SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】
アリスの心 ( No.18 )
- 日時: 2016/03/21 16:27
- 名前: 四つ葉アリス
私はある学校に通う中学1年生。
名前は四つ葉アリス。
もうすぐで私の学校では「音楽祭」がある!
私は音楽がとっても大好き!毎日どこにいても歌を歌うことを忘れない。
でも、ある日、歌を歌うことをやめてしまった!
登場人物
四つ葉アリス 元気で歌を歌うことが大好きな女の子。音楽祭では指揮者を務めている。
伊藤翼 アリスの幼馴染の男の子。でも仲は良くない。アルトパートのリーダー
安藤翔 翼と仲が良い男の子。アルトパートの副リーダー
北川みなみ アリスと仲が良い女の子。アルトパートのメンバー
第1章
〜ある日の雨〜
私はいつものように朝7時25分に学校の門を潜る
ア 「やっぱり朝はきもちー」
み 「アリス!そんなに走り回ると転ぶよ!」
いつもと同じ朝。
でも、後であんなことが起きるとは誰も思わなかった。
8時00分。いつものように朝の歌の練習が始まった。
ア 「はーい!みんな静かにして!歌の練習始めるよ〜。」
いつも通りアリスは元気な声でみんなをまとめた。
歌う曲は二曲、マイバラードと広い世界へという曲だ。
アリスはそのうちの広い世界へという曲の指揮者だった。
アリスはマイバラードを歌う時はソプラノパートのリーダーとしてみんなから
したわれていた。
でもそんなアリスを翼と翔は気に入らなかった。
つ 「なんだよー。指揮者なんだからもう少し上手くまとめろよー!なー翔」
し 「そうだ、そうだ」
み 「こら、アリスを攻める暇があったらしゃべるより歌の練習しなさい!」
朝は大抵こんな感じだ。
放課後も良くみんなで練習している。
でも今日は違った。
アリスの心の中で冷たく悲しい雨が降り始めていた。
〜アリスの閉ざされた心〜
? 「うゎーん」
いきなり歌の練習中に鳴き声が聞こえた
誰か分からなくやじうまを覗いたら泣いているのは…アリス!
み 「アリスどうしたの」
ア 「ヒック、ヒック」
いまは話せそうにないな。
み 「誰かとりあえず保険室に連れて行くって言っておいて」
私は付き添いで保険室まで泣いているアリスをなだめながら連れて行った。
ア 「音楽なんて大嫌い。もう歌いたくもないし聞きたくない!」
アリスのいきなりな告白にびっくりした!
み 「アリス今なんて。音楽が嫌いってどういうこと」
ア 「歌の、歌の練習の時に」
歌の練習中
つ 「はー。なんでソプラノパートリーダーのアリスがここにいるんだよ」
し 「確かに!なんでだよー!」
ア 「声がサビから高すぎて出ないのよ」
し 「はー!うわうぜー。しかも隣とか!」
つ 「しかも音痴だしなー。」
ア 「つ、翼なら分かるでしょ。小学校の時、私良くアルトだったじゃん!」
つ「意味わかんねー、んなのいちいち覚えてるかよ」
し 「かんけねーし、つうか隣とかやだー。あっち行けよ。」
ア 「って、男子達から言われた」
パチーン
み 「アリスってすぐそういうこと言われるだけでなんでも嫌いになっちゃう
のね。そんなアリス、私は、私は大っ嫌い」
私はふと気がつくとアリスを保健室に残して走っていた。
空を見上げると冷たく悲しい雨が降っていた。
アリスはその日から笑顔も歌も何もかも無くなっていた。