コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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放課後の図書室
日時: 2010/07/11 18:53
名前: まい (ID: zL9o455v)

初めまして!
初めてここで小説を書く者です^^
しがない小説ですが、
暇つぶしにとご覧いただければ幸いですヽ(=´▽`=)ノ

この小説はノンフィクション成分40%とフィクション成分60%でできてると思われますw

次でプロローグが始まります、どうぞごゆるりとお楽しみください^^

お客様 ★☆。.:*:・"゜★('-^v)Thanks(v^-')★。.:*:・"☆★
遮犬さま

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Re: 放課後の図書室 ( No.7 )
日時: 2010/07/08 15:05
名前: 遮犬 (ID: SmzuliUF)

こんにちはぁ〜!w題名に興味をそそられて読ませていただきましたっ!
とても面白かったですっ!続きが気になりますね〜w更新がんばってくださいっ!w

Re: 放課後の図書室 ( No.8 )
日時: 2010/07/08 16:01
名前: 名無し (ID: FxHN6Bqz)

なるへそ!!

Re: 放課後の図書室 ( No.9 )
日時: 2010/07/10 21:18
名前: まい (ID: zL9o455v)

遮犬さん
わぁ〜!ありがとうございます!><
もったいなきお言葉です;がんばります!^^

名無しさん
なるほど!

次で第3話ですw

Re: 放課後の図書室 ( No.10 )
日時: 2010/07/11 23:25
名前: まい (ID: zL9o455v)

「あ」

 この空間のいた数十名はそう呟いただろう
 
 空間の床には無残にも真っ二つになった薄い桃色の封筒が落ちていた

 ……あまり状況を理解したくないけど、目の前で起こったことを整理するために記憶を少し巻き戻した


「え? まだ来てない?」

 私は、安藤先輩の友達と思える先輩に安藤先輩は来ているかと尋ねたら、まだ来てないと答えた

「うん、あいつさ、遅れていくって言ってたのにまだ来てないんだよ……。ったく、どこで道草食ってるんだか」

 私は、その言葉に今手に持っていた薄い桃色の封筒に目を向ける
 
 その中には、安藤先輩の忘れ物の栞が入っていた

「ごめんな、部活見学はもうできるから、ゆっくり見ていってね」

 落ち込んでいるように見えるであろう私に、先輩は優しく言うと、その場を去っていった

「うーん、どうしたんだろうね、安藤先輩」

「さぁ……」

 絵里香の問いにそう答えたものの、私はずっと便箋の中の栞のことで頭を張り巡らされていた

 もしかしたら、栞を探しているかもしれない

 でもどうやって渡そう? 今どこにいるのかわからないし、部活に遅れるくらいだから余程大事な栞だから早く渡さないと……

「ん? 何これ?」

 そうこう考えているうちに、今度は別の先輩がやってきた

 その先輩の目線は、封筒に向けられていた

「あ、えっと、これは……」

「もしかして、安藤に渡すやつ?」

 図星とは、まさしくこういう状態のことを差すのだろう、私の体がアニメみたいに小さく跳ねた

「ほほぅ、一年からとは、安藤やるなー」

 そう言いながら先輩は私の手から封筒を奪い、しみじみと眺める

「あっ! あの、返してください!」

「まぁまぁいいじゃん、こういうのは先輩として、内容を確認せねば……」

 どうしよう、こういう状態になってしまっては、封筒が取り返せない

 無理に取り替えそうとしても、先輩と私の身長は差がありすぎる、取り返せっこない……

 そうまた朝みたいな憂鬱な気分になったときに事件は起きた

 ビリッ

 私にとっては不吉すぎる音が、耳の中を突き抜けた
 
 その音がした方向に恐る恐る振り返ってみると……

 今すぐ逃げ出したいような、ついさっきの状況になった訳だ

 全員が、「あ」とひらがなの一番最初の音を呟いた後、辺りは静寂に包まれる

 真っ二つになった封筒の、その破れ目から栞があらわになっていた

 そういえば、さっき隣にいた絵里香がいない、どこにいるか辺りをキョロキョロ見渡してみると、さっき封筒を奪った先輩と一緒に顔を青ざめさせていた

 まさか……

 私にとっての最悪のシチュエーションが頭を過ぎる

 きっと、私が封筒を奪われて困っていたところを気づかぬうちに先輩と取り合ったのだろう

 なんとも、絵里香らしいことだ

 ただ、こうなることは二人は予測していなかっただろう……

「ごめん! 遅れた……、ってあれ? 何やってんの?」

 今最もこの場に来てはいけない人が来てしまった

 気まずそうにその人をちらちらと周りのみんなはその人を見る

「あのさ……浩也」

 浩也と呼ばれた人、もとい浩也と呼ばれた先輩、もとい浩也と呼ばれた私の好きな先輩がどうしたの? と顔で訴える

「その……」

 この場にいる誰かが申し訳なさそうに無残な姿の封筒に目を向ける

 先輩がその目線を追い、封筒までたどり着く

 そして、ちらりと顔を覗かせているこれまた真っ二つになった栞に目が留まった

「いや、悪気は無かったんだよ、ただ、その封筒が気になっちゃってさ……」

 いやいや今のは明らか悪気あったよね!? というオーラに満たされ、辺りは一段と空気が重くなる

「封筒?」

 これがギャグマンガだったら今頃そこっ!? と突っ込んでいただろう

 ただ、安藤先輩は真剣のそこに食らいついた

「あ、うん、そこの一年のさ——」

 と、封筒を破った先輩が私へと指を指す

 それを見た安藤先輩は、床に落ちていた二つになった封筒を拾い上げる

「これ、あんたが見つけてくれたんだ?」

「あ……、はい」

 私がそう答えた後安藤先輩は「ありがと」と言って更衣室に行った

 それから数秒間、なぜかその場のみんなは動けなかった
 
 ……もちろん私も

 ただ、どうしてあんなに大切そうにしてた(最も、私は先輩が栞を使っているところを見たこと無いけれど、あの先輩達の慌てっぷりって言うかそこから余程大事にしてるってわかる)栞が破れていたのに何で平気そうな顔でいられるか私はわからなかった

「なんだかわからないなぁ……」

 部活も再開して騒がしくなってきた体育館で、私は呟いた

Re: 放課後の図書室 ( No.11 )
日時: 2010/07/11 23:22
名前: まい ◆t98cJj0xxg (ID: zL9o455v)

こんばんは〜^^
遅いですがえっと…なんだっけあの名前…
まあいいや←つけてみましたw

さてさて、4話です〜^^



「本当にごめん!」

 部活も終わって、さっきとは打って変わってがらんとした雰囲気になった体育館で絵里香から言われた

「いやいいよ……、もうなっちゃったからだし」

「ごめんね……、うちのお兄ちゃんがあんなことしちゃったからさ……」

 お兄ちゃん?
 
 疑問が頭でいっぱいになる

「うん、手紙奪った奴、うちのお兄ちゃん」

「へぇー……」

 お兄ちゃんにしては、顔はあまり似てなかったな

 っていうか、絵里香にお兄ちゃんなんていたんだ

 確かに、先輩相手につっかかえるのは身内とかじゃないと厳しいだろう

「兄の失態は妹の責任だからさ……」

「確かにそうかもしれないけど、実際絵里香は手紙を取り替えそうとしたからいいよ」

 そっか……と絵里香は言った

 そして、時間が時間だったので、体育館を後にした


 次の日

 私は、放課後いつもの様に図書室に向かった

 真っ先に、図書室特有の本の列が目に入る

 私は、その列から本を一冊取り出しては中身をパラパラと捲り、元に戻すを繰り返した

 その時

 ガラッ

 扉が開く音がした

 振り向いてみると、そこには安藤先輩がいた

「あ……えっと……こんにちは!」

 その挨拶に先輩は会釈をした

 そして先輩は文庫本のコーナーに入ると、私と同じ動作を繰り返した

「あの……」

 私が声を出すと、先輩の動作が停止し、私を見た

「昨日は……その……ごめんなさいっ!」

 勢い良く頭を下げる

「いや、あんたの所為じゃないからいいよ、上条のせいだからさ」

 上条という苗字を聞いたときすぐに絵里香の顔が頭に浮かんだがそれをすぐに打ち消し昨日の手紙を奪った先輩のことを思い出した

「でも……あっ、これ代わりに使ってください!」

 そう言いながら私が差し出したのは昨日の部活の帰り私のお気に入りの店に寄った時に買った先輩の持っていた栞と同じ色の栞を差し出した

「いやいいよ」

「でも……」

「あの栞のことはいいんだ、もう忘れて」

 ちょっと暗い顔で安藤先輩は呟くように私に言った

 まるで自分に言い聞かせるみたいに

「忘れて……いいんですか?」

「ああ」

「先輩、あの栞を大事にしてたんじゃないんですか?」

「そうだけど、もういいんだ」

「どうしてですか?」

 私の問いに、先輩はなかなか口を開かない

 
 どれくらい経ったのだろう

 長い気もするし短い気もする

 ただ一つ言える事は、先輩はずっと口を閉ざしたままだということ

 そんな空気を遮るかの様に、完全下校にチャイムが鳴る

「あ……じゃあもうその栞はいいから、自分で使って」

「あ、あの!」

 先輩はこの場から逃げるかの様に図書室を出て行った

 この場にあるのは私と図書の本と

 先輩に渡しそびれた真新しい栞だけだった

「……」

 沈黙が図書室を支配する

 もっとも、私しかいないからだけど

 私は、さっき先輩が手に持っていた本を取り出し、それに適当なところに栞を挟む

 そしてその本を元に戻した

「これは先輩のために買ったものだから先輩が使わなくちゃいけないんです」

 そう、呪文みたいにこの本に唱えてから

 私は、唱え終えた後、時計を見て一目散に図書室を出た


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