コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 思い出の羽音
- 日時: 2010/12/23 19:45
- 名前: 璃羅 (ID: fttqsiS/)
はじめまして。璃羅と申します。
最初に言っておきますが主は、文才が無いです。
もう一つ言うと、絵も書けません。
なので、絵が描ける人、募集してマース!!
でわでわ、1作目、どうぞ!
『思い出の羽音〜想いの行く道〜』 >>1
『思い出の羽音〜想いの行く道〜』続き >>2
『思い出の羽音』
今日も平凡ないつもと変わらない日。そんなあたしのちょっとした秘密を今日、教えちゃう。
あたしの秘密は、実は・・・死神だってコト。
こんなにさらっと言えちゃうのも、自分でもどうかしてるって思うけど、あたしたちにとって、これは、平凡な日々なの。
だけどね、死神だからって寂しくないわけじゃないんだよ。そういう使命があるってコトだけで、あたしたちは、他の人間と全然変わんない。ちゃんと、学校も行くし、ちゃんと恋愛するし・・・まぁ、この話はおいといて、あたしは今日、死神を卒業するの。別に、死神じゃなくなるってわけじゃないよ。死神の中でも、最高位のレベルSに行くだけ。今日の任務が、このランクでの、最後の仕事・・・これをこなさなければ、レベルSへは、いけない。あたしは、この仕事に誇りを持ってやってるの。今日の任務は嫌な予感がする。だけど、任務を遂行しなければ、あたしが殺されるか、相手が、殺されるか・・・。逆にその相手を協会が操って、あたしが殺されるか・・・
トントントン。
死神は、相手が受け入れてくれないと、部屋の中には、入れない。こういうとき、外にいてくれると助かるのになぁ・・・
「はい?」
部屋の中から聞き覚えのある声がする。まさか・・・
「理久!?」
なんで・・・?
「那葵!?なんで?」
なんで?なんで?なんで!!!!???
なんで、那葵が?
「なんで?って、ここ俺の家なんだけど・・・」
周りをよく見てみると、確かに那葵の家だ。そのすぐ横には、あたしの家がある。
「那葵!!どっか痛いところない!?」
「は?いきなり人ん家の窓から、入ってきて、 何いってやがる。」
心拍数がハンパない。
「そうか・・・そういうことだったのか・・・あのクソジジィ!!!」
あたしは、まんまとはめられた。協会長のクソジジィに・・・!!!
「どうした・・・大丈夫か?」
っっていうか、あたしに那葵を殺せっていうの?そんなのむり!!!だって、那葵は、幼稚園の頃から一緒で、お隣さんで、そんで・・・あたしの初恋の人・・・
「そんな人を殺せないよ・・・」
「おい!どうしたんだよ!!さっきから、ぶ つぶつぶつぶつ・・・」
あたしの頬に一筋の筋が流れる・・・
頭の中で、たくさんの想いが巡り巡って言く。だけどこれで、あなたを殺さずに済むのなら・・・
「那葵・・・バイバイ・・・」
すべてがスローモーションのように、あたしは、那葵の部屋から、落ちる・・・
瞳を閉じる瞬間!あたしは、あり得ない物をみた。なんと、那葵が隣にいて、一緒に落ちてる。いや、落ちてるんじゃない。浮いてるんだ!!しかも、那葵の背中からは、あたしと同じ、黒い翼が生えてる。
「勝手に死ぬんじゃねーよ!ばーか!!」
「那葵!?」
そのまま、那葵に抱えられながら、部屋に戻る。
「どういうこと?」
那葵は静かに口を開いた。
「俺は、お前の監視役。ちゃんとお前が、任 務を遂行出来るかのな!!」
「へ?」
「だ・か・ら〜!俺とお前は、同じ!!死 神!!もっと言えば、俺は、協会長!!」
「うそ!!協会長は、ジジィのはず!!」
那葵は、笑いながら言う。
「あのじぃさんは、俺の影だ。」
あたしの中にとてつもない怒りを感じた。
「ふざけないでよ!!そんなコトのためにあ たしは・・・」
また、涙があふれてくる。
「あ〜悪かったって!お詫びの印に・・・」
といって那葵は、あたしの顔を近づける・・・
「えっ・・・ちょ・・・」
途中で、唇をを封じられた。それは、長いキスだった。
「お前が、俺のこと好きな事ぐらい、ずっと 前から知ってるんだよ!!」
「信じらんない・・・いきなり・・こんな・ ・」
数秒の沈黙が走る。
「まぁでも、お前、死神失格だから、死神を
やめろよ。」
「そんな・・・」
ひどいよ・・・・いきなりこんなコトしといて・・
「死神やめて、俺の補佐まわりだな・・・」
え?
「今なんて?」
那葵は少し顔を赤くしながら、
「俺の・・・一番近くにいろって事!」
それって・・・
「俺と付き合え・・・そうしたら、死神やめ なくていいから・・・そして、時々、俺の そばで、正直に笑え・・・それだけでいい から・・・」
あたしは、流れていた涙を拭き取りながら・・・
「・・・別に那葵のために付き合う訳じゃな いから・・・」
少し照れながらも、返事をする。
「それでいい・・・」
那葵は、返事の本当の意味に気づいてくれたかな・・・
そしてまた夜が明ける・・・
Page:1
- 思い出の羽音 ( No.1 )
- 日時: 2010/12/23 19:43
- 名前: 璃羅 (ID: fttqsiS/)
調子に乗って、2作目も書いちゃいました・・・
コメも待ってマース!
『思い出の羽音〜想いの行く道〜』
あの事件が起きて早一年。相変わらずあたしは、平凡な毎日を送っていた。ただ一つだけ違うことがある。
それは・・・
「理久、コーヒー!」
「うん!分かった!」
幼なじみの那葵の補佐になったこと。まぁ・・・ほとんどが、パシリだけどね・・・
それでもあたしは、那葵の事が好きだから・・・パシリでも、そばにいられるだけで・・・
「おい、理久!まだかよ!!」
前言撤回!やっぱ、パシリは嫌だ。っていうか、補佐になると、死神の時より、仕事が多い・・・しかも・・・他の死神達の仕事を見てるだけなんて・・・
「死神に戻りた〜い!」
おっと、明日は学校だから、もう帰らなくちゃ。
「那葵・・・あたし、もう帰るね。那葵も明 日、学校来るんでしょ?」
「・・・・・」
那葵は、じっとあたしの事を見つめて動かない・・・
「那葵・・・?」
返事がない。
「ちょっと、那葵!?しっかりしてよ!!」「ぐぅぅ〜〜〜」
ね、寝てる・・・
「やっぱ疲れてんのかなぁ・・・」
そう思い、あたしは那葵のところにタオルを掛けてやる。その途端!!
「理久!こっちに来てもらおうか!!」
「へ?」
なんと、いきなり四,五人の者によって、囲まれてしまった。よく見ると、その者達の背中には、白い羽が生えていた。
「天使!?」
その者達は、クックックと笑いながら、
「よく気がついた。私達は、我らの協会長、 水黎様の命により、参上仕った。」
天使にも協会長という者がいたのか・・・
って、感心してる場合じゃない!!
「それで、おとなしく自分達に付いてこ来い と・・・」
「そうだ・・・」
「冗談じゃないよ!!だれが、あんたらと一 緒にいくもんか!!一昨日きやがれ!!」その者達は、少し考え込むようにして、
「強引な手段ではあるが、しかたあるまい・ ・・」
いきなり部屋の中に、煙を充満させた。
「な、何これ!?」
「これは、死神にしか、効かない香。それで、 しばらく眠っていてくれ・・・」
冗談・・・じゃ・・ない・・・
「・・・・」
あたしは、深い眠りについた。
・・・・・・・・・・・・
ピチャーン・・・
水滴が、あたしの頬を流れ落ちる。
「いててて・・・ここ、どこ?」
「お目覚めになったか?死神の娘。」
すこし高めの男の声がした。
「私は、水黎。天使の協会長だ。」
よく見ると、その背からは、白い羽が生えていた。髪は銀髪で、腰のあたりまである。とても綺麗な髪だ。
って、また感心してる場合じゃない!
「なんの目的で、あたしを連れてきたの?」水黎は、少し笑ったようにも見えた。
「街でお前を見かけた。その時思った。お前 には、黒の翼は似合わぬ。いっそのこと、 白にしてしまおうと思ってな・・・」
なんて、身勝手な考えだろう・・・あたしの意見なんて、聞こうともしない口調。
「勝手に決めないで!第一、死神から天使に なるなんてできっこない!!」
「フッフッフッフ。こっちの世界では、手術 をすれば、天使から死神へ、死神から天使 になれるのだ。」
えっ!手術なんか、痛いから嫌!って、そういう問題じゃないでしょ!
「どういう手術をするの?」
「手術といっても、天使で伝わる秘伝の薬を 羽にかけると、黒なら白に、白なら黒にな る。」
そんなっ!
「それであたしを死神じゃ、なくしょうって の!?」
「・・そうだ・・・」
信じらんない!!ってか、早く逃げなきゃ!「逃げる気か?無駄な事を・・・」
いちいちムカつく天使様だなぁ〜!
「あたしは、こっから出るって言ったら、絶対出るの!!邪魔しないで!!」
と言った瞬間、水黎の手から不気味な白い煙が出て、部屋に充満していった。
「少し寝ていれば、天使になれる。死神の記 憶は消えているがな・・・」
くっ!!
那葵!助けて!!
あたしは言葉に出せぬまま、また深い眠りに落ちていった。
続く・・・
- 思い出の羽音 ( No.2 )
- 日時: 2010/12/23 19:44
- 名前: 璃羅 (ID: fttqsiS/)
『思い出の羽音〜想いの行く道〜』続き
(こっからは、那葵視線)
ガバッ!
気持ちの悪い目覚めだ。何時間ぐらい、寝たのだろう?ん?
「なんだ!この香りは!?」
この香りは・・・天使の奴らだ!!羽まで落ちてやがる。
「理久!どこだ!理久!!」
理久の香りがない!まさか・・・奴らに!!「くそっ!」
翼を広げ、天使達のところへと向かう。
・・・・・・・
ようやく、天使達のところに着いたとき、『協会の館』の前で、理久と長髪の男がいる。「理久!」
必死で理久を呼ぶ。その瞬間俺は、自分の瞳を疑った。
なんと、理久の背には真っ白な翼が付いていた!!
「理久?」
近寄り、声をかける。理久がゆっくりと口を開く。
「那葵・・・?」
いつもの声で理久は、俺の名前を呼ぶ。
「理久!お前、翼をどうした!?」
そう俺が言った時、理久は不気味にも笑った。
「那葵・・・死神の協会長。あたし達の敵。 敵は・・・殺す。」
といきなり理久は、俺に術式をかけてきた!「理久!どうした!俺だよ!忘れたのか!?」それでも理久は、攻撃をやめない。次の攻撃が来ると思った時、長髪の男が、
「やめなさい、理久。」
その言葉と同時に、理久の動きが止まる。
「この者には私から、説明をせねば、なるま い・・・」
そう言って長髪の男は、俺に手をさしのべてきた。
俺は、その手を振りほどき、
「どういう事だよ!!」
男は、不気味にも笑い、こう言った。
「理久は、天使になったのだ。」
その言葉に俺は、驚愕した。
「意味が分かんねぇよ!」
「認めたくないのか?理久は、天使になった。 これ以上の説明が必要か?」
怒りと悲しみでぐしゃぐしゃの頭の中をどうにか、まとめようとするが、気持ちは収まってくれそうにない。
「理久は・・・・理久は望んで天使になった のか?」
「・・そうだ・・・・」
「そう、か・・」
誰が、俺の今の気持ちを分かることが、出来ただろうか・・・
一端、自分のところにかえった俺は、理久と一緒にいた、あの日々を思い出していた。「そうだよな・・・理久。俺は、間違えてな いよな・・・」
バサッバサッ。カチャ。
「理久。お前の事、死神に戻すな・・・もう 二度と逢えなくなるけど、俺はずっと理久 のそばにいるから・・」
そういって、自分の血液を理久の口に運ぶ。そして、自分の血を以て、理久を死神に戻す。「ホント・・一緒にいれなくて、ごめんな・ ・・」
理久が瞳を開ける。翼はもう黒に戻ってるだろう。
「な・・き?どうしたの?」
「・・理久。幸せにな・・そして・・・ずっ と、好き・・だった・・・」
「え?」
理久にもたれ掛かる。理久の手が俺の血で真っ赤に染まる。
「那葵?ねぇ、真っ赤だよ?どうしたの・・ ねぇ、那葵・・・瞳を開けてよ!!」
それでも、俺は瞳を開けられない。開けられるはずがない。だって俺は、もう・・・
何分ほど泣いていただろうか。那葵が死んだ。那葵が・・那葵が・・!
全部、あいつのせいだ!絶対に許さない!「復讐してやる!!」
まずあたしがもう、天使じゃないって、分からせないようにしなくてはならない。
「どうした?騒がしいぞ・・・」
あいつがきた。まだ従っているふりをしなくちゃ。
「別に・・なんでもありません。」
「そうか・・では、早く寝ろ。」
「はい。」
狙うのは、あいつが寝静まった頃。
数分後・・・
「もう大丈夫だよね・・」
あたしは、自分の羽の一枚を取り、その羽を短剣に変えて見せた。これで、あいつの胸を一刺しにしてやる!!
あいつの部屋に近づき、部屋の扉を静かに開ける。
あいつのベットに近づき、あいつの胸の上に短剣を振りかざす!
その瞬間、
「やめろ!理久!」
この声、この口調。確かに・・・
「那葵・・・?」
「そうだ。」
姿が見えない。
「どこにいるの?姿がみえないよ・・・」
「お前は見えないかも知れないけど、俺にお 前の姿は見えてる。俺は、お前を助けて死 んだ事に悔いはないんだ。だから、こんな 事は、やめてくれ!」
「だめ!こいつを殺して、あたしも那葵のと ころに行くの!」
「ふざけんな!!じゃあ、俺が死んだ意味が 無くなるじゃねぇか!お前は、俺の死を無 駄にするのか!?」
瞳から大粒の涙が流れ落ちる。
「お前があっちに帰ったら、周りの奴らがち ゃんと、サポートしてくれっから・・・約束な・・だ から・・・」
続きを言おうとしたところで、那葵の声は、ぷつりと途絶えた。
那葵・・・約束、守るよ・・・
そこで、水黎が目を覚ます。
「理久、お前戻っていたのか・・・」
「いつまでも、あんたの言うとおりになんて、 なってない!本当は、ここで殺してやりた いけど・・・今日のところは、見逃してあ げる!そして、こっちのやり方でやらせて もらう!!」
そういって、部屋の窓から、飛び降りる。そのまま、自分の場所へ帰る。約束だから・・
やっぱり相変わらず、あたしは、平凡な毎日を過ごしてる。だけど、一人いない人がいる。
「那葵・・・」
あのとき、なんて言おうとしたの?教えてよ・・那葵・・・
ドタドタドタ
廊下を走る音が聞こえる。
「理久様!一つ言い忘れてた事が!!」
そう言ったのは、あたしの補佐をしてくれている、懐歌だ。
「何が?」
「・・・那葵様の伝言の事でして・・・」
那葵の!?
「なんて言ってたの!?」
「『約束守って、幸せになれよ!いつだって、 俺は、お前の一番近くにいるから・・・だ から・・・強く生きろよ。俺の分も。』」
懐歌が言い終わった後、悲しみとうれしさが胸をしめた。
「那葵・・・約束守って、ちゃんと強く生き るよ・・」
今日もまた、朝日が昇り、陽が沈む。
そして、今日もまた、あなたを思い出す。
そして,今日もまた,懐かしい羽音がする。
- Re: 短編集〜天使・死神たちの恋〜 ( No.3 )
- 日時: 2010/10/31 21:31
- 名前: 璃羅 (ID: fttqsiS/)
だれか、コメくださーい!!
- Re: 短編集〜天使・死神たちの恋〜 ( No.4 )
- 日時: 2010/11/16 23:03
- 名前: 御影 (ID: fttqsiS/)
とても、おもしろかったです!!
次の小説、期待しています!!
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