PR
SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】
彼に会うまで ( No.30 )
- 日時: 2016/02/27 14:18
- 名前: きなこもち
今日はデートの日!メイクにも気合が入っちゃいます。
マスカラ、リップ、つけまつげ・・・
そうこうしている間に、自分で設定した出発時間を過ぎちゃった!
待ち合わせ場所は、レストラン。私はそんなおしゃれなところで待ち合わせをしたことがない。おっしいくぞと自分に気合を入れて、私は家を出た。
遅れた分早歩きしていたのに、途中で乗る予定のバスにおいこされた。やっば!私は全力で走って、バスに飛び乗った。
よかったぁぁぁ。
息がはぁはぁ言っているから、まわりの人がちらちら見てくるけど、そんなに気にならない。彼は私に厳しいっていうか、あんまり優しくはしてくれないツンツンな感じだから、待ち合わせ時間に遅れて、怒られるのは面倒だ。それでも、好きだけど。
結構レストランは遠いから、ぼーっといろんなことを考えていた。これから私たちはうまくやっていけるのかとか、私はどうやったら彼にやさしくしてもらえるんだろうかとか。
ぼーっとしていたら、持っていたバッグをしたに落としてしまった。拾おうとしたら、一人の男性が拾ってくれた。「ありがとうございます」とお礼を言ったら、「いえいえ」って笑ってくれた。優しい人だなあって思った。
そのままなんとなく男性と世間話をしていたら、レストランの近くのバス停についた。
男性にあいさつをして、バスを降りた。
私は男性と話した会話を思い出しながら、レストランまで歩いた。
レストランのドアを開けた。
そこには彼がいた。いつもならドキドキするのに、今日はちっともときめかなかった。
PR