二次創作小説(新・総合)
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- 【fgo二次創作】ラブコメ? いいえ、清姫劇場です
- 日時: 2025/03/02 12:48
- 名前: きのこ (ID: UrWetJ/L)
藤丸立香は朝、いつものように支援を求めてマスターの部屋を訪れる。
しかし、そこには予想外の人物が待ち受けていた。
清姫は立香を見るなり、にっこりと微笑んだ。
「ますたぁ、今日もお疲れさまでございます。さて、どうぞお食事をお取りくださいませ。わたくしが作ったものですので、きっと気に入っていただけるかと存じます。」
立香は少し戸惑いながらも、清姫が指差す食卓へと歩み寄った。
そこには、やや過剰に盛り付けられた豪華な料理が並んでいる。
「ええっと…ありがとう。でも、こんなに豪華なもの、今日は必要ないよ。」
「いえ、ますたぁ。わたくしが作った料理には、愛がたっぷり込められているのですから、食べていただけないわけがありません。」
立香は清姫の真剣な眼差しに、言葉を失う。
無理に食べるといけないかもしれない…と思い、ひと口だけ食べてみた。
「うん、すごく美味しいよ。」
その言葉を聞いて、清姫の表情が一気に柔らかくなった。
「本当に?それをお聞きできて、わたくしは幸せでございます。旦那様の笑顔が何よりのご褒美です。」
立香は少し顔を赤くしながら、返事をする。
「いや、そんなに…」
だが、清姫はすぐに立香の側に寄り添い、声を落としながら言った。
「ますたぁ、わたくし、もうあなたが他の女性と仲良くする姿を見ることが耐えられません。だから、どうか、私だけを見ていてくださいませ。」
立香は驚きのあまり、口が開きっぱなしになった。
「え、えええ…?」
清姫はそのまま、すっと立香の腕に手を回し、しっとりとした声で囁く。
「私は正妻として、あなたと一緒に過ごすことが運命だと信じております。旦那様…あなたも、私を選んでくれますよね?」
立香は混乱しているが、清姫の真剣な眼差しを見て、どうしても答えを出せない。
とはいえ、どこかで彼女の情熱を感じ取っていた。
「清姫…あ、でも、僕、今はただ…」
「大丈夫です、ますたぁ。」
清姫は優しく立香を見つめた。
「あなたが何と言おうと、私はあなたのものですから。あなたが私に気づくその時まで、わたくしは待ちます。」
立香は心臓がドキドキと速くなり、どう答えるべきか頭を悩ませるが、最後には静かにうなずく。
「じゃあ、少しずつでいいから、一緒に…」
「ふふ、約束ですわ、旦那様。」
清姫はにっこりと笑い、立香の手を握りしめる。
その後、二人の甘くも少し危うい日常が、ゆっくりと始まったのだった。
