コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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青き光 〜君との詩(メロディ)〜
日時: 2010/08/31 17:33
名前: ちぃ ◆Rw9my1VAtQ (ID: sm8jXdPo)

はじめまして、ちぃと申します。

小説を書くのは初めてです。

ド素人の作品ですので、すごく下手だとは思いますが、もしよかったら見ていってくださいませ。

コメ、アドバイス待ってます♪

たくさんの方が見てくださるとうれしいです^^


 ◆◇◆人物紹介◆◇◆

椎名 一輝 (shiina kazuki) ♂

霧島 翔 (kirishima kakeru) ♂

佐々木 美衣奈 (sasaki miina) ♀

天宮 空 (amamiya sora) ♀

中村 みなみ (nakamura minami) ♀


とりあえず、こんな感じです。

また付け足すかもしれません。


○。お客様____

美鈴さん

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Re: 青き光 〜君との詩(メロディ)〜 ( No.17 )
日時: 2010/09/20 18:16
名前: ちぃ ◆Rw9my1VAtQ (ID: sm8jXdPo)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

No.12

「お前は、翔だ」

その瞬間、辺りは沈黙に包まれた。

「…………」

黙り込んでしまった、モンブランこと翔___たぶんだけど。

たいして美衣奈さんは、何故か目を見開いて、手を口に当て僕を見ていた。

「あのさぁ」

モンブランが口を開いた。

「オレが翔だっていう証拠でもあるわけ?」

モンブランは、僕を睨みつけるように言った。

「あるよ」

僕は、自信を持って答えた。

ホントはそんなにないけど、そうしないとコイツに負けてしまいそうだった。

コイツは、翔だけど翔じゃない気がした。

なんともいえないけど。

「ふうん。じゃあ、どんな?」

モンブランも、自信たっぷりな感じで言った。

_____モンブランって呼んでいるのもそんな理由があってだ。

「……髪をいじりながら話すところとか」

何故、沈黙があったのか僕にも分からない。

それは、まだ迷いがあるからだろうか。

「そんなの、よくあるだろ。ありがちな展開だな。マンガとかであるだろ。癖を見て、見破ったとか」

……やけに詳しいな。

それに、どこかで聞いたことあるような……有名なのか?

「あと、頭の後ろに手をまわすとか」

「それもけっこういるんじゃないか?……そういえばいたな。そういう癖があるキャラ」

……今度もなんか聞いたことある。

なんだっけ?

翔がなんか……

どうだったかな。


〝お前さぁ、世界の危機こえてってやつ知ってるか?〟


ふと、翔が言ったことを思い出した。

何でこんな時に……?

「一輝くん」

突然、美衣奈さんが名前を呼んだ。

美衣奈さんを見ると、僕に向かって片目をつぶってみせた。

……?

なんだ?

……

……

……

〝お前さぁ、世界の危機こえてってやつ知ってるか?〟

もう一度、頭に浮かんだ翔の言葉。

「…………ぁ」

そうか。

そういうことか。

「モンブラン」

あいつの名前を呼んだ。

「なんだよ」

不機嫌そうに答えるモンブラン。___あ、モンブランって呼ばれるのいやなんだっけ。

「じゃあ、翔」

本当に翔かはよく分からないけど。

「翔じゃないって、言っただろ」

今度は、ふてくされるように言った。

こいつ、子供っぽいんだな。

「……じゃあ、ディアン?」

「……」

俯いてしまった、モンブランこと翔こと……ディアン。

ディアンというのは、世界の危機こえてに出てくる、主人公キルレスの親友だ。

翔は何故か、主人公のキルレスではなく、ディアンがお気に入りだった。

しょっちゅうディアンの話をしてきた。

そして、翔はディアンが好きなあまり、それの癖や行動、全てを真似していた。

ときには、ディアンがやっている、バク転までやろうとするもんだから、止めるのが大変だった。




___まぁ、それだけ翔はディアンが好きってことだ。

「ディアンって……だれだよ」

しばらくの沈黙の後、きれぎれに呟いた、ディアン。

いや、翔?モンブランか?

それにしても分かりやすいな。

その沈黙が答えだといってもいい。

「知らないのか?世界の危機こえて。それに出てくるディアンだよ。バク転とかして、かっこいいんだよ。あと……なんだっけな、あのセリフ……」

僕の話に食いついてきた。

やっぱり好きなんだな。

……えっと、セリフは

「ああ、そうだ。『俺たちは、繋がっているんだ。どこにいてもな。お前のピンチは俺のピンチなんだよ。すぐに駆けつけてやる』だっけ」

「『俺たちは、どこにいても繋がっている。大丈夫、お前のピンチは俺のピンチだ。すぐに、駆けつけてやる』だろ」

少し、怒りを押し殺したように言った、ディアン。

やっぱり。

「そうだったか。やっぱり、覚えてるんだな」

「あ」

思い出したように口を開けるディアン。

「やっぱり、そうか」

僕が、勝ち誇ったように言った、その瞬間、

ディアンは、翔は、モンブランは

「よく分かったな。予想外だよ。____キルレス。いや、エアリィアス_____」

さっきとは違うトーンの声で、言った。






Re: 青き光 〜君との詩(メロディ)〜 ( No.18 )
日時: 2010/09/22 20:45
名前: ちぃ ◆Rw9my1VAtQ (ID: 8uT9fcFc)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

No.13

「え…………?」

エアリィアス?

「モ、モンブランっ!それは……」

あわてたように、口を開く美衣奈さん。

「いいだろ?どうせこっちにつれてくるんだから。いつ思い出しても、同じこと」

さっきまでとは明らかに違う、翔。

___翔ではないのかもしれない。

翔、ディアン、どちらとも違う別人。

「なんのことだよ」

かろうじて出た言葉がこれだった。

「まったくさ、まだ思い出せないのかよ。これだけ手がかり(キーワード)を出してるってのに」

少し、イラついているようで、足を踏み鳴らした。

「モンブラン、これ以上は禁忌(タブー)なのよ!」

美衣奈さんは髪を振り乱し、必死で訴える。

「知ってるよ。だけどコイツ……っ!」

「モンブラン!」

美衣奈さんの声を聞いたと思った瞬間、

「うわっ」

モンブランは、僕に殴りかかっていた。

「っう」

地面に叩きつけられる、僕の体。

「一輝くんっ大丈夫!?」

駆け寄ってくる美衣奈さん。

「いいよ。コイツなんか。ほっとけばいいんだ。オレの方がよかったのに」



痛みのせいで朦朧とする意識の中でも、モンブランの悔しそうな呟きが聞こえてきた。

「モンブラン、私は……」

悲しそうにモンブランを見つめる、美衣奈さん。

悔しそうに僕を睨む、モンブラン。

そして_____

何もできずに、ただただその場を見ているだけの、僕。

ガンッ___

「ぁうっ」

突然、頭に衝撃が走った。

口から声がもれてしまう。

「どうか……したの?」

心配そうに、僕の顔を覗き込む美衣奈さんと、何も言わないけれど、訝しげに僕を見るモンブラン。

キ____ンッ

またも、衝撃を与える、どこか金属音に似た音___

「あっあぁ___」

耐え切れない、痛み。

「一輝くんっ?大丈夫?一輝くんっっ」

僕の異変に何か感じたのか、泣きそうな声で僕の名前を呼ぶ美衣奈さん___

そして、

「お、おい。真面目にどうしたんだよ?」

少し、心配そうな顔を見せたモンブラン___

ズサァァァァァァァァァァァァァァァァッツ

風が吹いたような音と痛みを感じた。

「一輝くんっ!!」

美衣奈さんの声を聞いた、次の瞬間

ぼくの意識は途絶えた。


























































































































































この時まだ、ぼくは、ぼくが僕ではなくなっている事に気づいていなかった。
















































































しかし、気づいたときには、ぼくはもう『僕』ではないのかもしれない。

Re: 青き光 〜君との詩(メロディ)〜 ( No.19 )
日時: 2010/09/25 18:20
名前: ちぃ ◆Rw9my1VAtQ (ID: 8uT9fcFc)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

どうも、ちぃです。
えっと、前回の話、最後の方スペースだらけだったんですけど、ちゃんと文がありますので!!
しっかり読んで下さると嬉しいです。
結構大事な部分なので。
それでわ、続きをお楽しみ下さいっ!!

########################

No.14

『オレはさ、お前の隣に居たいんだよっ』

あ…………

とんでもない所に居合わせてしまったかな。

茂みの奥のほうから、告白するようなセリフを聞いてしまった。

ぼくの名前はエアリィアス・ベル・カズキ。

いずれ出てくるであろうマフィン・ルー・ミイナの護身をしている。

まぁ、召使的なところもあったりするんだけどね。

ところで。

さっきの人達は終わったのかな。

ぼくは去るとするか。

モンブランと昼食を食べに行こう。

モンブランって言うのは、本名モンブラン・フェイ・カケル。

ぼくの仲間ってところかな。

同じ護身仲間って感じか。

えーと、なんでこんなに護身とか召使やらが居るかっていうと、それはミイナがこの国の姫だからなんだ。

この国の名前は特に無い。

名前が無いなんてって思うけど、本当なんだ。

理由は、ミイナの母親、つまり女王が名前を付けたがらないからだ。

女王様の名前は、マフィン・キィ・リイア。

一時は、女王の名前を付けてしまってもいいんじゃないかってことにもなったんだけどね。

何故か、女王様は付けなかった。

しかし、国民たちは勝手にこう呼ぶようになったんだ。


〝繋がりの国〟


国民たちが何故こう呼ぶようになったのかは、〝君〟にもいつか分かるよ。

まあそれはいいとして。

モンブランはどこに行ったかな。

モンブランなんて、おもしろい名前だよね。

本人にそういったら、殺されそうになったけど。

あ、冗談じゃなくて本気で。

モンブラン、プライド高いからね。

ぼくはあえてカケルじゃなくて、モンブランって呼んでるけど。

まあ許してくれてる。

____

『ごめんなさいっ』

突如、大きな声がぼくの耳に届いた。

『何故!?オレの方が、あいつよりもっ!!オレにしろよ』

またまた、かっこいいセリフが。

すごいね。

そんなこと大声で言えるなんて。

『でも、カズキがいいの』

え?

カズキってぼく?

そちらへと視線を向けると。

ミイナ!?

何でこんなところに。

『そうか……』

悲しそうに呟くその人物は、

モンブランっ?

じゃあ、さっきのかっこいいセリフの正体は?

何故、二人が?

モンブランはミイナの事を……?

頭のなかで渦巻く疑問の数々。

どういうことだよ?






__________ミイナ、モンブラン?






















































ここまでが、ぼくであった時の物語だよ、一輝。

ぼくは一輝じゃない。

カズキだ。

君はどこまで気づくかな。

ぼくと君は同じであり、違う。

その事を忘れてはだめだ。

君が全てを思い出した時、物語は再び始まる。

今はまだ、本に栞をはさんだまま閉じた状態だ。

栞を取り出し、ページをめくるかは、君次第。

ぼくは思い出す手伝いをしただけ。

そうだ、もう一つヒントをあげよう。

ここは、〝繋がりの国〟

国民たちが、そう呼んだわけ。

それは、この国が他の世界と繋がっているという、噂があったからだ。

この噂が本当かどうかは、ぼくにも分からない。

信じるか信じないか、君が決める事だ。

さあ、そろそろ夢から醒める時間だね。

ぼくが出来るのは、ここまで。

あとは、君が頑張ってくれ。

ぼくや、ミイナ、そしてモンブランのためにも。

じゃあ、さようなら。

一輝______________________

Re: 青き光 〜君との詩(メロディ)〜 ( No.20 )
日時: 2010/09/29 21:07
名前: ちぃ ◆Rw9my1VAtQ (ID: F69kHN5O)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

No.15

「おーい、君、大丈夫?」

遠くの方で、聞こえてきた誰かの声。

まぶたを開けようとするけれど、開かない。

眠いとか、そういった感じではなくて、開かない。

「こんな所で寝てはいけないよ」

ああ……

また声がした。

だけどそれに答える、気力さえない。

体が、だるい。

「大丈夫ー?起きてー」

まただ。

「んん……」

やっとのことで、声を出すことがが出来た。

「あっ!起きた?」

いや、起きてない。

「大丈夫かな、もっとたたき起こした方がいいかな」

大丈夫じゃない気がする。

……でも、どうせたたき起こされるのか。

「う、んん……」

残り少しの気力で、ぼくは起き上がった。

「ああっ!!やっと起きたよ」

今まで聞こえてきた声の主だろう。

〝彼〟はホッとした表情を見せている。

黄色の髪に、それと同じ、黄色の瞳。

にこやかな顔。

悪い人ではなさそうだった。

「ああーどうも」

ぼくに笑いかけてくる。

「えっと……ここは?」

ぼくが、あたりを見回しながら聞くと

「ええっ!?分からないで、ここに?」

驚愕のまなざしでぼくを見た。

「あ、うん。目が覚めたら、ここに」

「そ、そうなんだ。じゃあ、説明した方がいいのかな」

そういいながら、戸惑う〝彼〟。

その様子を眺めながら、ぼくは考えていた。

夢を見た気がする、と。

何だかこのごろ夢に縁があるようだった。

「あ、じゃあ君のことも聞いていいかな」

〝彼〟はもう一度にこりと笑った。

Re: 青き光 〜君との詩(メロディ)〜 ( No.21 )
日時: 2010/10/04 21:00
名前: ちぃ ◆Rw9my1VAtQ (ID: F69kHN5O)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=20612

No.16

「キミはどこから来たの?」

まず、彼が聞いたのはこの質問だ。

それはそれで気になるだろうけど、ぼくはこの人の名前が知りたかった。

彼もぼくの名前を知らないはずだ。


「どうしたの?」

なにも、気づく様子も無いままぼくの顔を覗き込む。

___見たところ、ぼくよりも2、3歳年上だろうか。

パッと見、ぼくと同じか、それ以下を思わせた。

それは、常ににこやかな顔と、無邪気な笑顔のせいだろうか。

「あの、名前は___」

ついさっきまで、同じ年ぐらいとして話していたことを思い出し、かしこまってしまう。

「ああ___そういえば言ってなかったっけ」

彼は、さも今思い出したかのように、手をポンと叩いた。

「まず、キミの名前を聞こうかな」

彼は、いたずらをたくらむ子供のように言った。

「ぼくは__一輝です。カズキ、じゃないですよ」

口が、勝手に動いた。

考えてもいないことを、口走ってしまった。

今のは___?

「ふうん。ぼくはね、うーんと、カイ、とでも呼んでくれよ」

「カイ、さんですか」

「うん。改めて、よろしくね」

カイさんは。

にこりとも、にやりともつかない顔で笑った。

それは、今までの微笑とは明らかに違った。







〝ぼくは一輝じゃない。〟

〝カズキだ〟







頭の中にエコーする言葉。

これは、なんだっただろうか。

カイさんの顔____

どこかで見たことがあった。

運命の歯車が動き出した、とでもいうのだろうか。

しかし、この世界(物語)が、とても醜く残酷であったことなどぼくは知らない。

夢____________

すべては、この言葉から始まるのかもしれない。

夢の中でぼくに語りかけてきた人物、それは________









カイさんだった。


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