コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- Teens!!
- 日時: 2010/07/08 18:07
- 名前: 白兎 (ID: WkxsA0sZ)
白兎です^^
コメディ・ライト小説は初めてなので、駄作になること間違いなしですが……
見て頂けると嬉しいです。
十代の若者たちの短編を書いていこうと思います。(タイトルのまんまじゃないか)
あと、思いついたときにバーっと書くと思うので更新は遅いと思いますがご了承を。
でわどうぞ♪ 目次⇒ >>01
Page:1 2
- Re: Teens!! 〜僕らの物語〜 【短編集】 ( No.2 )
- 日時: 2010/07/05 20:30
- 名前: 白兎 (ID: WkxsA0sZ)
あ゛ぁ〜〜
またか。
何回目だよ。
「もう俊なんて知らないからっ!!」
俺には到底出せそうも無い甲高い声でアイツが叫んだ。
「それはこっちのセリフだっ! もう俺は帰る!!」
そう言い放って、俺はアイツの部屋から出て行った。
我ながら、子供だなーとも思うが。
しょうがないじゃないか。俺は怒ってるんだ。
付き合ってから(およそ)6回目のケンカ。
もう既に忘れてしまったぐらい、くだらない理由だったんだけど。
歩き始めて10分経ってもまだイライラが収まらなかった。
あいつとは、ずっと友達の関係だった。
でも、お互い好きになっていったらしく、半年前俺が告ってめでたく付き合うことに。
一ヶ月くらいだったな。
平和だったのは。
あの時はまだ、初々しさもあってかうまくいってたんだけど。
最近は、ケンカ⇒仲直り⇒ケンカ……の繰り返しだ。
俺、アイツとは駄目なのかもな。
このまま居ても、またケンカするだけだろうし。
別れようか———
そんな考えが過ぎった。
次の日、またアイツの家を訪れた。
謝る為じゃない。
別れる為だ。
学校でも出来るが、それは駄目な気がした。
俺はけっこう律儀なのだよ。
ガチャッ...
アイツが出てきた。
「俊……」
あ、シュンって俺の名前ね。
「別れよう」
そう言おうと思っていた。
でも、それより先に、アイツの高い声が響いた。
「ごめんっ!!」
あ゛ぁ〜〜
またか。
何回目だよ。
そんな顔すんなよ。
「こっちこそ……ごめん」
キミがそんな顔するから、
つい俺はこう言ってしまうんだ。
「本当!?」
嗚呼
キミのその笑顔で
また俺は、キミに恋してしまうんだ。
- Re: Teens!! 〜僕らの物語〜 【短編集】 ( No.3 )
- 日時: 2010/07/08 17:54
- 名前: 白兎 (ID: WkxsA0sZ)
毎日、毎日、君の事を考えてしまう。
こりゃ、重症だわ。
学校———
「唯っおはよっ」
朝、元気に挨拶してきたのは親友の蘭。
唯は私の名前。
「おお、蘭君かね。おはよう」
「御主は何奴かっ!!」
「蘭こそ誰だよっww」
蘭と私はボケたり突っ込んだりする。
そんで、笑う。
これが日常。楽しい、とっても。
突然、後ろから声が掛かった。
「よっ」
あ…………
「あっおはようっ!!」
「おはよ……」
先に挨拶したのは蘭。
こいつは、健太。
私の男友達であり、蘭の彼氏。
そんでもって、私の好きな人。
三角関係……ってやつなのかなぁ。
まぁどんな関係であろうと、好きな人に恋人がいるのは辛い。
ふと、二人の鞄をみると全く同じキーホルダーが着けられていた。
「それ……お揃い?」
私が訊くと、二人は顔を紅く染めてちょっともじもじし始めた。
「うん」
そんな答えが返ってきた。
二人は、幸せそうだった。
私も、健太とお揃いグッズ持ちたかったな。
そんなこと、無理に決まってるんだけどね。
例えば、もし今から私が「好き」って言ったとして。
どうなるって言うんだ。
きっと健太は、困った顔して、悲しそうな顔して、申し訳無さそうな顔するんだ。
そんな顔、させたくないよ。
次の日もまた、二人と会う。
同じクラスだから、当たり前なんだけど。
好きな人と同じクラスって、嬉しいけど、残酷だ。
二人のお揃いのキーホルダー。
見ていると、胸がチクチクする。小さくズキンッと疼く。
「キャハハハッ」
蘭の笑い声。
それにつられて笑う健太。
蘭が独り占めできる健太の笑顔。
私には決して手に入れられないもの。
ズキンッ——
ズキンッ——
ほら、また——
ある日の事。
二人は、喧嘩したみたいだ。
いつも仲良しな二人の間には、微妙に距離があった。
今日はやけに健太が話し掛けてくる。
——でも、チャンスだなんて、思わない。
そう思えるほど、二人の絆は脆くない。
だって、健太が話し掛けてくる内容は全部
「どうしよう」なんだ。
「どうしたら、仲直りできるかな」って。
「そんなの知らないよ」って言えたら楽なのに
健太に頼られたことが嬉しくてつい、相談に乗ってしまう。
憧れの、お揃いのキーホルダー。
私には到底、手に入れることは出来ないんだ。
- Re: Teens!! ( No.4 )
- 日時: 2010/07/09 16:04
- 名前: 白兎 (ID: WkxsA0sZ)
タイトル、ちょっぴり変えました。
シンプルなのが良いなーと思ったんで(´・ω・`)
只今、お話を考え中。
しかし、思い浮かぶのは暗い話ばかりだったりする……
やっぱりコメディ・ライト小説は難しいっ;
でも頑張ります!!
……コメ待ってます。く(´・ω・`;)
- Re: Teens!! ( No.5 )
- 日時: 2010/07/10 19:27
- 名前: 白兎 (ID: WkxsA0sZ)
——— 夏
「ピピ—————ッ」
試合終了の合図。
俺はその時、涙を流していた。
試合に負けたから。
かっこ悪いとか、知ったこっちゃない。
周りにも、けっこう同じような奴はいる。
「俺らの夏が終わったなー」
誰かが言っていた。
終わった?
終わってね—よ。
終わって堪るかよ、バカヤロー。
でも確かに、俺の生きがいがなくなったのは事実で。
▽
「はぁ〜〜〜〜」
夏休みは終わりに近づいているけど、俺はまだダラダラしていた。
「だらだらしてんじゃないよっ! 受験生がっ!」
こういう場面で、よく掃除機を持ったババァが出てくるけど、俺のとこは違った。
「んな事言ったってさー、しゃーねーじゃん?」
ちなみに、俺は床に寝転がって漫画よんでる。
の○太かよ、という突っ込みはナシの方向で宜しく。
「何が」
で、このババァはというと、
美味そうにプリン食ってやがる。
「まぁ、いろいろと」
ババァよ。お前も人の事言えないような気もするのだが。
まぁ面倒だから黙っとこう。
「言い訳してんじゃないよ、受験生」
ババァは俺を一瞥してからまた美味そうにプリンを口に運ぶ。
全く。
この時期の親とか教師とかさ、
何かにつけて「受験生」って言うの止めて欲しいよねぇ。
まぁ、この時期に何にもしてない俺もどうかと思うけどさ。
▽
夏休みが終わる頃、周りは、まさに 受験生です! って感じの奴ばかりだった。
「そんなに張り切らなくても」と言ったら、ちょうど其処に居た教師に
「お前が可笑しいんだよ」と頭を軽く叩かれた。
痛ぇよ、コンニャロー。
みんな真面目だねぇ。
学校帰り。
俺は、ふらふらと町を歩いていた。
いつもなら、部活の時間だ。
こんなに早く家に帰るなんて、物足りない。
多分、こんな事してんの俺くらいだろうなーと思ってた。
特に行く所も無く、とりあえず本屋にでも行こうかと思った。
本屋に向かって歩き始めて数分、目の前に俺と同じ学校で同じ学年の女子がいた。知らない子だったけれど、制服で分かる。
顔を見るとけっこう可愛い子だった。
暇なので声を掛ける。
「こんな所で何してんの?」
あ、えっと僕、けっしてナンパなんかしてませんよ?
ただ、同じ学校の子がいたからっつーだけで。
俺が心の中で必死に誰かに弁解していると、
その女の子が返事をくれた。
「何も」
まぁ、シンプルな答え。
「良いの? 見た所受験生でしょ?」
「関係無いでしょ」
「まぁそうですが」
クールな子だなーなんて考えていたら
「ねぇ、いま暇?」
「は?」
「暇かって訊いてるの」
何これ。まさかの逆ナンって奴ですかね。
「で? 暇? うん、暇そうだね」
え、勝手に決められちゃいましたが?
「じゃ、来て」
え?
どういう状況?
引っ張られてますね。
こんな可愛い女の子に連れて行かれるとは。
この子、めっちゃ歩くの早いんすけど。俺、転びそうなんすけど。
俺、何処に連れてかれんだろー……。
なお、この話は後編へ続くらしいぞ?
- Re: Teens!! ( No.6 )
- 日時: 2010/07/18 18:19
- 名前: 白兎 (ID: WkxsA0sZ)
連れて来られたのは近所の海だった。
何で此処?とも思ったけど
彼女は無言のままだった。
此処に来るのも久しぶりだなー
俺はぼんやりと海を眺めていた。
彼女は掴んでいた俺の腕を下ろし、
砂浜にストンっと座った。
女子なのに、汚れることとか気にしないのかな。
「それで?」
「何が」
「何で俺は此処に連れてこられたの?」
「……あれ」
彼女は何かに指を指した。
其処には、カップルの姿があった。
「私だけ一人はイヤ」
「……じゃあ、俺が此処にいる意味は?」
「ない」
きっぱりっすね。
軽く傷ついたんだけどなぁ。
彼女は、それからずっと海を見つめていた。
彼女の横顔は綺麗で、やっぱ美人だなーと思った。
突然、彼女の口が開いた。
「ねぇ。生きる意味ってあると思う?」
お前は自殺志願者か。
こういう時、大人って大抵「ある」っていうよね。
訊かれてもまともに答えられないくせに。
「無いんじゃねぇ?」
少なくとも、俺は無い。
この年で生きる意味があると言えるほど俺は立派じゃない。
生きる意味があるかなんて、死んでから判ると思う。
だから、無いっていうより判らないが正しいのかな。
「何でそんな事 訊くん?」
「何となく」
この子大丈夫かね。
最近多いよなー。こういう奴。
まぁ如何でも良いけど。
「ねぇ、俺もう帰っていい?」
何か言おうとしてたっぽいけど
面倒だから無視して帰った。
▽
高校受験は失敗。
親には怒鳴られたけれど
まぁ当然かと納得していた。
俺は滑り止めの私立高校に通うことになった。
俺は高校でも特に勉強しなくて、ぶっちゃけ馬鹿だった。
部活もしなかったし、学校行事はサボりにサボってた。
高校生活は、つまらなくも楽しくもなかった。
この間、通学の時電車の中で、
同じ高校の教師を見つけた。
教師の手が、女性のスカートの中にあったけれど
おれは知らん振りした。
その教師はその後も普通に授業していた。
▽
大学受験は全部落ちた。
これにも俺は納得していた。
親も納得していた。
納得というよりは諦めたって感じだけど。
浪人は面倒だったから働いた。
一人暮らしもし出した。
大学に出てないから、すこし給料は低いけど
そんなに苦労は無かった。
そんな人生だった。
女の子が言ってたっけ。
「生きる意味ってあると思う?」
とりあえず、今の俺はまだ判っていない。
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