SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】

白い部屋 ( No.10 )

日時: 2021/02/08 08:27
名前: muteR

いつの間にか、君が僕に住み着いた。




辛(つら)い、苦(くる)しい、そんな気持ちはなくなったんだ。

大きく息を吸い込めば、まだ少し咳で苦しくなった。






そのたびに君が僕にどんどん侵略していくのだと分かったんだよ。

その内僕は、白いお部屋から出られなくなった。

何個も何度も僕は沢山の白い人たちに囲まれて、



まぶしいくらいの明かりの中で、
白い台に寝かされた。



眼が覚めたら白い人たちも、僕を白い部屋に閉じ込めたパパもママも、
ずぅっと下に見えたんだ。

おはよう、世界。僕は今日から子供になった。

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