SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】

実話。 ( No.45 )

日時: 2023/01/22 16:33
名前: ゆーか& ◆YqD2jf/Scc

※これは私の実話を元にした作品になります。


母「ゆーか、見つかったよ。携帯」
ゆーか「えー…眠いんだけど…」
母「いいから。ほら!」
ゆーか「ちょっと!布団剥がさないでよ!」
母「あんたが起きないのが悪いんでしょ。」
ゆーか「ごめんってー!」

私、ゆーか!
何処にでも居る平凡な女子学生!
実は…2日前にキッズ携帯がどこかに行ってしまったの。
家中を探してもなくて…車に行ってもなかった。
下手したら雪に埋まってるかもしれなかった。
車を降りる時には持ってたと思うんだけど…

ゆーか「で…見つかったの?!」
母「うん。これがまずケースね。」
ゆーか「…え」
母「これがひも。」
ゆーか「…」
母「これが本体。」
ゆーか「…え」
母「お父さんが除雪の最中で見つけたの。ひもは除雪機に絡まってたわ。」
ゆーか「…グスッ」

ケースは傷が入って、本体は裏に深い傷があった。

充電器に刺すと、画面の中がヒビで広がった。

ゆーか「…ッ」
母「お父さん、怒ってたよ。」
ゆーか「…ごめん…なさい…」

ポロポロと、涙が溢れてきた。

母「あぁ…泣かないの。見つかっただけ良かったじゃない。」
母「雪の中で落としちゃってたから、音が聞こえなかったのよ。」
ゆーか「うぅぅぅッ…」
母「とりあえず、前の機種あるから。SIMカード入れ替えられるか電話して予約しよ?」
ゆーか「うん…わかった。」

…後から聞いた話。
キッズ携帯は防犯ブザーみたいに引っ張ると音が出る。
なんらかの事情で引っ張られ、音が出た所をお母さんが掘って見つけた。

きっと、キッズ携帯は自分が壊れちゃっても、「こういうことが起きるんだよ!気をつけてね!」ってことを私に知らせてくれたんだって思ってる。
これが友達との思い出が詰まったものだったら…と考えてくると泣きたくなる。

___ありがとう。キッズ携帯。

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