コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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クノンと夜に消える少女
日時: 2010/06/30 18:53
名前: ⅩⅣ歳 ◆mu0IJdYU3g (ID: cRxReSbI)

 お初です、ⅩⅣ歳(じゅうよんさい)で〜す。
 私はいろんな作品に触れたり描いたりしたいな〜と想っているので、
 途中で諦めたりとかしちゃうかもです。
 でも、今回のはワリと続けられそうな(……予感がする)ので頑張りたいと思います。

 以下↓登場人物とか。

 主な登場人物

・端峰 昏音/はしみね くのん  男
 性格以外は殆ど普通な中学二年生。変態にモテる。

・アルシェ・ヒューイック  女
 国籍不明の魔法使い少女(変身なんかしない)。

・霧林 伸太/きりばやし しんた  男
 吐血というふざけた特技を持つ少年。通称「のび太」。


(;~〜^)う〜ん的などうでもいいコーナー(ここだけは毎日書きます)

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Re: クノンと夜に消える少女 ( No.7 )
日時: 2010/06/28 19:05
名前: ⅩⅣ歳 ◆mu0IJdYU3g (ID: cRxReSbI)

   2.

 返答はわかっていた。アルシェとの付き合いは彼女が転校してきて二ヶ月くらいになる。常日頃から他人の顔を伺いながら生きているクノンの観察眼はずばり、以下の答えを導き出し、それとほぼ同時にアルシェはそれを口走った。

「やだ」

 すこぶるシンプルな一言。些か短過ぎるものの、アルシェの気持ちを知るには十分だった。
 アルシェ・ヒューイックは成績優秀で、見た目もどちらかといえばいい方だ。——ただ、無駄に友達ができない。直視できない妙なものでも発しているのだろうか。見てくれが全ての女子生徒でさえも、数回会話を交えるだけで寄り付かなくなるという。クノンはそのことが少なからず羨ましかった。
 端峰昏音は変人にモテる。
 なんど「死ね」や「キモい」の類の台詞を口走ったことだろうか。ときには本気の拳を放ち、自転車程度ならふっ飛ばせる蹴りを食らわせ、それでもなおゾンビのように自分に群がる者たちに、クノンは恐怖を通り越した何かを感じていた。
 ————罪悪感。
 自分さえいなければという、罪悪感。
 学校のトイレに入るや舌打ちされ、教室で授業を受けるや嫌そうに睨まれ、休日にすれ違うだけで罵声を浴びせられることもあった。
 自分さえいなければ、そんなことはなかっただろう。
 自分さえいなければ、その誰かに不快な思いをさせることはなかっただろう。
 ——しかし、それはあくまで可能性。
 自分じゃない誰かがそこにいて、それが自分と同じような人間だったならば、何も変わらないのではないのだろうか。自分の有無など大したことないのだろうか。
 では、目の前の少女は自分をどうしたいのだろうか。

「アルシェ……さん。あなた何がしたいんですか?」

 ボクを殺したいのですか? とはさすがに言えなかった。
 アルシェは、返答に困るでもなく、何をいまさらと困ったような、しかしどことなく優しげな笑みを浮かべる。
「あたしね、フツーの人って嫌いなの。クノンもフツーだよ。でもね、クノンのカンキョーが普通じゃないの。だから——好き」

「あたしとちゃんと話してくれる、端峰昏音くんが好きです」

Re: クノンと夜に消える少女 ( No.8 )
日時: 2010/06/27 20:10
名前: ⅩⅣ歳 ◆mu0IJdYU3g (ID: cRxReSbI)


 十分とか書いておきながら二十分近くもスイマセン……
 母親に「カイワレを生ハムで包みなさい」なんて言われまして……
 私はクッキーとかの方が得意なんだい! ホットケーキとか作って自分でむさぼるタイプなんだやい!
 ——って言ったら、
「変な見栄張ってんじゃないよ、さっさとおやり」
 ……と。
 母さん、見栄じゃなくて本当に一人で作っては一人で食べてます。嘘じゃないんです……


 って言い訳じゃん!(と悲しい一人のノリツッコミ)
 ホントにすんませんでしたぁ

Re: クノンと夜に消える少女 なんとなく【オリキャラ募集中】 ( No.9 )
日時: 2010/06/27 21:48
名前: ⅩⅣ歳 ◆mu0IJdYU3g (ID: cRxReSbI)

 6/27【電撃大賞】

 私の知り合いに、本気で作家になろうとしてるバカがいます。
 そいつは全然文才がありません。ほんでもって自分の書いてる話が面白いとか全然言いません。
 そんなある日、そいつは言いました。
「話は自分でも……まあ、あんま面白くねえな
 んだけど、書いてるの楽しいっつうか面白いからさ、なんかやめらんないんだよねえ。
 ——で、いまなんとな〜く電撃大賞にでもだそうかな〜と書いてるんだよバーカバーカ」
 バカにバカと言われました。心外でした。
 しかしまあ、お話を考えることは楽しかったりそうでなかったりだなあと思います。
 だがしかし、そいつの言ってることキモくない? ダサくない?
 とか友人に言ったら「う〜ん……」って顔されました。

 ……私、変なこといいましたデショウカ?

Re: クノンと夜に消える少女 ( No.10 )
日時: 2010/06/28 19:31
名前: ⅩⅣ歳 ◆mu0IJdYU3g (ID: cRxReSbI)

 6/28【不思議ちゃん】

 今日、学校で昼休みに本を読んでいると——

 ——なぜか『不思議ちゃん』と言われました。

 なんで!? なんでそうなんの!? 他にも本読んでる子いるじゃん!?
 ……と思いつつも……、なんというか、自分でもわかってたんですが、私は無表情でした。
 まあ、なんやかんやでスルーしましたけどね。へっ。
 ————その直後、私は中一時代になぜかケチャップを髪にかけられたことを思い出しました。

 ……なんで?

Re: クノンと夜に消える少女 ( No.11 )
日時: 2010/06/29 19:13
名前: ⅩⅣ歳 ◆mu0IJdYU3g (ID: cRxReSbI)

   3.

「あたしとちゃんと話してくれる、端峰昏音くんが好きです」
 わけがわからない。その一言に限る。


 放課後、足が痛くてたまらないクノンは、傘を杖にのっそりと下校していた。
「その様子を見るに——お前またアルシェに集られたな?」
「……その通りだよ、のび太クン」
 第一印象はどこから湧いて出やがった——のび太クンこと霧林伸太(きりばやししんた)は馴れ馴れしくクノンに話しかけた。いうまでもなく仲はよくない。
「……ま、霧林や、ボクぁ一人寂しくこのうざいくらいに熱い日差しを浴びながら、家に帰りたいんだ。——失せてくれるかい?」
「そいつぁできない相談だ」
 ——死ねよ霧林。
 優男な顔立ち——俗にいうイケメンというやつか——しかし、あだ名は「のび太」。
 別に眼鏡をかけているわけではない。ジャイアン的な人物にいじめられているわけでもなければ、異常なまでに成績が悪いわけでもない。
 原因といえば、下の名前だろうか。
 霧林伸太。
 この名前を、中学一年生の日、担任に読み間違いをされ「のび太」となった。
 伸太を「のび太」と読み間違われるのはわからんでもない。
 しかし、そんなことで性格が歪んでしまった霧林は明らかに異常だった。
 以上のそんなことを理由に、なんでとツッコミたくなるくらい変な技能を会得したのだ。——クノンが思うに、そんな特殊能力は一生役に立ちそうにないものだが。
 ————吐血。
 読んで字の如く、血を吐く——ただそれだけ。
 とんだ変態もいたものだとクノンは鬱陶しく思う。この手の輩は、どういうわけか自分に群がってくるのだ。
 ——ああ、ダルい。
「ところで端峰——アルシェ・ヒューイックというやつを知っているか?」
「…………。…………。…………?」
 ちょっと前にアルシェに集られたとか言ったよな?
 ちょっと前にアルシェに集られたとか言ったよな?
 ちょっと前にアルシェに集られたとか言ったよな?
「ちょっと前にアルシェに集られたとか言ったよな?」

「ちょっと前にアルシェに集られたとか言ったよな?」

「くどいよ!? 何? なんでそこまでなるわけ!?」
「頭きた! 今日こそ死ね! あー、もう全部やだッ!? やだやだやだやだやだやなんだよ!? 何!? なんでボクには変態ばっか寄ってくるわけ? なあ、なんで……だぁ……ぐぅ……んぁ……あ゛あ゛……ッ……あああああ————ぁぁあ゛あ゛あああぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!」
「な……ッ!?」
 伸太は眼前の異常に気づくや、頭を抱えるクノンの異形を目の当たりにする。
 どういうわけか、徐々にクノンの身体が小さくなっていくではないか。心なしか髪も伸びてるようで——

 ————直後、見知った少年が見知らぬ少女になっていた。


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