コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ◎ Memory .
- 日時: 2010/09/19 16:30
- 名前: ここあ ◆2P6zxky1H. (ID: Q1X0ZXes)
- 参照: / ちゅう3の思い出づくり!
中学3年の最後の1年間は、
思い出づくりに適しているそうです。
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ご挨拶 >>001
Cast >>002 Prologue >>003
>>004>>005 01ひらひらと桜が舞う、どきどきの始業式。
>>006 02委員会やら部活やら。3年生は忙しいんです。
さあ、始めよう
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- Re: ◎ Memory . ( No.3 )
- 日時: 2010/09/18 19:18
- 名前: ここあ ◆2P6zxky1H. (ID: B.jT5AAk)
- 参照: / ちゅう3の思い出づくり!
1年間、といったら様々な波乱がある、と思う。
たとえばクラス内で誰かがハミられて怒られるとか、
たとえば誰かが騒いで走りまわってガラス割っちゃうとか、
たとえば彼氏が出来るとか、
たとえばその彼氏にフラれるとか、
大会、もしくはコンクールで勝ったり、
負けて悔しくて悔しくて泣いたり、
体育大会で優勝して嬉し泣きしたり、
文化祭で最高の出し物を出したり、
時には学級崩壊したり、
誰かが誰かとケンカしたり、
みんなで団結して騒ぎあったり、
なんかの打ち上げして盛り上がったり、
部活が嫌になったり、
でも、
良いことも嫌なこともぜーんぶひっくるめて、
" 思い出 "だと思う。
中学3年生の一時を、いつか"思い出"として想い出せますように。
Memory .
- Re: ◎ Memory . ( No.4 )
- 日時: 2010/09/18 20:32
- 名前: ここあ ◆2P6zxky1H. (ID: B.jT5AAk)
- 参照: / ちゅう3の思い出づくり!
「えみーっ!!」
「架歩ーっ!!」
「「2年間同じクラスおめでとう!!」」
は、ハモった……。
わたくし、神崎架歩は、大大大大大親友よりも上の関係の上原えみと2年間同じクラスになりました!
かなりうちは運が良いと思う。うん、絶対良い。
またえみと同じクラスなったから、今年も楽しい気がしてる!うん、楽しいよ!
「3年4組だよね!なんか響き良くないーっ?」
「思った!てか、早く教室行こっ!みんなおらん!」
「いやいや、いるからね」
あ、少々関西弁が混じってるのは気にしんとってください。
うち出身関西なんだよー!今はまあ標準語率高いけれどもね。
えみはうちの手首をとって廊下を走り始めた。怒られるよーうち知らないよー
えみは細い。なんか肉ない。美脚じゃねーか!羨ましい限りだよ。うちがえみに勝ってるのなんか身長だけだよ!ちなみにえみはちっこいです。
しっかも顔整いすぎだし!可愛いよー黒髪のロングとか超羨ましいんですけどー!
あ、しまった語りすぎて教室についてしまった。
「あ、桐谷だーまた同じクラス?」
「それ俺も思ったんだけど。またお前かよー」
「同じこと思うなよー」
あ、桐谷も同じクラスだったんだ。つまりうちは桐谷と2年連続同じクラスで、えみは桐谷と3年連続同じクラスなわけ。
なんか……運命だよね。こういうのあんまり信じない子だけど!
席を探して座ると、前にあるのはえみの席。"う"と"か"は意外と近いのだ!ちなみに1年前もそうだった。
隣は、桐谷。ま、"き"と"き"だし?そうだよそうだよ!当たり前ー!
「架歩ー?桐谷じっとみてどーしたの?……まさか!」
「違うわ!」
えみの口元がニヤニヤしてるから、どーせ 好きになった とか聞くんだったと思う。
もー、そういう話題ばっかなんだから!
ありえんよ!えみの方がモテてるくせにーっ!!
「てかさー、"こざき"?ってだれ?こんな時間なっても来ないんですけど。不良?」
「それ、"おざき"だろ。不良じゃないらしいけど……うん、さぼり魔?」
「それ不良じゃん!」
えー!えみの隣が不良って!やめてよー、えみを汚さないでー!
そんなうちの心の叫びも届かず、ガラッと開いた教室のドアから入ってきたのは、
ピアスとかつけてジュース飲みながら入ってきたひょろーい男の人、——"小崎光"、彼だった。
- Re: ◎ Memory . ( No.5 )
- 日時: 2010/09/18 21:11
- 名前: ここあ ◆2P6zxky1H. (ID: B.jT5AAk)
- 参照: / ちゅう3の思い出づくり!
小崎くんはすたすたと歩いてドカッとえみの隣に座る。
「ねえ、あたし、上原えみっていいます。仲良くしようね」
「小崎光。…気安く話しかけてくんな上原」
「——はあっ?!」
小崎くん——いや、小崎の言葉を聞いてイラッときた。折角話しかけてあげてるのにあの言い方!
うちは思わず反射的に大きな声出しちゃったからまわりはこっちを見てる。
うわー、恥ずかし。
「…なに、自分。ほっといてくれる?」
「そういう態度、むかつく」
「むかついとけば」
な、ななな何こいつ!今まで以上にすっごいむかつく!
よほど怒り狂った顔をしていたのか、桐谷はすごい顔でうちを止めてるし、えみは困った様な顔でうちに制止をかけている。
むかつくー!信じられない、えみに失礼と思わないのか!
「小崎でいーんだよね?ま、隣の席だしあたし的には仲良くしたいから。よろしく」
「、勝手にすれば」
小崎は鞄とジュースを持って教室から出て行った。…おい。堂々たるサボりだな!
そんな小崎と入れ替わりに担任の教師がきた。———藤堂康宏、29歳という三十路まぎわの一応若々しい数学教師だ。部活顧問は男子バスケ部。
藤堂先生は、教卓に立って話をし始めた。……長い。
「—————てことで、終わり!もう帰っていいぞー」
その言葉にみんなササッと立って帰る用意をし始めた。やっぱりみんな帰りたいんだよね。うちもです。
ふいに、はあ、とえみが溜息をついた。原因は多分———
「小崎のことですか?上原さーん」
「そうですよ神崎さーん」
一応ノってくれたけど顔は本当に困ってる顔。そりゃそうだよね、あんだけフレンドリーに接したのにあんなクールに返ってくるなんて思わんよ。
「そんな、えみは悩まなくていいよー。1年あるんだからさ。ゆっくり仲良くなろうぜ」
「そうだよね。……うん、そうしよ」
「上原ー」
こーんな和んだ会話しているのに話しかけてきた空気よめないやつは誰だ!
振り返ると、いたのは、確か…瀬乃湊くん。たしかサッカー部。だった気がする。
瀬乃くんの隣には、えみよりは高いけど男子にしては少し小さい伊原燈弥くんがいた。伊原くんもサッカー部だった気がする。…あれ、何だっけ?
「上原ってまた文化委員入んの?」
「んー、わかんない。なんで?」
「上原が入るんだったら入ろうと思ってさー」
「あは、何それ。そいえば…架歩はどーすんの、委員会」
「ほんとだ。燈弥はどすんだ?」
親しく話しているのをボーッと聞いていたうちと伊原くん。
突然話しかけてきたから、うちはびくっとした!委員会かぁー、どうしよう。
「俺文化なる予定だったんだけど」
「えー、まじかよ!あ、んー、神崎さん?は?」
「神崎でいいよ!うちはー、放送委員かな〜」
前も放送委員で、楽しかったからうちは放送委員になりたいと思った。
そういうと、瀬乃くんはニカッと笑ってうちに向かって言った。
「じゃ、俺文化は燈弥に譲るから放送委員なるわ!」
「え、譲ってくれんの?意外なんだけど湊」
「それ思った!譲るイメージない瀬乃って!」
そしてギャハギャハ笑う伊原くんとえみ。おいおい可哀想すぎるだろそして下品!
とくにおなかを抱えて大爆笑するえみはどうかと思う。…さすがゲラ。
「放送なるのかー。じゃあよろしくね!」
「おうおうー、宜しく頼むぜ!」
「なんかそこで仲良くなってるしー!いいし!あたし伊原くんと仲良くするし!」
「いやいや何でそこで張り合うんだよ!…あのー、呼び捨てでいいんだけど」
伊原くん……いや、伊原ってツッコミの才能があるんじゃないのでしょうか。
えみもおかしいと思うけど。
まあそんなこんなで仲良くなったから、とりあえず学校から出ましょう。みたいな話になって、
「じゃ、ばいばーい!」
「ばいばい架歩!大好きよー!」
「うちもえみ大好きー!」
そういいあって抱きしめ合うのが多分日課。抱きしめ合うっていってもぎゅーってするんじゃないよ?軽くぽんぽんしあう程度だよ!
帰るの反対方向だから、校門で二手に分かれた。
色んな人と出会った始業式はもう終わる。
帰り道、鮮やかな色の桜が吹雪いた気がした。
- Re: ◎ Memory . ( No.6 )
- 日時: 2010/09/19 16:29
- 名前: ここあ ◆2P6zxky1H. (ID: Q1X0ZXes)
- 参照: / ちゅう3の思い出づくり!
「……あれ?あれって上原と神崎じゃねぇ?」
「…あ、ほんとだ」
湊につられて振り返ると俺等的には遠いテニスコート側に上原と神崎がいた。
神崎はソフトボールのユニフォームを着て多分休憩中。上原は元女テニの現美術。…なのになんで神崎と喋っているのかふしぎ。
ちょっと近付いてみよー、休憩だし。湊も引き連れて。
「おーっす」
「よっ」
「あ、瀬乃と伊原!どしたー?」
いち早く気付いたのは上原。俺等は歩いてきてたけど、あいつは走って俺等のとこまできた。
気付いた神崎もこちらにくる。
「上原こそなんでテニスコートに?美術部だろ?」
「美術部の幽霊部員!美術部は行っても行かなくても良いしさぁ〜。そして委員会の帰りなのよ」
「ふうん」
上原がちょっと出るの遅かったのは、委員会の居残り?だったのか。
知らなかった……。まあ良いんだけどー。
ヘディングをしようと身構えていると上原がきらきらした目で話しかけてきた。
「伊原のヘディングみたい!」
いやいや、言わなくても今からするんだけど!
ニッと上原に向けて軽く笑ってから、ヘディングを始めた。こうみえても俺、ヘディング超得意。
ご、ろく、なな……まだまだ続けれる気がする!
「い、伊原って凄いんだな……」
神崎が呟く。
そんな意外、という様な声で言うなよ……なんか俺淋しいんですけど!
とりあえず20回程度で終わらせておく。あんま注目されるの好きじゃないし。
終わってサッカーボールを腕の中に収めると、ぱちぱち、と拍手。
「すっごい!伊原やばーっ!尊敬しちゃうよねっ」
「うちも思った!」
「燈弥はヘディング得意だもんなー」
上原はきらっきらした目で俺の顔を見てるし、
神崎は上原に同意してにこにこにこにこ笑ってるし、
湊はうんうん、と頷いている。……いや、何ででしょうか。
それぞれの反応に、恥ずかしくなる。
「そ、そんな大したことないんだけど」
「いやいや、大してるんだけど!すごいねぇ」
上原がにっこにこ笑っている。
よくそんなにっこにこ笑えるなぁ〜って思った。屈託のない笑顔だ。
———すこし、見とれた。
「あ、あたしそろそろ帰るわ!じゃ、みんなばいばい!頑張れ!」
「うん頑張るーっ!」
「おうよー」
「あっ……、また明日なっ!」
一番最後の、あれ俺。
ボーッとしてて聞いてなくて、背中を向けた時に言った。なんなんだ俺。
そしたら振り返って満面の笑顔で手を振られた。俺も一応振り返す。
それから練習に戻ったけど、あの満面の笑顔が忘れられない。
この気持ちは——なんなんだ?
- Re: ◎ Memory . ( No.7 )
- 日時: 2010/10/02 11:46
- 名前: シオン (ID: uLF5snsy)
おもしろかったです! 続きが気になります!!! がんばってください♪
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