SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】

一途な私。 ( No.20 )

日時: 2016/02/11 23:33
名前: こん

幼稚園のとき、
私たちは両思いだった。


小学校低学年のとき、
あなたの気持ちは少し私から離れた。


小学校中学年のとき、
あなたは私を友達だと言った。


小学校高学年のとき、
あなたは私とあまり口を利かなくなった。


中学校のとき、
1度も同じクラスにならず、話すことは全くなかった。


高校のとき、
ついに学校が別々になった。



あなたはもう、私のことなんて好きじゃないんだ。

私だけがまだ好きなんだ。

きっと私が変なのね。


だから、もう。

あなたの事は忘れます。


行きたい大学に入って、人生で2度目の恋を探します。

あなたよりも好きだと思える人を探します。


それでいつか、

あなたの事は笑い話にします。

昔こういう人いたなあ、って。



私はそういう気持ちで大学に入った。



なのに。

どうして。

どうして同じ教室にあなたがいるの。

どうして私に笑いかけるの。


1度は私のことほったらかしたくせに。

どうして。


どうしてまた、

「好きだ。」

と言うの。


これじゃあ、ダメだ。

新しい恋なんて見つかりっこない。





今日も私はあなたに言う。

「大好き。」

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