コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 5人の天使〜不幸な人々を笑わせ隊〜
- 日時: 2010/11/10 23:00
- 名前: 天使の腹巻き ◆BHaqcv63mE (ID: PmZsycN0)
はーい、こんばんわ!!
初めまして、天使の腹巻きと申したりしますww
というわけで、今朝2秒でまとめた小説を公開したいと思います!!!!
内容も表現も至らないところは多いかと思いますが、よろしくお願いします!!
Page:1
- Re: 5人の天使〜不幸な人々を笑わせ隊〜 ( No.1 )
- 日時: 2010/11/10 23:06
- 名前: 天使の腹巻き ◆BHaqcv63mE (ID: PmZsycN0)
登場天使(?)紹介
マイケル →自称戦隊モノのレッド。無駄に暑苦しい。
ジョニー →自称クールな2枚目。無駄に嘘が上手。
イチロー →自称野球の天才。無駄に顔が本物と似てる。
キャサリン →自称魔性の天使。無駄に色気が多い。
ハナコ →自称トイレの守り神。無駄に雰囲気出てる。
こいつらが色々とやらかします!!
- Re: 5人の天使〜不幸な人々を笑わせ隊〜 ( No.2 )
- 日時: 2010/11/10 23:19
- 名前: 天使の腹巻き ◆BHaqcv63mE (ID: PmZsycN0)
プロローーーーーーーーーーグッ!!!!
やあ、元気でやってるかい?
君達の世界のしゃべるネズミは、こんなセリフを言うようだね。
と、言うわけで。
やあ、元気でやってるかい?
どうだ、私はしゃべるネズミと同等の元気を君達に与えられているだろう!!
これで私の一躍人間界の知名度もうpするだろう!!
え? うpの意味が違うって?
おかしいな…予習はバッチリのはずなのに…
あ、そのうpは「どうが」などを載せるときに使うもので、知名度の方はUPを使うのか!!
ありがとう、勉強になった!!
ん? 私は誰かって?
いいだろう、私が誰かと聞かれたら、答えてあげるが世の情けというやつだからな!
私の名前はマイケルだ!! 天使のマイケルだ!!
ああっ、おい少年!! 逃げるな! 私は立派な天使だ!! 違う、偽名じゃない!! 待てったら!
……いやいやいや、ちょっと待てそこのポリスメン!
私は不審人物ではない。私は天使だ!!
逮捕だとお!? やらせはせん、やらせはせんぞォ!
くそ、このマイケル、自称戦隊モノのレッドの名にかけて、必ず逃げ切ってやる!
あっ、銃はダメだろポリスメン!
銃はダメ、銃はダメ! 日本は銃を使わないんじゃなかったのか!?
あーーーーーーーーれーーーーーーーー!!!!!!
- Re: 5人の天使〜不幸な人々を笑わせ隊〜 ( No.3 )
- 日時: 2010/11/11 22:49
- 名前: 天使の腹巻き ◆BHaqcv63mE (ID: PmZsycN0)
第1話 「私は天使だ!!」
「おい、ポリスメン! この部屋狭いぞ!! TVは? DSは? キャバ嬢は?」
「お前はここをどこだと思ってる!!」
私を逮捕(とやら)をしたポリスメンが鋭く切り返す。
「ん? VIPルーム?」
「小学校からやり直して来い! ここは、牢屋だ! ろ、う、や!!」
「ローヤ? 何だそれは?」
「お前みたいな不審者を閉じ込めておく場所だ!!」
ふむ、このポリスメンには話が通じんらしい。
こうなったら、私の必殺技を使うしかないようだな!
「おい、ポリスメン!!」
「あ!?」
「ここから出してください、お願いします」
「うおおおおっ、床に頭がめり込むほどの土下座っ…!?」
ふふふ、驚いたようだなポリスメン。
この『めり込み土下座』はかの国民的漫画キャラの名ゼリフ『ごペ○なさい』に匹敵すると言う奥義だ。
とっても頭が痛くなるのと引き換えに、何でも許してもらえる。
「確かにすごい覚悟だが…ん、待てよ、電話だ」
ポリスメンは私の覚悟を素通りして、電話で誰かと会話を始めた。
「ええはい…いや、怪しいっちゃ怪しいんですけど…確かに、誰にも迷惑はかけてませんね…はい、分かりました」
ポリスメンは電話を終えると、私のところにやってきた。
「釈放だ。もう帰っていいぞ」
ローヤの扉が開かれ、私は外に出られるようになった。
「うむ、きっとめり込み土下座が功を奏したのだろう!!」
「もういいから帰れ」
ポリスメンはあきれた様子で言ってくる。
「ふむ、ではそうさせてもらおうか!! 私を待っている仲間達のところへ!!」
私は颯爽と警察署とやらの扉をくぐる。
「ああ、ちょっと待て!!」
「? どうしたポリスメン」
「お前、マイケルっていったよな、苗字は?」
そうだった。天使のマイケルでは分からんからな!
「マイケル・アツクルシーノだ!」
「…………」
言ったとたん、ポリスメンが無表情でこちらを見た。
「どうした? 私からただならぬオーラを感じたか?」
「いや、いい。帰れ」
ポリスメンはげっそりとした表情で警察署の中に戻っていった。
さて、私は天使と言うだけあって、幸せを運ぶのが仕事だ!
というわけで、ポリスメンに逮捕された直後にも、不幸な人がいないかパトロールをしようと思う!!
「ねえねえ、ママ。あの変なおじさん、誰?」
「見ちゃいけませんよ。ああいうのは」
「でも羽がついてるよ?」
「どうせエ○ァのマネでしょ、放っておきなさい」
ふむふむ……不幸な人は見当たらないなあ。
私の困った人センサーがまるで機能しない。
……よし、家に帰ろう!!
私はその場で回れ右を決めると、家に向かって走り出した。
「えっほ、えっほ!!」
天使たるもの、鍛錬を怠ってはいけないからな。家に帰る途中もランニングだ!!
…おや、何やら通行人が私を見ているが……そんなに私のサインが欲しいのか?
「何あれ…キモ」
「うわーっ…最近噂の変質者って、あれじゃない?」
はて、キモとは何のことだろうか。
私は内臓の一部とかではないのだが。
考えながら走っていると……
「パッパーーーーーーーーーーーー!!!!」
聞きなれない音がした。ついで「危ないっ!!」という声も。
声のしたほうを見やると、1人の少女が道路の真ん中で突っ立っていた。
すぐそこに、大きな車……確か、トラックと言っただろうか—が直ぐそこに迫っている。
うむ、これはか弱き少女のピンチ!! マイケル、行きます。
私は通行人を押しのけ、少女の元へまっしぐらに走る。
どんどんどんどん、近づいてっ……
「んんんんんんダイビーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッグ!!!!!!」
間一髪で少女を抱きかかえ、反対側の歩道へ着地した。
少女は直ぐに立ち上がると、私の胸倉をつかんできた。
「アンタなんなの!? 余計なことしないでよね!?」
そう吐き捨てると、どこかへ行ってしまった。
…………
ピコーン
不幸な人センサー、反応!!
- Re: 5人の天使〜不幸な人々を笑わせ隊〜 ( No.4 )
- 日時: 2010/11/14 23:33
- 名前: 天使の腹巻き ◆BHaqcv63mE (ID: PmZsycN0)
第2話 「THE・おせっかい」
「ただーーーーーーーーーーーーーいまっっ!!」
私は「家」の扉を思い切り開け放って叫んだ。
『おかえりー』
なんとも気の抜けた返事が返ってくる。
「なんだなんだ! GENKIがないぞGENKIが!! 朝飯食ったのか!?」
「今は夕方の5時だっての」
同居人の1人、ジョニーがめんどくさそうに返した。
「何、本当か!?」
「ウソ」
「何いいいいいいいいいいいい!?」
なんたる! また騙されただと!?
「ウソはいけませんよねー、ウソは。ダメですよジョニー」
同じく同居人のイチローが狭い部屋の中で何かを振り回しながらたしなめた。
イチローは人間界の……「すずきいちろう」なる人物とそっくりらしい。
もう人間界に着てから50回はサインを求められたといっていたな!
「ところでイチロー。さっきから何を振っているのだ?」
しかしイチローは振り回すのに夢中で私の話を聞いていないようだ。
「ふふふ、バットよ」
バットが届かないギリギリのところに座っている同居人、キャサリンがニコニコしながら解説した。
「何でも、野球選手になりたいんですって。ふふふ、かわいい子ね〜」
キャサリンは全身から妙な空気を出している。
何なのかと聞いてみたら、「大人の色気よ?」といわれた。
前にそうしろと言われたからggってみたがよく分からなかった。
大人の色気……なんとも不思議だなー。
さあ、お気づきだと思うが、私の他にも天使がいて、同居している。
ジョニーと、イチローと、キャサリン。
もう1人ハナコという天使もいるのだが、あいにくと今は外出中のようだ。
何故同居しているのかというと、仲良しだからだ。
全員同じ年に生まれ(1267年前)、同じ学校に通い(第4天使学園)、同じ夢を持っていた(不幸な人間を幸せにする)
そんなわけで、人間界に降りてきて早数ヶ月になるが、具体的に行動できた人はいなかった。
ただ単に不幸な人とはいっても、そうそう見つかるもんじゃないからである。
まあ、特に今のダラダラ生活にも不満はないがな!
ところが、私の不幸センサー(1200年間未使用)が今さっき、発動した。
トラックの前で平然と突っ立っていた少女。
彼女からはとてつもない不幸を感じた。
これは、人間界に来て初めてのミッションとなるかもしれん!
うむ、善は急げだ! 早めに行動しよう!!
「というわけで、行ってきます!!」
「え? ああおい、マイケルどこに行くんだ!?」
ジョニーがなにやら叫んでいるが、きっと見送りの温かい言葉だろう。
「待ってろみんな! 私が天使としての使命を果たすのを、見ていてくれ!!」
ったくもう、何なのよあの変なオッサン!
せっかく死のうとしてたのに、邪魔してくれちゃってさ…
私を助けて、ヒーローにでもなったつもりなのかな?
ああもう、思い出しただけでムカツク!!
何がダイビングだっつーの!!
もういいや、もう一回死のう。
私は周りを見渡して、車が通りかからないかどうかうかがった。
すると、遠くの方から1台の車が見えてきた。
「うわ! 最悪…」
その車は、静かな住宅街にはまったく似合わないリムジンだった。
この町でリムジン乗り回してうろつくような人間なんて1人しかいない。
「小雪! 探したぞ!!」
ほーら、やっぱり。
中から出てきたのは、クソ親父だった。
本名は、綾小路雪秀(あやのこうじ ゆきひで)
なんとか株式会社ってのを経営してる大金持ち。
んでもって金のことしか考えないクソッタレ。
「何の用?」
私は苛立ちを隠そうともせずにクソ親父に聞いた。
「何の用ってな……今日は一之瀬コーポレーションの御曹司とのお食事会だろう! 昨日あれほど言ったじゃないか!!」
男のくせにヘラヘラしているクソ親父。見ているだけで吐き気を催す。
「一之瀬ぇ? あんな世間を知らないボンボンとメシなんて食ってられないっての!」
「いやでも、断るにはもう時間がなさ過ぎる。なんとか、な? 次からは断るようにするから」
娘に対してもご機嫌を伺うような話しっぷりに苛立ちは募るばかり。
「………今回で最後。次からは死んでもお断りだから」
こういった場合、意地を張るよりも一歩退いたほうがイライラしなくてすむ。
もっと早く気付いてれば、「あんなこと」にはならなかったと思う。
「すまんな、小雪。じゃ、時間がないから早く行こう」
「ちょっと待って。トイレに行ってくる」
私はリムジンの中に荷物を放り投げると、近くの公衆トイレに入った。
手早く用を済ませ、手を洗う。
「ったく、またあの間抜け面を見るかと思うと気がめいるね…」
一之瀬のところのアホ坊やも、クソ親父に劣らずカス野郎だ。
確か下の名前は…………ああ、思い出せない。
ため息をついて顔を上げた瞬間だった。
鏡に、誰かが映っていた。
「いやああああああああああああっ!?」
音速で振り返ると、そこには見覚えのある変人が…
「やあ、不幸な少女。君に幸せを運びに来た!!」
「あっ…あんた!!」
そこにいたのは、さっき私を抱えてダイビングした変人だった。
「私の名前はマイケル!! 天使だ!! 以後よろしく!!」
「はあああああああああああああ!?」
そしてこれから、このバカな天使によって私がメチャクチャな目に会う事は………なぜかうっすら予測できていた。
- Re: 5人の天使〜不幸な人々を笑わせ隊〜 ( No.5 )
- 日時: 2010/11/20 23:05
- 名前: 天使の腹巻き ◆BHaqcv63mE (ID: PmZsycN0)
第3話「不良なお嬢様」
「あんた、何しに来たの?」
綾小路小雪、トイレにて変なオッサンと遭遇しました。
「変だとはなんだ変だとは!! 私は天使だと言っているだろう!!」
いやいやいや、天使って…いよいよ危ないんじゃない、このオッサン?
っていうか女子トイレにいる時点でもう何か犯罪の匂いがする。
「いいか、私は天使のマイケルだ! 覚えてくれ!!」
「やだよ! 私の人生から一刻も早く消えてくれ!」
「しかし、お前は何か不幸そうな顔をしているぞ!」
その瞬間、胸の奥の何かがチクリと痛んだが、あくまでも私は冷静を装った。
「……あんたと出会ってしまったことが最大の不幸だっつーの」
「何ぃ!? 私は幸せの象徴、戦隊モノでたとえるならレッドのマイケルだぞ!?」
「今時そんな分かりやすいレッドなんかいないわ! ていうかレッドじゃないしそれ! ただの暑苦しいキャラだ! 自称するなら松岡○造にしとけ!!」
「何だその松岡○造ってのは! 天使か!?」
「違うよ! 話の流れからして暑苦しいやつだよ!」
「むむう……現代の若者は話にメリハリが足りんなあ……」
「あんたにメリハリ言われたくない!!」
はっ! イカンイカン、すっかりオッサンのペースにはめられてしまった。
私は深呼吸を一回して、一気にまくし立てた。
「そこどいて! あと二度と近づかないで! それから死んで!!」
私はオッサンを押しのけると、戻りたくもないクソ親父のところへ猛ダッシュした。
うーむ、なんだかんだ元気な人間だったな。
私は洗面所とか言うところで腕組みをしながらあの少女について考える。
一瞬見せたあの表情。
まぎれもなく、少女は悲しい顔をしていた。
私は優秀な天使ではないが、誰が不幸なのかは一目でわかる。
あの少女は、確かに不幸といえるほどではないのかもしれない。
人生にまで手を出すのは余計なお世話かもしれない。
だが、天使の役目は、人間を幸せにすること。
ならば、人間の悲しみを拭い去るのも天使の役目だろう!!
決めた。
私はあの少女にマイケル特製の『幸せ』をくれてやろう!!
ここは、とある高級レストラン。
着慣れないドレスが、最高に着心地が悪い。
クソ親父と一之瀬の坊ちゃんがにこやかに談笑している。
正直、何で私はこんなつまらない家庭に生まれたのだろう、と思う。
高級品になんか興味は無いし、セレブっていうのもいいことだとは思わない。
確かに、あの変なオッサンが言うとおり、私は不幸そうな顔をしていると思う。
「小雪さん、小雪さん!」
坊ちゃんが話しかけてくる。
つばを吐きかけたい気持ちでいっぱいだったが、
「……何でしょう?」
われながら完璧な作り笑顔で答える。
「今度、ぜひ2人でどこかへ行きませんか? いい場所を知っていますよ?」
気取ったような顔を見ていると殴り飛ばしたくなる。
「まあ、それは楽しみですね!」
でも、作り笑顔。
「ええ、楽しみにしていてください!」
下心丸出しの顔を見ていると、水をかけたくなる。
「そうしますわ!」
それでもまた、つくり—
バシャッ!!
不意に、坊ちゃんの顔に水がかけられた。
「ぶはっ! 何だ…!?」
振り返ると、そこに立っていたのは…
「あんた……なんでここに!?」
変なオッサンだった。自称天使のマイケル。
「何だか、お前が気になってな………ああ、少年。水をかけたのは悪かった。あまりにお前の顔がムカついてしまった」
「なっ何!? 僕を誰だと…」
「少年、人は等しくあるべきだ。したがって少年がどこの誰であろうと、私には関係ない」
オッサンはそういうと、私の手をつかんだ。
「え? ちょ…」
「少女よ。私と来るのだ」
「は?」
「無限のかなたへ、さあ行こう!!」
いや、それってバ○だよね…?
突っ込むまもなく、私の体は宙に浮いた。
「え、ええええええええええ!?」
クソ親父と坊ちゃんが呆然とした顔で見ている。
え? 何これ、飛んでるの?
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