コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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  A heart thief  −20話更新−
日時: 2010/08/13 22:33
名前: 海衣 ◆GniOoWrG2M (ID: U.L93BRt)

クリックありがとうございます!
はじめまして。海衣(みい)です!

えっと...荒らしの方ゎ『戻る』をクリックしてください。
荒らしはお断りなので...よろしくお願いします><

もちろん、荒らしじゃない方は大歓迎です★
コメントよろしくお願いします。

あの...小説を書くのは初めてなので下手ですが応援してくださると嬉しいです♪
途中で話がゴチャゴチャになるかもしれませんが・・・((ぇ

最後まで書けれるように頑張りますっ!

でゎ、ごゆっくりどぉぞ♪


−−−お客様−−−


癒亞瑠 様    ハルカ 様

ピーチ 様

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Re:   A heart thief  ( No.61 )
日時: 2010/08/13 10:14
名前: 海衣 ◆GniOoWrG2M (ID: U.L93BRt)

【第20話】 −許されますか?−



私は頭の中が真っ白になった。

・・・?

裕人が私を・・・好き?

これは・・・夢?

私は裕人の目を見た。いつもより真剣で・・・
これは現実なんだって気づかされた。
裕人の顔は赤く染まっていて、私まで顔が熱くなったんだ。
私は目をそらした。

裕人の中に吸い込まれていくのを逃げるように____




私が黙っているとしばらくして、裕人が口を開いた。


「愛海は過去のことがあるし、隼ってやつのことを忘れられないのも分かってる。
それでも俺は愛海が好きなんだ。そばにいてほしい。俺の彼女になってほしいんだ」



過去のこと・・・隼・・・。
裕人といるときだけは忘れられる。
自分を責めずに生きていけるのかな。
だけど、私は隼ことを忘れてもいいの?
裕人の彼女になって隼のことを忘れたら私は許されないかもしれない・・・。

それでも、過去のことを引きずらずに生きていくことも1つの道かもしれない。




ねぇ、隼?

私は裕人の彼女になってもいいですか?

過去の罪を許してくれますか?















私は前に進んでもいいですか_____?

Re:   A heart thief  −20話更新− ( No.62 )
日時: 2011/04/18 18:00
名前: 海衣 ◆hjAE94JkIU (ID: oBZmVaf2)

【第21話】 −弱い自分−


「ご、ごめんなさい・・・」

私が選んだ答えはNO。
隼を忘れるなんて無理だから。
なんて、嘘だって分かってる。
本当は裕人を傷つけるのが怖いんだ。

「どうして?俺じゃ愛海を支えられない?俺って頼りない?もっと頼ってくれていいんだよ」

「ちがう、ちがうの。」

ちがうんだよ。
私は・・・私は・・・
自然と涙があふれた。
自分の気持ちのコントロールがきかなくなっていたんだ。

「ご、ごめん!泣かせるつもりはなかったんだ」

「…グスッ…ッ」

「ごめん、やっぱり友達だよね。俺らは」

友達___

  友達___

「…やだぁ…ぃやだよぉ…」

「え?」

「裕人のこと好きだもん…グスッ…友達なんて嫌だぁ…ヒック....」

「ぇ、俺のこと好きなの?」

私はゆっくりと頷いた。

「じゃぁ、どうして彼女になってくれないの?」

「・・・・・・・・たくない。」

私はちゃんとしゃべれなかった。

「落ち着いて。ゆっくり話してくれていいから。」

「私…裕人を傷つけたくない…」

「え・・・」

「私のそばにいたら裕人は傷つく。隼のように」

「傷つかないよ。俺は隼とは違う。俺は隼じゃない、裕人だよ。」


隼とは違う?

 そんなの分かってる。

でも、私はあなたを傷つけてしまう。

あなたを傷つけて自分が不安になるのが怖いの。

こんなに弱い私を好きになってくれるの?

支えてくれるの?



  私はあなたに何もお返しできないのに____








更新遅くなってごめんなさい。
学校とか忙しくて・・・
ぁと、3ヶ月の間に名前の横の・・・ぇーっ♯のやつ忘れちゃって←
違うけど本人ですのでw

Re:   A heart thief  −20話更新− ( No.63 )
日時: 2010/11/04 19:30
名前: 海衣 ◆hjAE94JkIU (ID: 4z3SNsbs)

【第22話】 −苦しみ−

裕人は私を優しく抱きしめてくれた。
そんな裕人が愛しくて。そばにいてほしいって思った。

「そばにいて。私のこと1人にしないで・・・」

これが私の精一杯の言葉だった。
今までの私は隼のことに縛られ孤独を感じていた気がする。
裕人はそんな私の心を温かくしてくれるから。
隼のことを、忘れられる気がする。


「え?俺の彼女になってくれるの?」

「…うん」

「まぢで!?俺、愛海のこと大切にするから。絶対に傷つけないから」

裕人の笑顔が私までを笑顔にしてくれた。
私なんかが彼女でいいのかな?
隼を傷つけた私が。
あなたまで傷つけてしまうかもしれないのに。
それでも、私を好きになってくれたあなたを私は大切にするよ。

隼に縛られるのはもう嫌だよ。
事故のことを思い出したら私の心が痛むんだよ。
でも、しかたないよね。
私のせいだから。
私のせいで隼の命が終わっちゃったんだから。
私の罪を許してくれなくてもいいよ。
私をいくら恨んで傷つけてくれてもいいから。

裕人だけは幸せにしてください。



隼。ごめんなさい___

  
  私はあなたを心の奥にしまいます___


でも、絶対に忘れないから___


 私が愛した人だから___


私は隼のことずっと永遠に愛してるから___



こうして、私と裕人の恋人としての生活が始まった。


私は隼以上に裕人を愛することができるのかな?
隼のことを簡単に心の奥にしまうことなんてできるのかな?
隼を失った苦しみは裕人に受け止めてもらわなくていの。
苦しみだけは、私の心の中だけでいいの。
隼は私以上に苦しかったでしょ?
ごめんなさい。



おねがいです。



  私を、愛海を前に進ませてください___


Re:   A heart thief  −20話更新− ( No.64 )
日時: 2010/11/12 07:32
名前: 海衣 ◆hjAE94JkIU (ID: 4z3SNsbs)

【第23話】 −苦しみ−

『えぇぇー!!長谷川君と付き合うことになったの!?』

只今、彩音に電話中。

あのあと、裕人に家まで送ってもらった。
ずっとドキドキしていた。
あんなにドキドキしたのは久しぶりだったよ。

「ぅ、うん//」

『きゃぁぁー!恋はしない。とか言ってた愛海が!?』

恋はしない。
たしかに私はそう決めていた。
でも、前に進めないって分かったから。
だから、私は前に進むためにも恋をするよ。

『よかったね!おめでとー』

「ぁりがとう。」

『ふふ、そっかーついに付き合うのかー頑張れ!』

いつもだよね。
彩音はいつも私を応援してくれる。
本当に感謝してるよ。

「うん。頑張って前に進むから」

『ん。ぁ、お風呂入らなきゃ、ごめんね、ばいばい』

「ばいばい」

前に進む。
私にできるのかな?
隼のことをちゃんと乗り越えることができるのかな?

だけど私は裕人といると笑顔になれる。

隼がいなくなっちゃってから私は笑えなくなったから。

裕人のおかげで笑顔をとりもどした。

ありがとう。

私は裕人にあえてよかった。

愛海との電話も終わったし私もお風呂に入ろうかな。
そう思ってベットから立ち上がろうとしたとき、携帯電話が震えた。
誰だろうと携帯を見ると、「裕人」だった。

さっきのこともあたし恥ずかしかったけど震える手に力を入れて電話に出た。

「も、もしもし」

『ぁ、俺、裕人』

「うん」

『あのさ・・・』

「なに?」

『俺は隼を越えるから。』

「・・・へ?」

『愛海を世界で一番幸せにしてみせるから』

「やめて」

『え?』

「隼を越えるなんてやめて。」

『どうして?』
 
「裕人でいっぱいになるのが怖いよ。隼を忘れてしまいそうで」

『俺でいっぱいにしてあげるよ。愛海の苦しそうな顔は見たくないから』

「ぇ、でも」

『じゃぁ、そういうことでこれからもよろしくな//』

そう言って裕人は電話を切った。



隼をこえる??


祐人でいっぱいにしてくれるの___?


私は隼のことを忘れるの??


隼、あなたは私を恨んでるよね?


私だけ過去の出来事を忘れようとしてもいいんですか___?


Re:   A heart thief  −20話更新− ( No.65 )
日時: 2011/04/18 18:21
名前: 海衣 ◆hjAE94JkIU (ID: oBZmVaf2)

【第24話】 −忘れられない...−


今日は隼の死んだ日。
今日という日は、過去のことを深く思いださせる。
玄関から外に出る足が震える。
隼のお墓にいくのを体が拒んでいる。

でも、私の中での約束だから。
  
   ——…何があっても今日という日は隼を一番に考える。


歩いて20分のところに隼のお墓がある。
私は隼のお墓の前に座った。

「隼、今年もちゃんと来たよ。
    隼…隼…会いたいよ…ッグス」

私の本音だった。
ほほを涙がながれる。
普段、忘れようとしても今日が来れば思い出す。
隼という存在、過去の出来事は、
 
         消せない____



「…グスッ あのね、隼。愛海ね、大切に思える人ができたよ。
 愛海を…愛海をね、守ってくれるんだって。
 隼は愛海の恋を応援してくれるかな…?
 愛海だけが…幸せになってもいいのかなあ... 
 どうすればいいか分からないよ。
 隼、隼は愛海を恨んでるよね...
 ごめんなさい…隼を苦しめて、傷つけて。」

「…愛海ちゃん?」

私の後ろから声が聞こえた。

「...隼のお父さんとお母さん」

「今年も来てくれたんだね、…そんなに泣いて」

涙が流れ続けていた。
体の水分がなくなっちゃうんじゃないかってくらい涙が流れた。

「私の苦しみなんて…隼からしたらちっぽけだから…」

「愛海ちゃん、愛海ちゃんはもう進みなさい。
   あなたが自分を責め続ける必要はないのよ」

「でも…私が…私が隼を...」

「愛海ちゃんには笑顔でいてほしいの。
   隼の分まで前を向いて生きてほしい。
  お願いだから…隼をひきずらないで」

隼の分まで…?
そんなの無理だよ。
私は、私は隼を忘れられない。
きっと一生...





何度も過去を忘れようと思った。

       思い出にしよう、って...


  裕人を誰よりも愛そうと思った…


でも、無理なのかもしれない。


私は…

    きっと隼をひきづり続ける。


こんな中途半端な気持ちじゃ、

 
        ——…裕人を傷つける



私は、裕人のそばにいたらだめなのかもしれない___






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