コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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ピンク色のベン
日時: 2010/08/27 17:57
名前: 三春 ◆OTogeME6uU (ID: gKVa1CPc)


『ペンかして』

 となりの席になった君は、わたしのペンをいつもかりていた。


 それはいつもきまって、ピンク色の水性ペンで。


 いつしか、それはわたしのお気に入りのひとつになっていた。



 そのペンのインクがなくなる時、



 わたしはと君の関係は———————



 修正ペンでかき消されるように






                 なくなったんだ。

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Re: ピンク色のベン ( No.1 )
日時: 2010/08/27 18:17
名前: 三春 ◆OTogeME6uU (ID: gKVa1CPc)

 わたしはずっと見ていた。




 部活が終わってからも、君がただひとり校庭でゴールに向かって、ボールをけっていたのを。




「香織」
 中学校2年生のわたしは、いろんなことに興味津津。

 だから、


「1組の美帆と、うちのクラスの多田が付き合い始めたってー」
 こんな噂でも、興味をもっちゃうのだ。

 そんな情報を持ちかけたのは、同じクラスになって初めて仲良くなった、美羽。



 美羽は頭の良い、成績優秀な女の子。


 なんだけど、全然真面目って感じじゃなくて、ちょっとちゃらちゃらしてる感じの女の子。


 勉強してる風じゃないのに、頭がいいから尊敬してるんだよね。……本人には言ってないけどね。




「じゃあ、本人にいんたびゅーだね」
 

 わたしと、美羽は笑いあって、そう言った。

 

 ——————これが、わたしと君とのきっかけだったんだよね。


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