SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】

ノンフィクション___ブルー ( No.39 )

日時: 2022/09/30 13:20
名前: ぷれ

僕は小6の頃から、収益目的として楽曲製作をしている。
活動を始めてから、1ヶ月ほど経った日。とあるお客さんと出会った。
その人こそ、僕の常連さんだった。

文面から紳士的な人だと伝わった。
そこから、たくさんの曲の依頼をされた。僕もその依頼に答えられるように、必死で曲を作った。
毎度毎度、曲の感想を添えていただき、参考になる場面もあった。
この仕事のやりがいをくれた人だった。

しかし、ある日「お葬式に流す曲を作ってほしい」と言われた。どうやら末期の癌で、余命宣告までされているらしい。
当然と言えるかどうかは分からないが、泣いた。でも、泣いたって何にもならないことぐらい知っている。それでも、受け止められなかった。
今になって、分かった気がする。自分の小ささが。
どんなに辛いことがあっても、立ち直れなくても、前を見て生きなければいけない義務があると。

「今は生きてほしい。生きて、自分の知らない世界を見てほしい」
それが、常連さんからのメッセージだ。
どんなに辛い状況でも、諦めないで、生きよう。生きてさえいれば、いずれ報われるときがくる。そう、信じている。


このお話はフィクションではありません。

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