SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】

あの日の君へ ( No.40 )

日時: 2022/10/18 18:05
名前: ゆせのん
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13472

あの日、私を守ってくれた。

1人の少年。

姿を消したあの日から、ずっと君を探しているんだ。

そして、お礼を言いたい。


   
    ///// あの日の君へ /////



かすかな記憶しかないが、
あの少年の顔は覚えている。

5年前のあの日。

少年が私を守ってくれた。

高校生の私は、今でも君を探しています。
一度だけでいい。もう一度会いたい。

   「何か悩み事?」

「うわっ!!」
「ごめん。驚かせちゃったね。」
「あなたは、、、」
「私は妖精。人助けをするのが私の仕事。」
「人助け?、、、」
「そう。何か悩み事でもあるなら言って。」

/////そして私は、あの日のことを妖精に話した。/////

「その人に会いたいんでしょう。」
「はい。」

「なら、私が手伝ってあげる。」
「本当ですか!?」

「いいんだけど、、」
「?」

「今から言うことは絶対に守ってほしい。」
「はい。」
「探すのを途中で諦めるのはだめ。最後までやりとげなさい。」
「分かりました。」

「たとえ、途中で諦めたら。」


 /////あなたと少年の命を奪う。/////


「え、、、」
「そうよ。あなたと少年が関係してる望み。だから。」

「......」
「嫌ならいいわ。」

「いや!!、、、覚悟は出来てます。、、、」
「そう。じゃあ決定ね。」
「.......」


/////そして妖精と、あの日の君を探すことになった。/////


 何日も何日もたっていく。見つからないまま。

 このまま人生も過ぎていく。
 
 私も少しずつ、大きくなっていく。

 苦しみと共に。

 少年がもうこの世界にはいなかったら。

 人生が無駄になる。

 約束は破れない。

 そして、永遠に探し続ける。

 見つからないまま、何年も年月が経つ。

 礼も言えない人生を送り続けている。

 疲れ果てた体。

 古くなってきた、電子レンジ。

 しだいに動けなくなってきた私。

 とっくに私の親もいない。


      /////そして、もう、私はいない。///////
 



 




メンテ