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野良犬と見た流星。
日時: 2010/11/01 18:35
名前: 梓莉兎梳☆彡 (ID: yMr7nvgj)

   .    .   .


私は咲夜莉。中1の不良っぽくない不良。

私は只の犬好き─


,ではない。

ダチからは「不良犬博士」と呼ばれる程

無類の犬好きだ。

でも どんなに犬が好きでも、

どんなに犬の知識があっても、


─私には関係ない。

だって私のお父さんは、私とは真逆で

無類の犬嫌い。

その上 犬アレルギー。

他の犬アレルギーの人よりも

43倍 アレルギー反応が強いらしい。

─だから、仮に犬嫌いを克服できても

犬を飼うのは無理 無理〜。

犬…か。

一度は飼ってみたいナァ。

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Re: 野良犬と見た流星。 ( No.6 )
日時: 2010/11/03 17:18
名前: 梓莉兎梳☆彡 (ID: yMr7nvgj)

キーンコーンカーンコオォーン…


私はいつもの様に何げな〜く下校した。


『ただいまァ!』


『お帰り!沙夜莉、実は…』


『何!?お母さん。』


『お父さん、転勤する事になったの。』


え─!?父さんが!?


母さんによると、今朝、私が家を出てすぐに


行ったらしい─。


父さん─


犬が大嫌いな父さん。


力が強い父さん。


頼りになる 大事なお父さん─。


さようなら…。


気が付くと、目には涙が溜まっていた。


やだ─


涙を流すガラじゃないのに…


私、涙なんか似合わない、ポジティブな奴なのに。


─でも、寂しがってては駄目だ。


母さんと二人で楽しく暮らしていこう!


そーだよ、父さんが亡くなった訳じゃないもん。


—次の日—


今日は土曜日。


朝、思い切って犬の事を母さんに話して見た。


『う〜ん…そうねェ、沙夜莉 今度誕生日だし…。』


『─ちゃーんとお世話するなら…。』


────────ヤァアッタ〜〜〜〜〜!!!!!!!


私が…犬を あの犬を 飼える─。


そう思うと、嬉しくて震えが止まらなかった。


私は家から飛び出して犬を捜した。


『どこ…犬!?』


私が捜していると、犬は曲がり角から出て来た。


「ワンワン!」


私の元へ駆けてくる─


『犬、今日から星宮(私の苗字)家の一員だよ!!』


Re: 野良犬と見た流星。 ( No.7 )
日時: 2010/11/04 20:00
名前: 梓莉兎梳☆彡 (ID: yMr7nvgj)

私は犬を抱いた。


犬は、何故か寂しげな顔をしていた。


『沙夜莉、飼うからには犬に名前をつけないとネ。』


お母さんが言った。


『ン、そだね!どーしよー…名前。』


ピー…ン


〝リゲル〟


この言葉が脳裏をよぎった。


リゲルとは、オリオン座を担う青色超巨星の事だ。


この頃、私は星に興味があって、


色々な星の名前を知っていた。


シリウス、カシオペア等の星も知っていたが、


〝リゲル〟と言う響きは、特に気に入っていた。


『リゲル。当て字にして、

リゲル
李夏瑠…うん、良い名前だ。』


自分で納得していた。


今日からこの犬は、李夏瑠だ───!!


  .    .   .  . ,


Re: 野良犬と見た流星。 ( No.8 )
日時: 2010/11/04 22:12
名前: 梓莉兎梳☆彡 (ID: yMr7nvgj)

『母ちゃん…李夏瑠を…飼って良いの?』


本当に飼えるなら、私は他に何もいらない。


『イイよ。』


お母さんは優しく答えた。


(父さん、私 強くなるよ。秋田犬のように─


李夏瑠のように、─逞しくなるよ。約束!)


私は空を見上げて新たな誓いを立てた─。


─1年後─


私は中二になった。


李夏瑠は、仔犬のときは赤毛に近い毛色だったが、


成長するに連れて 虎毛の毛並みになった。


成犬の秋田犬の、凛々しい姿に近づいてきた。


─夜になった。


私と李夏瑠には、毎晩の日課がある。


それは、満点の星空を二人で見に行く事だ─。

Re: 野良犬と見た流星。 ( No.9 )
日時: 2010/11/05 21:59
名前: 梓莉兎梳☆彡 (ID: yMr7nvgj)

『綺麗だね…李夏瑠!』


「ワン!」


私と李夏瑠は 今日も星を見ていた。


李夏瑠は、星を見ながら草原で遊んでいた。


(きっとお父さんも 同じ星を見ているだろ-な。)


その時!


   .     .   .  ,


キラリ───



流れ星だ!


初めて見た…っと、見とれている場合か!!


私の願い事は唯 ひとつ───


(お父さんが出張から無事に帰って来ます様に─。)


私は手を合わせて心の中で叫んだ。


『─帰ろっか、李夏瑠!』


私は李夏瑠を呼んだ。


「─ワォン!」


李夏瑠が、私の元へ駆けてくる。

Re: 野良犬と見た流星。 ( No.10 )
日時: 2010/11/05 22:01
名前: 梓莉兎梳☆彡 (ID: yMr7nvgj)

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