SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】

( No.13 )

日時: 2021/02/13 16:00
名前: アロハン

青々としていて、地平線のはるか向こうまであるのではないかというぐらいの森。
森の周りは石レンガの塀で囲まれていて、中に入れないようになっている。
森には人を襲う凶暴な動物がいるかららしいが、一説には森の中では何か、極秘の施設
があるためだとか言われている。 確かに定期的に森にトラックが入って行ってるし、
凶暴な動物がいるからという理由にしては塀周りの警備が厳しすぎる。 ある程度の
信憑性はあるだろう。 そこで、この話を信じた人々が森を管理する団体に真相を公表
するように求めた。団体は、森には何もないと答えたが、これに納得できない一部の
過激派が団体の施設に入り込んだ。火炎瓶や猟銃などの武器を装備しており、施設は大混乱
に陥ることになった。 警察、軍も出動したが、全く手に負えず、結果団体は森に関する全ての
資料を公表することになった。予想通り、その資料には極秘施設の情報も載っていた。
どうやら兵器開発を行っていたらしい。これならトラックが入っていくのも、警備が厳しい
ことも納得できる。 これにて騒動は収まったが、ある日男が警備の隙をついて森に
侵入したところ、その後彼は悲鳴と共に施設に連れていかれ、今もそこで廃人状態で
実験体として生かされているという。

メンテ