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- 気ままにD.ORIC
- 日時: 2010/12/12 20:58
- 名前: ノンキー王子 (ID: l5ljCTqN)
平凡なまま、中学に入って、けだるい中学校生活をまー、だるだる過ごすはずだったとある少年、霧岡龍大は、入学初日に、一気に非日常に引きずり込まれる。ありそうであったファンタジー非現実逃避物語、ここに開幕!
- Re: 気ままにD.ORIC ( No.9 )
- 日時: 2010/10/14 20:47
- 名前: ノンキー王子 ◆0HitpS3MgI (ID: /dA6IieT)
次の日の朝。
「おう、ひくらか。」龍大に声をかけられる。「あぁ、君から声をかけてくるなんて珍しいじゃないか。」ひくらは少し驚いた顔をした。「んー?そうか?」龍大が言ったそのとき。
「りゅーだぁーいさぁーんっ!!」後ろからものすごい勢いでかけてくる少女。そう、卯月だ。
この前の一件から、なんとなく卯月がどのような家柄なのかわかったが、イマイチ非現実的で、まだ龍大もよく理解していなかった。
「この前は迷惑かけてすみませんでした。」卯月があやまる。「いや、んー、まあ、いいよ。俺もよくわかんねぇし。」龍大が返す。
そんな二人を見て、またひくらが肩を落とす。
”龍大って意外と性格よくないか?”
そんなことを考えながらまた一歩踏み出す。
空からまた何か来ていることに気づかずに。
- Re: 気ままにD.ORIC ( No.10 )
- 日時: 2010/11/13 21:05
- 名前: ノンキー王子 (ID: l5ljCTqN)
んっ・・・なに?この感じ・・?
もしかして。
「ん、なんか今日、やけにうるさくないか?」龍大が空を見上げる。「あぁ、そうだな、いつにも増して、なんか迫ってくるっつーか。」ひくらも空を見る。
「ミサイルでも落ちてくんじゃね?」「ないない、それないわ。」
今日はテスト一週間前だったので、久しぶりに45分授業の4時間だったので、龍大はこうしてひくらと一緒に帰っていた。
「そういえばあのお前にゾッコンの美少女は?」ひくらがたずねる。「ああ、卯月かぁ。そういや、そうだな。」龍大が答える。「え、もう名前呼び!?ふっふぅ〜!おあついねぇ。」ひくらがひやかす。「ん?だって俺、あいつのみよじしらねぇもん。」龍大が言う。
そして、七草神社のそばを通りかかったとき、轟音が響いた。
「「…っ!?」」
二人が空を見上げた先には、大きな、船が—。
- Re: 気ままにD.ORIC ( No.11 )
- 日時: 2010/11/18 12:55
- 名前: ノンキー王子 (ID: l5ljCTqN)
「なんなんだ、これ・・・・。」
空を見上げた二人の上には、大きな船があった。
そのころ卯月は、空を見ていた。
「何でこんなに空は広いんでしょう・・?まだ未知なる可能性がいるのかもしれませんねぇ。」
そんなことを言っていると、近くで耳を裂くような轟音が鳴り響いた。
「きゃっ!?」「卯月様!!大丈夫ですか!?」すぐさまちとせがかけ寄る。
「ううん、だいじょうぶ。」卯月が言う。
「そうですか。じゃあ、私は近くに行ってきますので、卯月様は待っていてください。絶対出て行ってはいけませんよ。それでは!」ちとせがいってしまう。
「わたし、なにか寄せたかなぁ・・。」
卯月が考え込む。
その予想はあたってるっちゃあ、あたってるんだけど。
そのころ、うさぎは・・。
「来た。」
うつむいたその体は、人間の姿になっていた。しかし、耳と尻尾は出ており、時折耳がぴくぴく動いている。
「あー、どうしよっかなぁ。月からあの人達が来ちゃってるし。かわいそうな人間ども。あたしをこんなところに呼び寄せちゃったからこんなことになったんだ。」
うさぎ_憑月がつぶやく。
「こんなことしたらただじゃすまないぞぉ〜っとぉ。
にんげんなんてどっか〜n「うさぎちゃぁ〜んごはんよぉ〜!」ひくらの母親が入ってくる。
何でこんなにのんきなんだろうなぁ、人間って。
ご飯を食べつつ、憑月はそんなことを思った。
もしかしたら、これが人間の最大の武器なのかもしれない。
- Re: 気ままにD.ORIC ( No.12 )
- 日時: 2010/12/01 17:08
- 名前: ノンキー王子 (ID: l5ljCTqN)
何一つ変わらない、はずだった。ただの日常のはずだったんだ。畜生、ここで宇宙人と会うなんて、どんだけ俺の日常は歪んじまったんだよぉぉぉおお!!!
「おいっ!龍代!なんか降りてきてる!!ちょっ!!」
ひくらが切羽詰った顔をしながら、俺に向かって叫んでくる。
こんなのうそだ。そうか、夢なんだ。うん。俺が見ているのは夢だ。
「おちつけ、ひくら。」「無理だろ!!つか、お前なんでそんなに落ち着いてられんだよ!!「これが夢だからさ。」龍代が言い放つ。
「は!?なにいってんだ・・」
「だから、俺の見てる夢なんだよ。だから、何が起こっても、俺は落ち着いてられるんだ。こんなの、全部うs・・・」「あぶないっ!!!」突如、目の前に砂埃が舞う。
「!?」「何やってんのよ!!あなたたち、ちょっとどいてなさい!」
ちとせが龍大達を突き飛ばし、御札を宙に投げる。
「何でお前ここにいんだ?」龍代が立ち上がりながら言う。「あなたたちがいるほうが不思議です!とにかく、逃げなさい!」ちとせが口笛を吹く。すると、凛堂と、もう一人、羅堂が召喚された。
逃げる二人と、戦う人たち。そして…
「やっぱり、きた。」
待つ兎と 追う姫。
月との小規模な戦いが、今、始まった。
物語は、巡る、廻る。
そして彼らは、敷かれたレールの上を、走っていく。
- Re: 気ままにD.ORIC ( No.13 )
- 日時: 2011/08/06 13:20
- 名前: ノンキー王子 ◆0HitpS3MgI (ID: J1WkM8IE)
ちょッ龍大早く早く!!」「うっせーおちつけひくら!!」
何でこんなことになったんだ・・・ああああもう!!
僕のモテモテ生活はどこに行ったんだ!!
中学校に行ったらまたいつものように友達を作って、クラスの輪の中心になって、普通に過ごすつもりだったんだ。
べつに家庭環境は普通。学校では生まれ持ったこの美貌のおかげでモテていた。
別にそのまま何も起こらずに僕の青春大成功!!
・・・だったはずだ。
こういう運命だったのかな。なんてあきらめられる性分でもあんまり無い。
いつもどおり、それが通用するのは小学校までだったってことか?
・・・いやいや、普通の中学校でもこんな空から船が降りてきたり、それと通りかかったクラスの美少女が戦い、こんな逃げまくるなんて、ない。
「君の言うように全部夢だったらよかったのにな。」
僕がポロリとこぼすと龍大は「だろ?」と得意げに振り返ったのでそれにイラついてあいつの足をけった。
こんなことが少しだけ楽しい、なんて思った僕は少し普通じゃなくなった。
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