SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】
俺の日記 ( No.22 )
- 日時: 2016/02/13 15:02
- 名前: 雪ウサギ
【2016.1/1】(書いた日:2015.12/30)
今日は彼女と初詣に行った。
彼女の手は暖かくて笑った顔がすごくかわいかった。
まさにノックオンされた。
まさかこんな日がくるとは……。幸せを今噛み締めた。
【2016.2/14】(2016.1/1)
大好きな彼女からチョコを貰った。
俺は今年から勝ち組の仲間入りだ!
あー、幸せだ。今日はデートに行った。幸せな一日だった。
【2016.3/14】(2016.2/14)
今日はホワイトデーだ。お返しにクッキーをあげたら彼女はすごく喜んでくれた。嬉しい。
【2016.4/20】(2016.3/14)
彼女がこくられたらしい。顔を赤らめていた原因がわかった。
まぁ、彼女は可愛いから仕方ない。
赤らめた理由を聞けば「だって○○(俺の名前)君が焼きもち妬いてくれるかなって。」といってきた。可愛すぎて死ぬ。
【2016.5/6】(2016.4/20)
特になんもなかったが書くとしたら友達に「お前一回死ね。」と言われた。彼女が羨ましいのだろう。ははは。こんな可愛い彼女を持てて幸せだ。
【2016.6/10】(2016.5/6)
彼女が家に来た。嬉しそうに笑う俺に笑いかけてくる彼女が可愛い。ほんと大好きだ。………この日記が見つかりそうで怖かった。
【2016.7/29】(2016.6/10)
夏休みに入った。まだ彼女とは何処も出掛けていない。あぁ。海に行きたいなぁ。……彼女に会いたい。
【2016.8/2】(2016.7/29)
夏休み真っ只中。俺は彼女に会いたくて彼女の家に遊びに行った。彼女は「帰ってよ!」と顔を赤くしながら言っていた。恥ずかしいのか……。可愛いやつめ。
【2016.9/8】(2016.8/2)
もう秋になった。紅葉がきれいだ。彼女は紅葉が好きらしい。秋が好きだと笑う彼女が今日もかわいかった。
【2016.10/31】(2016.9/8)
今日はハロウィンだ。魔女の仮装をしている彼女に鼻血がでた。彼女は「見るな!」と言っていたが恥ずかしいのか。
【2016.11/22】(2016.10/31)
今日はいい夫婦の日だ。そういったら彼女は笑っていた。その笑顔は飛びっきりのかわいさで死にそうだった。
【2016.12/24】(2016.11/22)
日記がばれた。殺される。彼女が顔を赤くしながら笑っている。あぁ。かわいい。ほんとに好きだなぁ。
【キモイ、死ね!】
*
俺の未来日記。顔を赤くしていたのは彼女が怒っていたからだとしても、妄想でいくらだって俺得にする。その日にあった事を未来にいい形跡として書き記してやる。
たとえほとんどが妄想だとしても。
最後に書かれた君の字が君の本心だったとしても。「お前一回死ね。」と言った人が友達ではなく君だったとしても。
「好きだぁぁぁ!」
どうしようもなく君が好きだから、俺は今日も君のところへスッ飛んでいく。
君の記憶の片隅に俺の存在が残ればそれだけで満足なんだ。
fin.