二次創作小説(新・総合)

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【fgo二次創作】エロゲ世界で攻略対象になった私
日時: 2025/03/09 14:18
名前: きのこ (ID: /.YWlUQc)



南国の太陽が照りつける中、突如として藤丸立香の目の前に現れたのは、通常のサバフェスとは違う異質な空気だった。

「……なんか、変だよね?」

金色の瞳を細め、潮風に揺れるオレンジがかった赤毛を抑えながら、立香は周囲を見渡した。

そこに広がるのは、色とりどりの水着姿のサーヴァントたち

——だけではなかった。

「お、おい……マスター、これ……どういうことだ?」

「……エロゲ?」

モードレッドが狼狽えた声を上げるのも無理はなかった。

辺りに漂う甘ったるい空気。

波の音に交じる妙に甘やかな効果音。

そこかしこで繰り広げられる、どこか様子のおかしい会話。

「ちょ、ちょっと待て! こんなのオレの知ってるサバフェスじゃねぇ!」

荒々しく自分の前髪をかきあげ、モードレッドは拳を握る。

普段なら明るく騒がしい南国のイベントが、どうにも違和感しかない。

「どうやら、異変が起きているようです。」

冷ややかな声が背後から響いた。

「モルガン!」

立香が振り返ると、そこには黒と青を基調とした衣装に身を包んだモルガンが立っていた。

いつもと変わらぬ冷徹な表情

……だったが、どこか不機嫌そうな気配が感じられる。

「……説明してもらおうか。なぜ私はこのような世界にいるのか。」

「いや、それはこっちが聞きたいくらいだよ!」

立香が困惑しながらも答えると、モルガンは鋭い視線を向けた。

「私の知る限り、こんな世界は存在しない。これは誰かの手によるもの……あるいは、世界そのものが書き換えられた可能性が高い。」

「書き換えられた……?」

「まるで、一つの……物語のようにな。」

その言葉に、一瞬の沈黙が走る。

「うーん、僕の見解だと……どうやら、世界そのものが“そういうもの”に変えられてしまったみたいだね。」

静かに歩み寄ってきたのはエルキドゥだった。

淡い萌黄色の長髪が風になびき、その瞳はどこか物憂げに揺れる。

「エルキドゥ……どういうこと?」

「簡単に言うと、ここはもう“通常の世界”ではないんだよ、立香。」

「ええっ!? じゃあ、ここって本当に……!?」

「その通り。ラブコメ……いや、それ以上の何かに書き換えられた世界だ。」

静かに告げられた言葉に、立香は言葉を失った。

モードレッド、エルキドゥ、モルガン。

彼女たちと共に、この“エロゲ化した世界”をどうにかしなければならない——。

果たして、藤丸立香はこの異常事態を乗り越え、元のサバフェスへと戻ることができるのか

——それとも、このまま新たな物語に巻き込まれてしまうのか?