二次創作小説(新・総合)
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- 【fgo二次創作】水着騎士と煩悩マスター
- 日時: 2025/03/09 14:05
- 名前: きのこ (ID: /.YWlUQc)
サバフェスの夏、マシュ、アルトリア、そしてカーマが立香の前に現れたとき、彼は完全に興奮を抑えられなかった。
「先輩、どうしたんですか? そんなに顔を赤くして…」
マシュが不安そうに問いかけると、立香は慌てて顔を背ける。
これまでだって何度もサーヴァントたちと一緒に過ごしてきたが、今回は明らかに雰囲気が違う。
特にアルトリアの水着姿には心臓が飛び出しそうになった。
「え、えっと…何でもないよ、マシュ!ちょっと暑くて…!」
立香は頭を振り、必死に平静を装う。
しかし、目の前にいるのは、あの高貴な姿で知られるアルトリア・ペンドラゴン。
彼女が白いビキニと青いパレオを身にまとい、太陽の下で輝くように立っている。
それがどうしても、立香の心を乱していた。
「私の姿が、そんなに気に障りましたか?」
アルトリアが冷静に尋ねる。
その目にはほんの少しの疑念と、そして静かな優しさが込められている。
しかし立香の目線は、どうしてもその柔らかな胸元に引き寄せられてしまう。
普段のアルトリアは騎士らしく、無駄なものを一切排除した姿勢でいるが、今の彼女はその姿勢を崩しても、依然として高貴で美しい。
「いや!いや、そんなことは!ただ…暑くて、ちょっとぼーっとしてただけだよ!」
立香は慌てて視線を外す。
しかし、カーマがその隙間を見逃すはずがなかった。
「ほらほら、マスター、そんなに焦らないで。気にしすぎですよ。もっと素直になってもいいんじゃないですか?」
カーマがニヤニヤと笑いながら立香に近づいてきた。
彼女の姿もまた、挑発的で魅惑的な水着姿だった。
赤いビキニに身を包み、背中が大胆に露出したその姿に、立香の心臓は再びドキドキと速く鼓動し始める。
「うっ…カーマ、そんなに笑わないでくれ…」
立香は頭を抱えるように両手を耳に当て、顔を赤くして苦しむ。
カーマはそんな立香を見て、さらに笑いを深める。
「でも、どうせ私がいなかったら、アルトリアさんの水着姿に惹かれっぱなしなんでしょう?まさか、水着姿のアルトリアさんに胸を打たれてるなんて、恥ずかしくて言えないんですか?」
カーマの言葉は立香にとって、どれも的を射ていた。
まさにその通りだ。アルトリアの水着姿に、心の中で動揺しっぱなしだった自分を恥ずかしさと共に自覚せざるを得ない。
アルトリアは、そんな立香を見て少しだけ困ったような表情を浮かべるが、口元にはやや微笑を浮かべている。
「マスター、あなたがそんなに困っているのは初めて見たかもしれませんね。今までどんな姿でも冷静だったのに…」
その言葉に立香は、再び心の中で葛藤する。
アルトリアが自分に気づいているのか、はたまた何も知らないのか、全く分からない。
その冷静さと高貴さの中に、ほんの少しの甘さが潜んでいるように思える。
「わ、私はただ…」
「まぁ、マスターがどうしても耐えられないのであれば、私が少し手伝ってあげてもいいですよ?」
カーマが、さらに誘惑的な微笑みを浮かべて言う。
立香はその言葉に激しく反応し、全身が熱くなるのを感じる。
カーマの言動が一層彼を惑わせるが、どこかしら楽しい気持ちも芽生えている自分を隠しきれない。
その時、マシュが心配そうに見守りながらも、少し遠くから声をかけた。
「先輩、大丈夫ですか?ちょっと顔色が悪いです…!」
立香は、必死に自分を取り戻す。
水着姿のサーヴァントたちの中で、心が乱されるのは恥ずかしくて仕方なかった。
だが、そこから何かを感じ取ったのか、アルトリアがふと立香に歩み寄る。
「…マスター、私も貴方の気持ちを理解します。ですが、困っているのなら、遠慮せずに言ってほしい。どうしても自分の気持ちを抑えられないのなら、私が少し手伝うこともできますから。」
その言葉に立香は一瞬固まった。
アルトリアの優しさが、彼の心をさらに揺さぶる。
どこかしら神聖さと親しみが同居しているその姿に、立香は思わず目を閉じる。
「…あ、ありがとう、アルトリア。でも…」
立香は顔を赤らめながら言った。
サバフェスの空気に包まれたこの瞬間、彼の心は完全に水着のアルトリアに奪われ、彼自身の感情があふれ出しそうだった。
カーマは、そんな立香の気持ちを楽しむように微笑み、マシュは少し戸惑いながらも、立香のことを気遣い続ける。
夏の風が吹く中、立香はどうしても自分の心を抑えられないのだった。