二次創作小説(新・総合)

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.255 )
日時: 2022/07/07 07:18
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

【依頼20】
「わだいのきじ」


………

『誰のせいか分かってるのか!?』

『とがめが死んだのもハカイモノが生まれたのも鑢七花が失踪したのも全部全てみんな!!』

『りりすた革命団がカーレッジを捕らえるだけで放置していたからだろうが!!ボクはさっさと始末するように何度も言ったはずだ!!』

『俺たちだってアイツを信じたかったんだよ!』

『じゃあ他にどうしたら良かったんだよ!俺や雪や母さんでさえ完全にカーレッジを消し去る方法は無かった!それも分かっているはずだ!』

『奴が本気を出せば、その度誰かが消えるかもしれないんだぞ!?リセットすればいいというわけじゃない!』

『だからって、そんなやり方でカーレッジに辿り着けんのか!?数を増やした所でアイツらみたいに仲間も無しのしょっぱい関係でカーレッジにどう挑むってんだ!?』

『…………仲間?』




………

魔トリョーシカ
「色々としてくれたヨウコに感謝はしている、だがそれとは別だよ」

魔トリョーシカ
「仲間……たくっちスノーも面白いことを言うね」


魔トリョーシカ
【ボクは単に、カーレッジを潰す為に何か役立つかなと思ってたけど】


魔トリョーシカ
「あいつがそれであんな起こるのは想定外だったな……」

魔トリョーシカ
「あれから繋げようとしても全然かからないし」

魔トリョーシカ
「………あんな事で喧嘩別れしちゃったのは、ちょっ……とだけ悪かったかな」

魔トリョーシカ
「なんだかんだベロー君もいい話し相手だったんだけど………」


魔トリョーシカ
「………ま、いっか。過ぎたことを悔やんでもしょうがない」


魔トリョーシカ
「セーラ姉さんを作り直せないように、無くなってしまえば二度と取り戻せないのだから」

魔トリョーシカ
「だから……なるべく手放さないようにするよ、ねぇ皆?」

七夜
「ああ、俺達はどこまでもアンタについてくよ」

Sonic.exe
「カーレッジの為、ならばな」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.256 )
日時: 2022/07/07 07:20
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

魔トリョーシカ
「さて、今日の依頼人は……」

「あ、はい!失礼します!」

そう言って新しい事務所に依頼人が入ってくる

魔トリョーシカ
「ごめんね、なんか色々あって事務所移転することになって」

スターアベネス
「でも今回の所はいい所だぞ?前より広いし、ベッドも沢山置けるからな」

魔トリョーシカ
「そんなわけで寝台サービスも最近はしてるんだよね、1泊どう?」

「い、いえ……お気遣いはありがたいですが遠慮しておきます」

「あっ、申し遅れました!」


雉野
「僕、雉野つよしって言います」

犬塚
「雉野………?」

雉野
(あれ……あの人、犬塚さんにちょっと似てるような……気のせいかな?)

魔トリョーシカ
「それで依頼っていうのは?」

雉野
「はい、その、僕というか僕の奥さんの事なんですけど」

雉野
「ほら、この人!ミホちゃんって言うんです、綺麗ですよね?」

魔トリョーシカ
「………………」


魔トリョーシカ
「念の為聞くけど、ちゃんと奥さんだよね?実際は夫婦でもなんでもないとかいうオチはない?」

雉野
「そ、そんな事ありませんよ!!ちゃんとした僕の大切な奥さんです!!!」

七夜
「あーすまない依頼人、ちょうど最近似たような件で痛い目見たもんで」

チドリ
「裏を取れました、今回は間違いないでしょう」

魔トリョーシカ
「ならいいけど……」

雉野
「その……実はミホちゃんが」

魔トリョーシカ
「ストーカー?」

雉野
「違いますーっ!!もっと酷い奴なんです!」

魔トリョーシカ
「もっと酷い?」

雉野
「………その、実を言うとミホちゃん、今入院しているんですよ」

雉野
「だれか足を引っ掛けられて、階段から落とされたらしくって………」

雉野
「その他にも、最近ミホちゃんあぶない目にばかりあって………」

魔トリョーシカ
「分かった……大体の事は理解したが、さっきも言ったように最近似たような件でちょっとアレしててね」

魔トリョーシカ
「直接その犯人に手を降すことは難しいかもしれないよ」

雉野
「あ、それは大丈夫です…ミホちゃんを狙ったのが誰か、それを暴いてくれるだけで構いません」

雉野
「………僕が……………」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.257 )
日時: 2022/07/07 07:24
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

………

魔トリョーシカ
「ということらしくて調べてるわけだか」

七夜
「皆目見当もつかねーな……」

レオン
「調べてきたぞー」

魔トリョーシカ
「どうだった?」

カーム
「ダメだな……被害者が本当にあの雉野って奴の妻である事は分かったが……」

マール
「………被害者、階段に突き落とされた時、後ろ向き」

魔トリョーシカ
「つまり犯人の顔は見れてないというわけか………目撃者は?」

レオン
「落とされた辺りも捜索したが、さっぱりだそうだ、監視カメラも無いしな」


カーム
「が、それだけじゃねぇんだ」

レオン
「こっそり特盟のデータベースを探ったところ、どうやら最近似たような事件が多発してるんだよ」

レオン
「被害者は皆若い女性、どれも階段から突き落とされている事例だ」

マール
「これが原因で………亡くなった人もいる」

雉野
「それって………通り魔どころか、凶悪な殺人鬼じゃないですか!」

雉野
「そんな奴に、なんでミホちゃんが………!!」

七夜
「被害者に共通するものは他にあるか?」

レオン
「ん?若い女性以外にか………うーーん、どうだろうな」

レオン
「時空犯罪者だったり、普通の主婦だったり、別世界出身だったりであやふや」

カーム
「時間帯もバラバラだな」

レオン
「強いて言うなら………絶対に【この階段】から落とされている、とかか?」

Sonic.exe
「なるほど……階段そのものに問題があるタイプかもしれないな」

魔トリョーシカ
「だったらその階段近くまで行って調査すればいい話だ、準備するよ皆」

雉野
「えっ!?あ、あの、大丈夫なんですか!?危ないんじゃ」

魔トリョーシカ
「通り魔が?階段が?」


魔トリョーシカ
「そんなモノ恐れてちゃこんな仕事出来ないんだよ」


…………
サビィ
「で、ここが例の階段のある所っすね」

ユージン
「奥にあるのはただの公園だな」


Sonic.exe
「どうだMX」

MX
「WHO!」

Sonic.exe
「乗ってもなんともない………か、こいつ程の怪異に反応しないとは」

魔トリョーシカ
「じゃあ改めて、ボクにやらせてよ」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.258 )
日時: 2022/07/07 07:26
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

魔トリョーシカ
「ここにこうして立ってる感じかな?」

雉野
「ちょっ……危ないですよ」

魔トリョーシカ
「大丈夫大丈夫、ボクなら怪我もしないし、ほら隠れてて」


………


猿渡
「めっちゃスキップで階段周り歩き回ってるぞ」

ネズミの神さま
「通り魔関係なく危ないわね……」


レオン
「今ん所マジで何もねーな………」

七夜
「でもこれで階段の方には問題なかったって事になるな」

魔トリョーシカ
「どう?何ともない?結構この階段で遊ぶの楽しいよ?」

七夜
「公園じゃなくて公園の階段で遊んで楽しんでんの前にも後にもアンタだけだよ」

スターアベネス
「ちょっと他人のフリしていいか恥ずかしいから」

Sonic.exe
「お前段々陰キャ極め始めてきたな」


魔トリョーシカ
「うーん、流石に1時間程度じゃ通り魔も来ないか、時間もバラバラと聞くし」


魔トリョーシカ
「よし、暫く飲まず食わずでここに張り付くか」

七夜
「そうなると所長の方が不審者だぞ」

猿渡
「お前今自分の立場分かってるか?」

猿渡
「公園前の階段でめっちゃウキウキしてるやべーやつだぞ」


魔トリョーシカ
「七夜(無視)、レオンもちょっと調べておいで」

七夜
「調べるって………何を?」

魔トリョーシカ
「響達の組織に潜入して事件のデータ引っ張っておいで」

レオン
「ナチュラルに言ってくれるなお前」

………

雉野
「うーん………」

雉野
「おかしくないですか?」

魔トリョーシカ
「おかしいって?」

雉野
「皆さんが言っている通り、この階段の先には公園があります」

雉野
「公園という事は人が沢山いますし、だからミホちゃんも倒れてる所がすぐ見つかったと思います」

雉野
「なのに犯人の姿を誰も見ていないなんてあるのでしょうか?」

魔トリョーシカ
「ふむ………そこまで寂れた公園でもないしね」

魔トリョーシカ
「…………いや、逆だ 」

魔トリョーシカ
「犯人は公園に誰もいないタイミングを狙ってるんじゃないか?少しでも目撃者を減らすために」

雉野
「そ……そうか!だから犯行に及ぶ時間がバラバラなんですね!!」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.259 )
日時: 2022/07/07 07:29
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

………

レオン
「響の組織から情報取って来いって……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

金城
「犯行が行われているのは全て同じ地点、被害者は全員女性だ」


「それも全員が後ろから突き落とされている……ってわけね」

金城
「そうだ、ここの階段は5段と小さいが打ち所が悪ければ死も免れん」


「女ばかりを狙うなんてよっぽとタチの悪い奴ね」

グリム
「男を狙わないのは、確実に倒せる者じゃないと反撃の恐れがあるからだろう」

金城
「………何にせよ犯人は極めて卑劣かつ最低なクズだ、問題はどうやって捕まえるか……」


レオン
「へーっくしょい!!」



金城
「!!」


「誰かいるわね!?」



レオン
「はあ!?なんでこうなるわけ!?」


………


金城
「どうだった?」


「レオン・エストマンね………本物か偽物か分かんないけど」

金城
「裏の情報屋レオンか……」










ダリア
(……よし、どうやら上手くいったようだな)


B太郎
「とりあえずその階段を使わせないのが第一だよな」

金城
「当然だ、直ぐに立ち入り禁止のチェックと警備をつける」


………


レオン
「なんかバレちっ………」



レオン
「………」

バタン


レオンは逃げてる最中、突如糸が切れたように倒れ込んだ。


ーーーーーーーーーーーーー

「フィユティーヌさん!!フィユティーヌさん!」

魔トリョーシカ
「ん……なんだァ……一体何が起こりやがった?おい、大丈夫なのアンタら………」

雉野
「本当に大丈夫ですか!?しっかりしてください!!」

魔トリョーシカ
「あれ?依頼人……ん、ということはこれはボクの体か、何が起きたっけ?」


雉野
「何がって……貴方階段から落ちてたんですよ!?」

雉野
「そしたら、他の仲間まで倒れてましたから僕もうビックリして………」

魔トリョーシカ
「へ?」


魔トリョーシカが周囲を見渡すと、他の面々も糸が切れたように全員倒れていた、1人残らずだ。


魔トリョーシカ
「………とりあえず全員起きろー、状況確認が必要だー」

魔トリョーシカ
(驚いたな……マガイモノでも失神することがあるのか)

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.260 )
日時: 2022/07/07 07:34
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

魔トリョーシカ
「えーと確か………君が飲み物を買いに行ったんだっけ?」

雉野
「はい………ほら、この時期は暑いですし、本当に張り込む気なら水分補給が必要かと思って」

魔トリョーシカ
(ボクはそういうのが必要ない種族だけどね)

魔トリョーシカ
「で、えーと確か………そこから他の面々を周囲に張り込ませてから、意識が飛んだんだよね」

魔トリョーシカ
「なんかボク凄く肩凝ってるんだけど、まさかここを力強く殴りつけられたのか?」

七夜
「おいおいおい、それってつまりよ」

Sonic.exe
「犯人は殴った上で階段から落としていたのか」

雉野
「!!」

雉野
「そういえばミホちゃんも後頭部を怪我してました!!」

雉野
「それは階段に落とされたからじゃない………?」

魔トリョーシカ
「だろうね……そして軽く計算してみたところ君が買い出しに行って部下に命令させてから殴られるまで、その時間は僅か数分」


魔トリョーシカ
「ここから導き出されるのは、本当に階段がヤバいのか」


魔トリョーシカ
「あるいは………ボクが隙だらけになるのを最初からずっと張り込んで待っていたのか」

カーム
「後者だとしたら、そいつは余程暇人だな」

Sonic.exe
「どうする?ようやく事件の在処を掴めるかと思えば被害者化だぞ」

魔トリョーシカ
「流石の金城もボクが被害者となれば頭抱えてるだろうね」

魔トリョーシカ
「だが、アテがなかったわけでもない」


魔トリョーシカ
「【マガイモノ】の力はなんでもありだから………ね」ブチッ!

雉野
「うわぁ!!」

魔トリョーシカは自分の右目を引っ張って外し、電柱に押し付けるようにくっつける


魔トリョーシカ
「こうすれば、自前の監視カメラの完成って訳」

七夜
「じゃあまさかそれを………」

魔トリョーシカ
「階段遊びしてる間にこっそりね」


レザード
「………で、それをどうするんだよ?」


魔トリョーシカ
「ボクの目だからまた付け直せば確認できるけど、ボク1人見るだけじゃ意味ないよね?」

雉野
「…………」


魔トリョーシカ
「気になる?その犯人の全貌が」

雉野
「………気になります!!」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.261 )
日時: 2022/07/07 07:37
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

………

魔トリョーシカは事務所に帰ると、右目を機械と合体させてプロジェクターを開発する。


レザード
「お前そんなこと出来るの?」

魔トリョーシカ
「ボクだって科学者だよ?前のテナントは狭かったからそういうのあまり作れなくて」


魔トリョーシカ
「さて、しっかり写してくれよ………ボクの右目!」

雉野
「………!」

映像に映っていたのは………



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

雉野
「あ、そうだ!僕ちょっと飲み物買ってきますね!」

魔トリョーシカ
「あーうん、よろしく」

七夜
「気をつけろよ、この辺り治安悪いから」

雉野
「あ、大丈夫です!」


………

魔トリョーシカ
「しかしボクも暇になってきたねぇ………」

Sonic.exe
「お前むしろよく階段でそこまで遊べるな」

魔トリョーシカ
「それでもレオンが帰ってくるまでここから離れられないし………」


魔トリョーシカ
「仕方ない、他の面々も何かしら動き回って情報なり物資なり集めてきてよ」

魔トリョーシカ
「他の依頼しててもいいから」

七夜
「なんか凄い投げやりだな……そんなノリでいいのか雑用」


チドリ
「ここで待ちぼうけしているよりは効率的です、各自行動に移りましょう」

………


「UUUUU!!」

魔トリョーシカ
「ん?」

ゴスッ

ごろごろごろごろ

バタッドサッ

ーーーーーーーーーーーーー


魔トリョーシカ
「今の見えたかい?」

雉野
「今、凄いスピードで貴方の後ろに………」

七夜
「やっぱり張ってたのか………」


カーム
「顔面は一瞬見えたな、特定可能か?」

チドリ
「ええ、特盟データベースをハッキングして情報を掴みます」

チドリ
「出ました」

雉野
「この人が………!!」

魔トリョーシカ
「………さて、ボクも痛めつけられたんだ、見つかり次第ボコろう」

魔トリョーシカ
「けどね依頼人君、どんな手段でもとるがボクにもやり方にビガクってものがある」

魔トリョーシカ
「この犯人を殺すことは出来ないよ」


雉野
「…………」


雉野
「大丈夫です、見つけてくれただけでも感謝します」




雉野
【こいつがミホちゃんを………許せない………】


雉野
【許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せないッッッッ!!!】


魔トリョーシカ
「…………フフ」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.262 )
日時: 2022/07/07 07:39
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

数日後……

魔トリョーシカ
「………で、その犯人を抑え込んで欲しいと」

雉野
「はい、死なせることは出来なくても無力化は出来ますよね?」

魔トリョーシカ
「そりゃ勿論、ボクとしてもぶん殴ってやりたい気持ちだ」

猿渡
「だがどうやって止めるんだ?」

レザード
「オレだったら狙撃できるぞ」

雉野
「あと、空からならバレずに追撃できるかと………」

マルス
「ウム!なら私が空から待機するとしよう!」

魔トリョーシカ
「じゃあボクもホウキで空から………チドリ、危険だが囮を任せていいか?」

チドリ
「構いません」

Mr.ショータイム
「…………」

魔トリョーシカ
「ところで、奥さんの容態はどうなんだい?」

雉野
「あ、はい!幸いなことに怪我は大したことがなかったそうで、もうすぐ退院出来るそうです!」

魔トリョーシカ
「そう、それはよかった」

……………



そして、あの階段へ………


雉野
「では、僕も失礼します!」

魔トリョーシカ
「失礼ってどこに?」


雉野
「こうするんですよ!」





雉野
「アバターチェンジ!!」

【ドン!ドン!ドン!ドン!ドンブラコ~!!】

『よっ!トリッキー!』

カーム
「はぁ!?」

雉野は持っていた銃を使うと、犬塚のイヌブラザーに似ているが、かなり背や手足が長い形態に変身した!


猿渡
「お前それ………!!犬塚と同じ!!」

レザード
「つーか背が高ぇ!!犬塚もだが体型変化しすぎだろ!!」

キジブラザー
「この姿についてはまた後で!今は犯人を!」


魔トリョーシカ
「チドリ、よろしく!」

チドリ
「はい」


魔トリョーシカ
「総員、散れ!」
………



チドリ
「…………」


チドリが階段に足を運んだその瞬間



チドリ
「今です」



キジブラザー
「ケンケンケーン!!」

マルス
「むぅん!!!」


魔トリョーシカ
「よいしょっと」


3人が同時に落下し、チドリの背後に現れた人を押しつぶす。


魔トリョーシカ
「さっきのお返しだよ連続通り魔くん」

キジブラザー
「よくもミホちゃんを………!!」

魔トリョーシカ
「どうだい?今回の犯人くん」




「何故……なぜ俺の邪魔をするんだ………!!」


「俺がやっているのは正義の行いだ!」




「俺は……人の皮を被ったバケモノを退治していただけなのいいいい!!」

男は突如謎のマークに包まれ、怪物に変化する!!

キジブラザー
「ヒトツ鬼!?」


竜神鬼
「ヴァァァァ!!正義執行!!」


マルス
「背後から女性を一方的に殴っておいて正義を名乗るとは…………彼はとんだ【ヒーロー大失格者】のようだ!」



キジブラザー
「あっ………今回の犯人がヒトツ鬼ってことは………」


「やあやあやあ、祭りだ祭りだ!!」



「袖振り合うも他生の縁、躓く石も縁の端くれ!」

ドンモモタロウ
「共に踊れば繋がる縁!この世は楽園!!悩みなんざ吹っ飛ばせ!!笑え笑え!ハーハッハッハッハ!!」


神輿の上からバイクに乗って………赤いスーツの男がやってきた。

七夜
「おい、また変なのが来たぞ………」


キジブラザー
「タロウさん!大丈夫です、彼は……ちょっと危ないですけど味方です!」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.263 )
日時: 2022/07/07 07:42
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

更に、召喚されるように黄色、青、黒の戦士も現れ……

魔トリョーシカ
(あ、やば、本物のイヌブラザーだ)

レザード
(おい、ターゲットどれだよ)

サルブラザー
「やや?私達やヒトツ鬼の他にも何かいるようだが………」

オニシスター
「一般人じゃない、絶対一般人じゃないアレ!何アレ!」

竜神鬼
「キーパーッ!!」

ドンモモタロウ
「ハーっハッハッハ!!行くぞお供共ォ!!」

キジブラザー
「あ、はい!皆さんは下がっててください!」

魔トリョーシカ
「じゃあ、オーバードーズ」


竜神鬼
「ッ!?」ズンッ

魔トリョーシカ
「やられた分の仕返しくらいはさせてもらうよ、皆?」

七夜
「いつでも撃ってこいレザード!!」

レザード
「俺に命令してんじゃねぇ!!」


竜神鬼
「グオオオッ!!」


サルブラザー
「よく分からんが、どうやら彼女らもヒトツ鬼と交戦中らしい」


ドンモモタロウ
「結構だ!だが、奴らに譲っているようでは、まるでダメだ!!」バババ!

キジブラザー
「危ない危ない!」

オニシスター
「おりゃー!この際リンチでもいい!一気にぶっ倒す!」


竜神鬼
「グッ!!」


魔トリョーシカ
「さて、せっかく正義のヒーローがいるんだ、見せ場くらいは譲ってあげるとしよう」

魔トリョーシカは好きなだけ殴った後、爆弾だけ用意して人形を連れ空に撤退する。



ドンモモタロウ
「これで終わらせる………!!」

『ヘイ! ヘイ! ヘイ! ヘイッ!カモォーン!』

『アーバタロ斬♪アバタロ斬♪アーバタロ斬♪アバタロ斬♪』

竜神鬼
「!!?」


ドンモモタロウ
「ザングラソード・快桃乱麻!」


【必殺奥義!アバ·タロ·斬!!】

ドンモモタロウは高速で踏み込み、7色に輝く刀で竜神鬼を一網打尽に切り裂いた!!


竜神鬼
「グワァァァァァ!!!」


ドンモモタロウ
「よっ!日本一ぃ~!」


竜神鬼が爆発すると共に、ドンモモタロウの手元に【竜神戦隊ドラゴンキーパー】のアバターギアが握られた。



そして、男は……





「いっちょ上がりぃ!」


「グフッ!!」

突如現れた人狼に胸を貫かれ、血を吐きながら即死した


「これで仕事は果たしたぜ、じゃあな!」

魔トリョーシカ
「!!」


ドンモモタロウ
「何……!?」



オニシスター
「…………し、死んでる!!」

サルブラザー
「とにかく警察に連絡だ、変身したままでも……」

イヌブラザー
「警察!?……ちっ、悪いが失礼させてもらう!」



魔トリョーシカ
「……………」


………………


そして

雉野
「ミホちゃん、もう出歩いて大丈夫なの?」

ミホ
「大丈夫大丈夫、つよし君に甘えてばかりでもいかないし」

雉野
「でも心配だよ……」

ミホ
「大丈夫大丈夫、つよし君が守ってくれるなら」

雉野
「僕が……うん、守るよ、絶対に。」



雉野
(あの男は色んな人を傷つけてきた犯罪者、何より………ミホちゃんを傷付けた奴だ)


雉野
(そんな奴は、この世にいちゃいけないんだ)





雉野
【ミホちゃんは僕が守る、「相手が誰」でも、『何をしても』………】


ミホ
「あれ?つよし君?」

雉野
「え?」

ミホ
「今、つよし君が二人いたように見えて……」

雉野
「えっ、本当に安静にしてた方が………」
ーーーーーーーーー

七夜
「あれは一体どういうことだ!!?」

魔トリョーシカ
「どういうことも何も……見た通りだろう?」

魔トリョーシカ
「あの犯人を殺した人狼は、一瞬タトゥーが見えたが【ダイヤモンド・ファング】のメンバーだ」

魔トリョーシカ
「出向いたってことは、誰かに殺すように頼まれたということ」

魔トリョーシカ
「そして………なぜ彼なのか?それが犯人だと知っていたのは?」

七夜
「まさか……あの依頼人が………!?」

魔トリョーシカ
「そう、ボクらでは殺せないから、別のところに頼んだんだよ」

魔トリョーシカ
「決して自分の手は汚さないやり方でね」


七夜
「……………」

~ここら辺でドンブラED~

魔トリョーシカ
「犬塚翼」


犬塚
「あ?」

魔トリョーシカ
「君はもう充分働いた、何ならここから去ってもいいよ」

犬塚
「そうか、ここも特盟に狙われるようになったからな……… 」


犬塚
「今まで世話になったな」


魔トリョーシカ
(………ボクはあの戦隊メンバーに正義の悪役を感じ取った)

魔トリョーシカ
(逃亡犯の彼がそうかと思ったが、彼の心は思いっきり善性だ、悪役ですらない)

魔トリョーシカ
(でもまさか、このボクが………正義の悪役の素質がある人間を見間違えるなんてね………)



「失礼します!」




雉野
「この度、正義の悪役事務所でお世話になります!雉野つよしと言います!あの、僕の特技は……」


魔トリョーシカ
「採用!」

雉野
「えっ!?」



魔トリョーシカ
「………ようこそ、『正義の悪役』くん?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

オニシスター
「じか~いじか………

プツンッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

金城
「………事務所近くで、こんな物を見つけた」


「これ、レオン……いや、レオンの……」

グリム
「フィユティーヌが仕事に使用している人形か」バンッ!

金城
「………素材は分からんが、本当に人形なのか」

ベロー
「元所長は腹話術でその人のふりをして依頼を……」

金城
「とにかく調べてみよう、何か奴に関することが分かるかもしれん」


【依頼20】
『complete』