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SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】
僕と彼の風 ( No.14 )
- 日時: 2016/05/22 17:40
- 名前: 皇帝
僕には、好きだった人がいた。真由美がいた。
彼にも、好きだった人がいた。聖那がいた。
お互いに好きになった子が、お互いのせいで死んだ。
4月24日
彼との初めての出会い。この人となら友達になれそうだ。
4月25日
僕、彼、真由美、聖那の4人でパーティーを開いた。
あの時までは良かったな。
〜暖かな風は僕たちを包み込んだ〜
5月6日
今日、修学旅行があった。
僕と聖那を含む班と彼と真由美を含む班
5月7日
今日、真由美と聖那が死んだ。
僕たちのせいで。
この時から関係性は崩れ始めた。
〜風は僕たちの宝を盗んでいった〜
6月7日
僕たちはあれ以来話していない。
そんな中、小学校の学芸会に出ることになった。
6月9日
僕たちのクラスは演劇をすることになった。
6月10日
練習開始。彼と話すシーンがあった。
演技だけど久しぶりに喋った。
懐かしかった。
〜風は僕たちに見えなくなった物を見せようとした〜
7月4日
学芸会本番
僕「きっと、風はやがて消え、新たな風が来るだろう。」
彼「その時までに輝く花びらと共に飛び立とう。」
僕「まだ、時間がかかるけれども、諦めない。」
彼「それが風の願いでした。」
おしまい。
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