SS小説(ショートストーリー) 大会【平日イベント】

ブルーハワイのかき氷 ( No.30 )

日時: 2024/07/28 10:33
名前: 青リンゴ& ◆U/0spwSyZA

「ブルーハワイでお願いします」
私の名前は青泉春乃(あおいずみはるの)15歳。
今かき氷を頼んでいるところだった。子供の頃からかき氷は大好きで、特にブルーハワイ味は最高だった。海のような色に一瞬で興味を引かれたんだ。
砂浜に立って一口かき氷をたべる。一瞬で暑さが吹っ飛んだ。
「ちょっと海に入ってみようかな」
私は足をほんのちょびっと海に入れた。そういえば、私は3歳ぐらいの頃に海で溺れてしまったそうだ。
何度も探したけど見つからず、結局その日は諦めたとゆう。諦めるって。。私のこと死んでもいいってことじゃん。
私そんな存在なんだ。ってその日は苦しかった。
「もう15歳だしね。溺れるわけないわ。泳いでみようかしら」
私は青い海に身を入れた。入った瞬間幼い頃の記憶が蘇った。あの時私は不思議なおびれを持つ人に助けてもらったけ?あれは人魚だよね。ブルーハワイのような瞳の人魚。ブルーハワイ色の海。
「そんなこと思ったらもっと食べたくなっちゃった。また買おう」
私が砂浜に出たら何かがぶつかってきた。私の体は押されて海に落ちた。
「いけない!大丈夫!??」
声がかすかに聞こえる。泳がなきゃ。
あたり一面真っ青になりもう絶望した瞬間。。人魚が私を持ち上げた。
ブルーハワイの目があった。その人魚は微笑んだ。
「あ、ありがとう__」
あれ?私息ができてる。人魚が私を包んだ。私は砂浜に上げられた。ブルーハワイの瞳が潤んだ。
「今度また会おう」
もちろん声なんて聞こえないよ。でも心に響く。
「またね」
という優しい声が。海に入ったら耳を澄まして。そうしたら。。魚たちの声が聞こえるかも。。

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