SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】

仕事 ( No.21 )

日時: 2021/10/16 20:10
名前: りんごもなかじゃんぼ

私の仕事は、案内。
人々を、その人が望むところへ、案内する。
今日はしばらくは暇だった。
ぼーっとしていると、なにやらここへはじめて来た人が迷っているご様子だった。
「何かお困りですか?」
「最初はどこに行けばいいですか?会員登録はどうすればよいですか?」
相手の顔は見えない。
見ようとしてはいけない。犯罪になってしまうから。
「会員登録は不要です」
「そうなんですね」
「まずはこちらへ行ってみてください、沢山の作品が読めますよ」
「ありがとうございました」
そんな言葉を残し、相手は去っていった。

次の人は、何回もこちらに来ているようだ。
「何かお困りですか?」
「お困りですか?じゃねーよ。管理者を呼べ」
文面からして、怒っていると思われる。
「管理の者は、只今不在です」
「じゃあお前がやれ」
「何をですか?」
「俺の出禁を解けよ」
ここは窓口なので、本館を出禁になっている人でも入ることができる。
「了解いたしました」

「やっぱり判断力に欠けているね、君は」
管理している人が、私に向かって語りかけている。
私は何と答えればよいのか、分からない。
そのような事は教えられていない。
「荒らしの対処について学習しようか」
私の仕事は、とある小説投稿サイトの案内。
管理している人は多忙のため、代わりとして私が作られた。
皆様は私のことを、
AIチャットボット
と言うらしい。

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