二次創作小説(新・総合)
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- 【fgo二次創作】酒豪サーヴァントの闘宴
- 日時: 2025/03/09 22:50
- 名前: きのこ (ID: /.YWlUQc)
登場キャラクター
酒呑童子
茨木童子
イスカンダル
- Re: 【fgo二次創作】酒豪サーヴァントの闘宴 ( No.1 )
- 日時: 2025/03/09 22:55
- 名前: きのこ (ID: /.YWlUQc)
大きな酒の瓶がテーブルに並べられていた。
酒呑童子、茨木童子、そしてイスカンダルの三者が集まるのは、酒を肴にした一大イベントだ。
目の前に並ぶ酒は、普段の宴会ではなかなか見かけない珍しい品ばかり。
今宵、誰が最も酒に強いかを競うこととなった。
「さて、どっちから始めるんや?」
酒呑童子が手をひらりと振りながら言った。
彼女の目はすでに楽しみきっているようだ。
「うち、先に行かせてもらうわ」
彼女は一番目を選び、瓶を開ける。
その仕草があまりにも色っぽくて、周囲の空気が少しだけ熱を帯びる。
「そうだな、始めてくれ。」
イスカンダルが大きな体を伸ばしながら笑った。
彼の目には豪快な勝負を楽しむ気配があふれている。
茨木童子は黙って二人の様子を見ていた。
少しだけ眉をひそめて、『楽しんでる場合じゃないぞ』と心の中でつぶやく。
酒呑童子が一口飲み干すと、目を細めて「おお、これはなかなかうまいな。味わい深い」とにっこりと笑う。
彼女の瞳はすぐに隣の茨木童子を向ける。
「どうや、茨木?呑まんか?」
茨木童子は軽く唸りながらもグラスを手に取る。
「吾は、負けんぞ。」
その言葉にはどこか力強さがあり、彼女が酒呑童子に負けたくない気持ちが伝わってくる。
ぐっと一気にグラスをあおる。
「おおっ!」
イスカンダルが声を上げる。
「見事な呑みっぷりだな、しかし、余の番はまだだぞ。」
彼は豪快に笑いながら、酒瓶を持ち上げる。
その表情には勝利を確信しているようだ。
「さぁ、余の番だな。」
イスカンダルが瓶を開けて、じっと見つめる二人に向けて豪快に一口飲み込む。
その後、すぐにその目を細め、笑った。
「こいつもなかなかうまいが、我らが挑戦者たちには敵わんかもしれんぞ。」
「ふふ、それはどうかな?」
酒呑童子は軽く微笑みながら言う。
「負けんつもりやけどな。」
茨木童子はもう一度グラスを手に取り、無言で酒を呑んだ。
少しだけ顔が赤くなりながらも、まだまだ冷静さを保っている。
時間が経ち、三者の酔いが少しずつ回ってきた。
酒呑童子は、顔を赤らめながらも、気だるげにグラスを傾ける。
「ほんま、酔うのが遅いわ。ちょっと暇やな。」
茨木童子は頷きながらも、「吾はまだまだ余裕だ。」と、力強くグラスを空ける。
イスカンダルは一度酒瓶を置き、ぐっと拳を振り上げて言った。
「おお、これはいい酒だ! だが、まだ余の力を見せるには足りぬな。」
その言葉に、酒呑童子がにやりと笑う。
「ほんなら、いっちょ競争してみるか? だいたい、どんな強者も酔うのは時間の問題やけどな。」
「構わん。」
茨木童子が酒瓶を取り出す。
彼女の目には、競う気持ちが輝いている。
イスカンダルは一歩前に出て、その場を支配するように宣言した。
「この勝負、必ず余が制する!」
彼の言葉には決意とともに、戦いへの熱意が込められている。
酔いがピークに達し、三者の酒豪の戦いは白熱していった。
酒呑童子は言葉少なに、酒を飲み続ける。
その目には若干の酔いが見え始めていたが、それでもなお楽しそうにグラスを空けては次を注ぐ。
茨木童子も、最初のうちは冷静さを保っていたが、次第にその表情に酔いが見え隠れする。
「ああ、負けんぞ…。」
そして、イスカンダルは最後に一気に酒を呑み干して、「余が勝ちだな!」と高らかに宣言する。
「うふふ、さすがにアンタにはかなわなかったな。」
酒呑童子が微笑む。
「うぅ…、吾は負けた…」
茨木童子が酔っ払ってうつむきながら呟く。
イスカンダルは満足そうに、そしてちょっとした挑戦的な眼差しを二人に向けて、「次は何だ? まだまだ楽しむぞ!」
その言葉に酒呑童子が軽く笑う。
「あんた、ほんまに楽しいことしか興味ないんやな。でも、うちはそれが好きやで。」
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