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SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】
ペンネーム ( No.50 )
- 日時: 2023/02/25 14:15
- 名前: ミートスパゲティ ◆heCfCBWnjk
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13552
「先生のペンネームってさぁ。なんでこんな変なやつなの?」
俺はある日突然女子生徒にそう聞かれた。
「恥ずかしいけど…教えてやろう。」
「やったー!」
素直に喜んでくれるのでこちらも嬉しい。
「一つ飛ばしで読んでみろ。」
「いんとせういせ、だから…いとうせんせい?」
「俺が昔尊敬していた先生でなぁ…。お前も覚えておけよ?」
「はーい!」
ーー数年後ーー
(テレビでも見るか…。)
最近は仕事に忙しくてテレビすらまともに見れていなかった。
「続いては新人賞の発表です!」
総アナウンサーらしき人が言った。
なにやら小説の話題らしい。
「それでは、どうぞー!」
ペコペコしながら入ってきたのは見覚えのある女子高生だった。
「ん!?」
よく見てみるとあの女子生徒と似ていた。
というより、完全にあの女子生徒だった。
「では、質問タイムです。ペンネームはどうやって決めたのですか?」
「それは…少し恥ずかしいですけど…。一つ飛ばしで読んでみてください。」
"しまらもくるら"
それは間違えなく俺の名前、白倉守だった。
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