ひゃっ!? そ、それだけは……!!!」

マシュは思わず藤丸の首にしがみついた。

ふんわりと漂う彼の香りに、さらに顔を真っ赤にする。

「ふふっ、これならおとなしくしてくれるかな?」

「も、もう……! 先輩、後で覚えていてくださいね……っ!」

そんな可愛らしい抗議を受けながらも、藤丸は微笑みを浮かべたまま、彼女をしっかりと抱きかかえたまま歩き続けるのだった。