コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

私達の図書館紛争
日時: 2010/12/29 12:25
名前: 九龍 ◆vBcX/EH4b2 (ID: 7R690UrM)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode=view&no=13544

どうも、初めましてまたはこんにちは。
九龍です。

今回は、シリアス・ダーク版の『僕等の図書館』と、社会系の『虐め撲滅運動』の番外編をかきます。
『僕等の図書館』については、URLをクリックしてください。
とりあえず、ギャグ系の話をかこうと思っています。
あと、少し悲しいシーンも入れたいと思います。

御注意
・僕が嫌い? 帰った方がいいですよ。
・僕の書く文が嫌い? 帰った方がよろしいかと。
・荒らし・チェーンメールはお断りです。速やかにお帰りください。


……これでも残ってくださるんですか?
できれば、本編も呼んで行ってくださると嬉しいです。


一冊目の日記『大嫌い』>>1(館長とクロウのギスギスした腹の探り合い)
二冊目の日記『キャラメル』>>2(ひたすら寝相が悪いクロウと、お命頂戴されそうな館長)


お客様

Page:1 2



Re: 私達の図書館紛争 ( No.6 )
日時: 2010/12/21 19:54
名前: 九龍 (ID: 8Sk6sKy2)

粕魅様へ

どうも。

……すごい、のでしょうか。私としては、ちょっと複雑です。
私は、シリアスでは、ホラーとか戦闘とかで書いてます。

Re: 私達の図書館紛争 ( No.7 )
日時: 2010/12/21 20:17
名前: 九龍 (ID: 8Sk6sKy2)

「ボンジュール、クロウ」
「ボンジュール。ムシュー、ガンコナー」

「サリュ、ガンコナー、クロウ」



「……あのさ」

一番最初に口を開いたのは、要だった。
いつも、みんなで立ち寄る図書館。そこで、俺と要で、冬休みの宿題をしているところなのだが……。
何なんだ、こいつらは。
いつになっても暗く、不気味な図書館での、こんな和やかで、優雅な会話。
しかも、フランス語で。せめて、日本人のクロウは日本語を話せよ。


「お前等、なんでフランス語で話してんだよ」
「館長がフランス出身だから」

俺がガンコナー達に質問すると、九龍が一瞬の間も置かずにそう答えた。
ここは、館長が話している言葉で公用語が決まってしまうのか。
クロウはいつも日本語話してるのに、館長の前でだけアレだし……。

ほんと、この図書館は館長中心でできてやがる。



「で、それがなんですか? この図書館は館長がすべてみたいなものですよ」

クロウはそう言って、本の一つを手に取り、おアラぱらとページをめくる。

「いや、でも時々クロウ中心でもあるかも……」
「そんなわけないじゃないですか」

館長はクロウに意見するが、クロウは館長が言葉をすべて言い切る前に、素早く遮った。
館長は苦笑しながらも、なおも続ける。

「いや、時々絶対そんな感じに……」
「んなことねぇってんだろ」
「すみません、そんなことありません」

館長はまたも意見するが、九龍がメドゥーサ顔負けの目で館長を睨み、言葉を遮った。
館長はそれを見た瞬間、顔を少し青くして、クロウから目をそらした。
……前まではいがみ合ってたのに、何があったんだ、この二人。


「ガンコナーさんも、館長に誘拐されたようなものですよね」
「あぁ、誘拐というか脅迫というか」

クロウとガンコナーが、声をひそめてそう言う。
館長はそれを聞き、苦々しい笑みを浮かべる。

「マジかよ、館長」

俺と要がそう聞くと、館長はいつものような、皮肉っぽい笑みを浮かべた。
ただし、その笑みの中に、微かに突き刺さるような視線を感じたのは、言わないことにしよう。


「あの、俺は誘拐なんか」
「え? では、脅迫ですか?」
「いや、どっちでも……」
「自分の罪は自分で認めなさいよ。フォーク取ってきますよ」

九龍が静かにそう言うと、館長は少し息が詰まったような顔をして、ため息をついた。



……この図書館の中心は、もしかしたらクロウなんじゃねぇのかな……。

Re: 私達の図書館紛争 ( No.8 )
日時: 2010/12/30 17:41
名前: 九龍 (ID: 6XpHmYt9)

「館長、お餅いりますか?」

「……お餅? なんですか、それ」
「うわぁ、まずそこから説明しなきゃいけないんですか?」

館長の答えを聞いて、そういえば、館長はお餅って食べたことないんだっけな。と、大事なことを思い出した。
あぁ、そうだねぇ。そうだったら、餅のこと、知ってるわけもないか。
そもそも、館長はこの図書館にこもりっきりなんだから、外の世界のことなんて知らないよね。
僕は館長になるべく聞こえないよう、声をひそめて笑う。

「お餅って言うのはですね、もち米というものを固めて、やわらかくしたものです。ほら、カウンターに乗ってるあれですよ」

僕がカウンターを指差すと、餅が山のように積まれた白い皿。
いつもここに来てくれる友達は、白い小皿に餅を取っている……んだけど。
積み上げるように盛ったから、餅がくっついて、取るのが大変らしい。

「九龍ー! なんか、俺の餅、からいんだけど!? 水くれよ、水!」
「……クロウ、餅とは、辛い食べ物なのですか?」

幽美の悲鳴にも似た要望を聞き、館長は不思議そうな眼をして、それを見る。
いや、辛くねえよ。辛くはねえよ。

「クロウさん、僕のは、甘いですよ。しかも、食べた時に何かを噛み砕くような音がしたんですが……」
「あぁ、ガンコナーさんのはチョコレートいりですね。幽美のは、ハズレ。後で罰ゲームな」

僕がそう言うと、ガンコナーさんと幽美は苦々しい顔をしながら、小皿を見つめる。

今回は、餅の中に色々な食べ物を入れてみた。だから、餅の中にはそれぞれ違う物が入っている。
幽美は文句の一つでも言いたいというような顔で、僕を見つめる。

「ふむ、餅とは、中に色々なものが入っているのですか……」
「いや、今回のは、僕が作ったからこうなっただけで……」
「どうせだから、クロウの分も持ってきましょうか?」
「いや、いらねぇです。あなたに選ばせたら、絶対ハズレ持ってくるでしょう。あなたなら中身を見なくても絶対に解るはず……って、ストップ、ストップ!」

人の静止の声も聞かずに、館長はカウンターに置いてある小皿を手に取る。
あぁ、終わった。今日は何もかもが終わった。
館長の場合、本気になるとどんな奇跡も起こすからな。
前なんて、魔王ルシフェルの羽を引っこ抜いて、それで羽ペン作ってたね。あぁ、あの人、本当に何なの。

盛大な舌打ちを漏らすと、誰かが僕の肩をトントンと叩く。

「なんです……」

勢いよく振り返ると、口の中に白い物体が押し込まれた。
慌てて口を閉じると、館長が黒い箸を持っている右手を引いた。
……なんで、わざわざ野郎に物食わされなきゃなんないの? どうせなら、シェリーさんみたいなかわいい女の子のがよかったんだけど。
館長はそんな僕を見て、にっこりとほほ笑んだ。

……あぁ、なんってか、唐辛子なんて入れるもんじゃなかったね。辛すぎて、涙出てきた。
早く、水を飲まなきゃ。
僕はそう思い、水飲み場まで走っていく。

館長はそんな僕を見て、意地の悪い笑みを浮かべ、カウンターにある餅のうちの一つを小皿にとり、その餅に食いついた。

Re: 私達の図書館紛争 ( No.9 )
日時: 2011/01/01 15:17
名前: クレア (ID: s32F0pf/)

こんにちは。
コメディの方にも出してたんですね。
とりあえず、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします^^

Re: 私達の図書館紛争 ( No.10 )
日時: 2011/01/02 17:04
名前: 九龍 (ID: 5qCSmirc)

クレア様へ

こんにちは。
はい、まぁ、どの板にも生息しているかもしれませんよ。ハハ。
来年もよろしくお願いします。


Page:1 2



この掲示板は過去ログ化されています。