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ただ一つの魔法
日時: 2010/08/23 09:46
名前: rio (ID: zXVWjPsV)

初めまして!rioです。

文才がない私ですが、頑張りたいと思います。

コメントとかしていただいたら嬉しいです。

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ただ一つの魔法 ( No.2 )
日時: 2010/08/23 09:45
名前: rio (ID: zXVWjPsV)

<登場人物>

【ゆう】(男)16歳

人間界では、城島ゆうと名乗っている。
魔法学院に通っていて、成績はトップクラス。
パートナーのリオンとは幼馴染。
仲間思いの少年。
魔法能力は風魔法。


【リオン】(女)15歳

人間界では、菊沢リオンと名乗っている。
同じく魔法学院に通っていて、成績は一応トップクラス。
トップクラスの割にはドジを踏むことが多い。
魔法能力は呪文系魔法。

ただ一つの魔法 ( No.3 )
日時: 2010/08/23 09:56
名前: rio (ID: zXVWjPsV)

「むー・・・。」
何やら考え込んだ様子の少女。

「・・・。」

「むー・・・。」
その目は一人の少年をただ見つめている。

長い沈黙を破ったのは少年のほうだった。
「・・・何?・・・」
少年は冷や汗をかきながら少女に尋ねる。

「なんでパートナーがゆうなの?」
ゆうと呼ばれた少年は苦笑いをしながら答える。

「なんでって、お前のじーちゃんに頼まれたんだよ。」

「ふーん。」
少女はつまらなそうに言葉を返すと本を読み始めた。

ただ一つの魔法 ( No.4 )
日時: 2010/08/23 11:23
名前: rio (ID: zXVWjPsV)

「あのさ・・・リオン、そろそろ俺たち人間界に行かなきゃならないだろ。」

「だねー。」
リオンと呼ばれた少女はゆうに見向きもせず答えた。

「だねーってお前・・・魔法の練習・・・」

「はいはい。ゆうは心配性だな〜。そんなに心配しなくても大丈夫だって!!」
そう言ってリオンは本をまた読み始めた。


大丈夫ってこいつ、人間界なめてんな・・・
お前のパートナーになった俺の身も考えろ、このバカが・・・


「ちょっと、ゆう!なんか今すっごいけなされた気がしたんだけど!?」
リオンが急に怒りだした。

「気のせい、気のせい。」
なんかときどき、カン鋭いよなぁ。

「むー・・・。」
なによ・・・私より、ちょっと成績いいからって・・・
リオンがむくれていると・・・

「リオンお前まさか人間界に行く理由忘れてないだろうな?」
思い出したかのようにゆうが尋ねる。

「そりゃぁ、忘れるわけないじゃん。人間界に修行も兼ねて、散らばった魔法石を探しに行くんでしょ?」

「正解。俺らみたいに選ばれた魔道師だけ行けるんだ。ちゃんと誇りを持てよ。」

真剣に話すゆうにリオンは笑顔で答えた。
「わかってるよー、ホント心配性なんだから。」

ただ一つの魔法 ( No.5 )
日時: 2010/08/25 15:39
名前: rio (ID: zXVWjPsV)

———そして人間界に行く日になった。

「人間界に行く生徒は校庭に集まるように。」
そんな校内放送が流れる中、たくさんの魔道師たちがそれぞれのパートナーとともに移動を始めた。

「ほら、行くぞリオン!」
ゆうがせかすようにリオンを呼ぶ。

「ちょっと、まってよー!」
少しぐらい待ったくれたっていいじゃん。
まったく、ゆうは優しくないんだから。


———校庭にて—————

「———であるからして、人間に正体がばれないように。また、しばらくは人間界にいることになるが、あちら側の世界での責任は自分でとること。以上。」

校長の長い説明も終え、それぞれが人間界へ移動を始めた。

「えっと、どうする?」
おどおどしながら尋ねてくるリオン。

「まぁ、とりあえず人間界に行くか。」

「うん。」

魔法によって人間界に移動したゆうとリオン。
こうして、二人の人間界での生活が始まった。





ただ一つの魔法 ( No.6 )
日時: 2010/08/25 16:40
名前: rio (ID: zXVWjPsV)

———「ねぇ、聞いた?」

「え?何を?」

「このクラスに男子の転校生が来るんだって!しかも、ほかのクラスにも、女子の転校生もう一人。」

「まじ!?で、男子の方かっこいいのかなぁ?」

「それが、噂によると結構かっこいいらしいよ!!」

そんなざわめきの中チャイムが鳴り、生徒たちが席に着く。

「転校生を紹介する。自己紹介を。」
ホームルームが始まり、紹介が始まった。

「城島ゆうです。ここには、父の仕事の関係で来ました。よろしくお願いします。」

「じゃぁ、城島はあいている席に着きなさい。」

「わかりました。」
先生に言われた通りに席に着いた。



しかし・・・なんだって俺はこんなことしてるんだ。

どれもこれも、リオンのせいだ。



———さかのぼること二日前———

「着いた〜!!ここが人間界か〜。」
そう言い、周りを見渡すリオン。

「まぁ、正式に言えば日本内のある地区だけどな・・・。」
同じようにゆうも周りを見渡している。

そして、急に思いたったかのようにリオンが言った。
「あ!そうだ、せっかくだから学校に通おうよ!!」

「は?なんで?」
ゆうは眉間にしわを寄せリオンを見る。

「なんか、情報があるかもしれないじゃん。魔法石の。」
リオンはとびっきりの笑顔で言った。

————————————

ということで、学校に通うことになったゆうだった。

そして、リオンはというと・・・

本来は、リオンは中1、ゆうは高1なのだが、年齢をごまかして、ゆうと同じ高1の学年の違うクラスに転校したのだ。





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