SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】
奪いますね、貴方の心 1 ( No.50 )
- 日時: 2016/03/25 16:21
- 名前: アイリス
私は篠(しの)。明日から、中学生になります!
「篠、明日はいよいよ中学生ネ!お姉ちゃん、ちょ〜楽しみぃ♪」
私のお姉ちゃん、加奈(かな)は、中学3年生。可愛いくて、優しい、自慢のお姉ちゃんなんだ♪
「私、チョコ(犬)の散歩行ってくる〜!」
私は、チョコを連れて、近くの公園へやって来た。
ピンク色の桜がキレイ………ン?誰かいる!誰だろ?
私は近くへ、行ってみた。
キレイな、男の人。私は、思わず見とれてしまった。
「……………?何かよう?」
男の人が、私の方に近づいてくる。
うわわ、どぉしよう!
その時、
「陸(りく)………!?………と、篠!どぉしてここに?」
お姉ちゃんが来たんだ。
「お姉ちゃん、知り合い?」
「知り合いもなにも、私の彼氏だお♪」
……………………。
えーーーーーーーー!!!!!
なんか、残念?てか、悔しい?
なんだろ、この気持ち。まままさか、これが恋!?
私は決めた。
「お姉ちゃんから、この人奪う!」
何が何でも、奪ってみせるんだからね!
「ちょっと!?篠、何考え………」
「ふぅん、楽しみにしてる。」
お姉ちゃんの彼氏、陸は、私にそう、呟いた。
「頑張りまぁーーーーーーーーす!」
つづく
奪いますね、貴方の心 2 ( No.51 )
- 日時: 2016/03/25 16:48
- 名前: アイリス
「私のmyダ〜リン、陸くぅ〜〜ん!見て、○○○の新作スカート!可愛いでしょ?あ、私の方が、可愛い?ありがとー!大好き陸くぅん、あははは♪」
中学生になってから1ヶ月がたちました。
私は篠。
お姉ちゃんの彼氏(このあと私の彼氏になる予定)の、陸君が大好き!
この前、公園でみた陸君に、惚れました。
「篠ちゃん、いい加減、俺怒るよ?俺、一言たりとも、篠ちゃんのこと、可愛いとか言ってないし!」
「まぁまぁ陸君、照れちゃって、可愛いーーキャハハハ」
私は、陸君に、自分の良さを、もうアピールしている。しかも、大好きアピールもしている。
なのに、なのに………
「何で陸君、心開いてくんないのぉ〜〜〜〜?」
「それは、あんたがウザイから。しかも、あんたのお姉ちゃんという彼女がいるのよ?あたりまえでしょう。」
私の友達、花(はな)は、いつも私の相談にのってくれる………のは良いけど、言い方が、キツイ。
「篠、あんたのウザイ行動に、周りの人皆が呆れてる。しかも、先輩だよ、あんたのお姉ちゃんの彼氏。」
そっか、私、ウザイんだ。
だから、陸君に嫌われてるんだ。
惨め。
お姉ちゃんが、羨ましい。
憎いなぁ。
「ウザイ行動、しなきゃ良いじゃん。ギャップを見せんのよ。陸先輩に会ったら、話かけない、お辞儀だけ、うるさくしない、先輩を付けて呼ぶ、とかね。ギャップ萌えって、あるのよ。知ってた?」
ギャップ萌え!
さっそく実行だぁ!
「花、私、頑張りマス!」
実行できるかなぁ………………?
つづく