SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】

幸せを願う証拠 ( No.37 )

日時: 2015/11/11 19:03
名前: 希柳


君の声を聴かせて。

『愛してる。』

その言葉を私に向けて。

君の笑顔をみたい。

君の気持ちに割り込みたいの。

君の瞳にうつりたい。

そう思うことは恥ずかしい事?

君に抱き締められたい。

君と手を繋ぎたい。

不可能だとわかっても、君を知りたい。

わかってる。君には彼女がいるってことは。

彼女をすごく大切にしてることはわかってる。

私に気持ちが傾かないなんてわかってる。

それでも好きが消えてくれなくて、君が私を見てくれる事に期待して

どうしようもないくらい私は君におぼれてる。

私は君に恋をした。

恋がこんなに苦しいなんて分からなかった。

君が彼女に笑いかける度、黒い感情が私を覆うの。


あぁ、恋がこんなに醜くて、苦しいものなんて知りたくなかった。


………でも君を好きになってよかった。

君が幸せならいい。

綺麗事かもしれないけど、

私の本心はまちがいなく

私が少しでも君と彼女を応援している証拠。

fin.

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