コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 神の力の使い方 第十三話更新
- 日時: 2010/11/04 19:48
- 名前: 土御門 ◆p4Tyoe2BOE (ID: SI24yRUY)
こんにちわ。
クリックありがとうございます。
自分にどういう書き方や内容があってるかどうか確かめるために書いてます。もしよかったら感想ください。
お客様
SUZAKU様
★真祐★様
津軽海峡様
ゆーくん様
むーみん様
目次
>>1 プロローグ
>>2 第一章 第一話
>>4 第二話
>>6 行間1
>>12 第三話
>>14 行間2
>>20 第四話
>>22 第四話続き
>>24 第五話
>>25 行間3
- Re: 神の力の使い方 第十話更新 ( No.37 )
- 日時: 2010/09/20 21:09
- 名前: 土御門 ◆p4Tyoe2BOE (ID: SI24yRUY)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
行間4
暗い夜道、電灯すら満足に無い山道。そこで一人で立っている少女が居た。少女の容姿は緑色の縦のラインが入った短いスカートに黒いニーソックス、濃い緑のブレザー、頭髪は黒色の髪で髪型はツインテール。その少女は棗穂波と呼ばれている少女だった。穂波は穂波の身長と同じくらいある鎌を手に取っている。そして少女の目の前には二本の角が生えた牛の頭と人間の体を持つ四メートル強の怪物……一般にミノタウロスと呼ばれるような化物が人間大の棍棒を片手に立っている。ミノタウロスは
「ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
と怪物じみた咆哮を上げ右手で棍棒を思いっきり穂波へと振り下ろす。それを穂波は横に飛びかわす。そしてミノタウロスの左腕を鎌で切り落とそうとするが、すぐに棍棒が横殴りに襲ってきてそれをかわすために上へジャンプする。そして落下のスピードを加えて鎌をミノタウロスの左腕へと振り下ろし切り落とす。切り落としたのは肘の辺りから下で肘からは血が大量に出て地面に血の池を作っていた。その間に穂波は地面へ着地して後ろに下がりミノタウロスと距離をとる。そして穂波は
「黙れ」
と言って首へと鎌を振る。だがミノタウロスは前進して刃の無い部分に当たる。そのままミノタウロスは穂波へとタックルをしようとするがすぐに穂波は鎌を持って右へと飛ぶ。ミノタウロスの体は標的を見失い前へとバランスを崩す。穂波はそれを見逃さず、
「じゃあね怪物」
鎌をミノタウロスの首へと振り下ろす。そして一気に手前へ引きミノタウロスの首が地面に落ちて体は倒れる。それを確認すると穂波はミノタウロスの棍棒の近くにより棍棒を鎌で切る。そうすると棍棒の中から蛇の形が彫られている黒い指輪が出てくる。それを満足気に手に取りポケットに入れる。
「楽しみだね……小島君」
少女は鎌を担いで夜道に消えていく……
- Re: 神の力の使い方 行間4更新 ( No.38 )
- 日時: 2010/09/23 22:57
- 名前: 土御門 ◆p4Tyoe2BOE (ID: SI24yRUY)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
第十一話
夜の中学校。蒸し暑い気温で数多くの虫が鳴いている。その中で少年と少女の二つの人影があり、少女は鎌を持ち少年は全長一メートルちょっとありそうな剣を両手で掴んでいる。そして鎌を持っている方が
「2キロちょっとを片手を持つこともできないの?」
と不満そうに剣を持っている男へ言い放つ、それに対して少年は
「……穂波さんみたいに鍛えていないんだよ。あと2キロでもずっと持ってると疲れるからなるべく両手で持ってるの」
その少女はあの棗穂波だった。そしてこの少年の名は
「小島君は結構非力だったのね。ハンド・アンド・ア・ハーフ・ソードを5時間ぐらい片手で持ってもまったく疲労を感じないくらいが理想なのに」
俊はそんなこと求められてもという顔をしながら正面を見据える。俊と穂波の正面には九つの頭を持つ蛇の怪物だった。そいつは神話上ではヒュドラと呼ばれている怪物だった。
「なんで……こんなことになってるんだろう……」
俊は波乱の学校(クラスメイトに保健室のときに何かあったんだろ!と問い詰められる)が終わった後に翼などの友人と帰ろうとしたところで、穂波からラブレターみたいなものを貰い、それのせいで翼などに襲われながらも、その内容を見てみるとメールの内容を忘れるなと書かれていた。俊は朝のメールのことかな?と思った。だけどなんであいつが知っているんだ?とも思っていた。そして波乱の下校(またもやクラスメイトに問い詰められる&追いかけられる)が終わり自分のマンションの部屋に帰ると宅配便が届いておりそれには全長一メートルぐらいある剣だったり、しかもそれを持って一中に来いってことになったりと大変なことがあって今に至る。しかも何故か学校で戦った穂波と一緒に蛇の化物がいたりとまだ大変なことが終わりそうじゃないのだが。
「で、普通人の俺をこんな怪物と会わせてどうするつもりだと?」
それを聞くと穂波は当たり前のように
「もちろん戦うに決まってるじゃない」
当然のように言ってのけた。でもどうしろと?こっちなんて少しの喧嘩と午前中に穂波と戦ったぐらいしか戦闘経験ないんですよ?と疑問をぶつけたかったがその間に穂波が
「なんかこの蛇は私一人じゃ勝てないらしいのよ。だから午前中はあなたを試して戦力になりそうだったから連れてきたの。早々にメールを送った理由は戦力にならないと思ったら殺すつもりだったからどの道ここには来てもらおうと思ってたの」
正直、帰りたい。しかしそんな俊の望みは打ち砕かれ
「帰ったら殺す」
ここにいても怪物に殺される可能性大。帰ったら穂波に殺される(確定)さて生き残る可能性がある選択肢と死ぬこと確定の選択肢、普通はどっちを選ぶのでしょう。
「あ〜協力はしてやるがこんな怪物となんて戦えるかぁ!」
「《神食い》が何を言ってるの。こんな程度は楽勝じゃなきゃ困るのよ」
神食い?俊は唐突に出てきた自分を指すような単語、だが自分の知らない単語に引っかかりを覚える。遠い昔に聴いたような言葉…………しかしそんなことは気にせずに穂波は腕時計を見て
「そろそろ始まるわ。準備して」
「俺はどうすればいいんだ……」
そして怪物と人間二人の戦いが始まる。
- Re: 神の力の使い方 第十一話更新 ( No.39 )
- 日時: 2010/09/24 00:55
- 名前: ゆーくん (ID: u5JYbeHw)
今後の展開がすごく気になりますね
更新待ってますね!
- Re: 神の力の使い方 第十一話更新 ( No.40 )
- 日時: 2010/10/17 03:08
- 名前: 土御門 ◆p4Tyoe2BOE (ID: SI24yRUY)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
第十二話
ヒュドラと呼ばれる九つの頭を持つ蛇は俊などは意に介さずまっすぐ穂波へと向かい、九つある頭の三つを穂波へ向けて伸ばし噛みつこうとする。一匹の攻撃は頭を踏み台にしてジャンプしてかわす。そこ二個目の頭が追撃してくる。それを鎌で頭から顎にかけて貫き頭を殺す。三個目は二つの頭が軽くあしらわれたことから警戒して追尾はしてこない。穂波は地面に着地して唖然としてる俊へと振り返り告げる。
「パンツ見たでしょ」
突然の言葉に俊は一瞬呆気にとられるがすぐに言葉の意味を理解し顔を赤くして否定する。
「み……見てないよ」
それに穂波はニヤニヤした顔で
「え〜?こんなミニスカで暴れてしかもそれを見てるってことは見てるでしょぉ。小島君も元気になってるみたいだし」
どこが元気になったと思ってるんだとは言及せずに俊は顔を俯ける。棗さんってこんなキャラだっけ?と思いながらも穂波のほうに向きなおると、穂波の背後には蛇の化け物の頭が一つ接近してきている。それに俊は慌てて
「棗さん!後ろ!」
穂波はそれに気づいてたのか一瞬で振り返り振り下ろす。そして蛇の化け物の頭は地面にはりつけになる。それを見て穂波は
「頭の超速再生と血が出ないって所の能力かしらね?ヒュドラの血っていうのは猛毒だったらしいし、最終的には自分の毒を塗られた矢じりで死んだらしいけどその弱点を無くすために血を消したのかしらね、あの神(バカ)共は」
穂波はそれを言って鎌を蛇の頭から抜きその頭の首を切り落とす。その動作が終わり俊も穂波もヒュドラの本体を見ると
「……もう復活してるの?ちょっと早すぎない?早漏なの?」
「さっき自分で「超」速再生って言ったよね。あと早漏の使い方違くない?」
うっさいわね。と言いたげな顔で俊のほうに向き
「それよりも小島君も私のパンツばかり見てないで闘ってよ。」
俊はその質問に顔を真っ赤にしながら反応して
「見てないし、俺なんかが戦っても足手まといの上に無駄死にのような……」
「さっきも言ったけど≪神食い≫の化け物が何言ってるの。今朝戦った時みたいに剣に感情乗せてあの蛇の化け物を殺してよ。」
俊は二度目の≪神食い≫という単語に目を細めその言葉の意味を聞こうとするが、穂波に蛇の頭が八つ接近してきていて
「おい!」
と声をかけて穂波は後ろを振り向きその八つの頭に気づく、そして鎌を横に振り三つは串刺しにしたが残りの六つは穂波に噛みつこうとしてくる。それに穂波は
「調子に乗るなぁ!」
と雄叫びのような叫びを上げて串刺しにしたままの頭ごと鎌を振い串刺しになった三つの頭は引きちぎられそして振り下ろす。だが五つは刺したがひ一つだけ逃してしまい
「あっ……」
少し間抜けな声を上げて自分の失態に気づく。そして蛇の頭は穂波を噛み砕こうと顎を開く……
- Re: 神の力の使い方 第十二話更新 ( No.41 )
- 日時: 2010/10/22 00:48
- 名前: 土御門 ◆p4Tyoe2BOE (ID: SI24yRUY)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
十三話
俊は八つの頭が穂波に接近してくるのを気付いた時点で剣を放り投げて駆け出していた。いくら強くてもあの数には対応できないと思い無力だと自分で悟っていても駆けださずにはいられなかった。そして案の定穂波はミスをする。一つの頭が穂波の鎌をかわしたのだ。そして穂波に噛みつこうとする。しかし穂波と蛇の頭の間に俊が割り込んでおり、その顎に向けて俊は拳をアッパーカット気味に放つ、七つもの頭を倒していたのでそれ以上の反撃は来ない。
「大丈夫か!?」
俊が慌てた顔で穂波に聞く。だがそれを遮り穂波は
「バカ!ちゃんと敵を見なさい!」
そう怒鳴られ俊は急いで頭を殴り飛ばしたほうへ顔を向ける。そこにはヒュドラの本体があり最後の頭が俊を狙っている。そして最後の蛇の頭が目で追えないほどのスピードで俊に向って伸びる。それを反射的に動いたのと穂波が腕を引っ張ったのが幸運で頭を呑み込まれ即死という事態は回避できた。だが俊の左腕は食いちぎられ肩から先が無くなっていた。肩からは噴水のように血が吹き出る。穂波は唖然としていてまったく動かない。俊の腕を食いちぎった頭は租借を全くせずに飲み込む。俊は意識に靄がかかるような状況で噛まないのは体に悪いんじゃないのか?とどうでもいいことを考えてしまう。思考が纏まらない。俊はこの感覚を知っている。死ぬ直前の感覚だ。そんな思考を繰り広げながら俊は死ぬことは恐れていなく他の事に恐れているように感じた。
(俺が死にかけるということは……やつが出てくるのか……)
そこで俊の意識は途切れた。
だが腕を食いちぎった頭がまた俊の方向へ向き口を開ける。蛇の頭と俊の距離はほとんどなく頭が食いちぎられると思われたが
ザクッ!
という何かを貫く音がした。その音の正体は剣が蛇の頭を貫いた音だった。俊が穂波の元へ駆けだすときに放り投げた剣。何か謎の力に操られたように蛇の頭を貫き剣が一回転して頭を切り俊の右腕へと納まる。
俊の左肩からの出血はいつの間にか止まっておりそこには食いちぎられたはずの左腕が生えていた。そして≪それ≫は口を開いた。
「あははははははははははははははははははは」
この世の全てを嘲笑うかのような笑い声が夜の公園に響く。その笑い声が止み≪それ≫は口を開く。脳に直接響くような禍々しい声が放たれる。
「我は≪ ≫。神を食らう者だ」
その場に居るものが凍りつくような一言だった。
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