SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】
悪魔の子 ( No.61 )
- 日時: 2023/05/13 11:34
- 名前: すだちやで
まただ
僕の近くにいる人は不幸になる。
一回喋ったくらいじゃ鳥の糞が顔の落ちてくる”だけ”。
でも友達になったら、君の人生bad end
でも僕は
なぜか好かれる。
僕のせいにもならない。
「なんでだ、僕のせいだ」
って言ったら
「そんなことねえよ、ちょっと運が悪かっただけだ」
俺は泣いた。
「なんで泣くんだ、お前のせいじゃないって」
「なんで高橋君は近づくんだ、やめてくれ」
「僕は”悪魔の子”なんだ」
「そんなわけねえだろ」
「そうだよ」
「九条は悪くないって!」
いろんな人が来た。
ごめんなさいって心から思った。
俺のせいで
数日後
やっぱりみんな......
でも高橋君はいた。
「なんでいるの...」
「なんでだろうな、俺だけ生きてるって」
「でもお前は悪魔の子じゃない、普通の人間だ」
なんで君はそんなにも...
学校に行きたくない、引きこもりたいけど親が連れて行く。
てかなんで親も生きてるんだよ、なんでだよって思った。
「なぁあいつの家金持ちらしいぞ、友だちになったほうが得じゃねw」
こんなことが聞こえた、でも幻聴だと思ってその時は近づくなくらいしか思わなかった。
「なぁ九条、これからカラオケ行かね?」
また近づいてきた、でも高橋君も一緒だったから断れなかった。
「うぇーいw九条もなんか歌えよw」
「僕はいいよ」
「そうか、ノリ悪ぃ」
みんな存分に歌って帰ろうとした。
でもやんちゃの五十嵐が言った。
「なぁ九条、奢ってくれよ」
僕は裕福だったからそれくらいいいかって思った、どうせ君たちも.....
数日後
やっぱり
僕は悪魔の子なんだ。
でもいつも通り高橋君はいる。
「高橋君はなんで生きてるの」
「なんでだろうな」
ほんとになんでだよ、なんかおかしい。
でも生きているに越したことはないと思った。
帰り道、高橋が
「お前が好かれてるのは金持ちだからだと思うわ、俺五十嵐とかに聞いたんだ」
「じゃあ高橋君もそうなんだ」
「そんなわけないだろ!俺が死んでない理由わかるか?」
「俺がお前を本気で親友だと思ってるからだ!」
「高橋君、ありがとう」
「僕、成仏できそうだよ」
「じゃあね高橋君、またいつか会おうね」
「おう!」
二人とも泣きながら、別れを告げた。