コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 学園物語
- 日時: 2010/12/14 16:23
- 名前: 雪菜 (ID: IX0Xljmj)
はじめまして雪菜です。
学園物の小説を書きます・・・が
初めてなのでうまくできないかもしれません
ですがよろしくお願いします
登場人物
放生 悠紀人(ほうじょうゆきと)
気が弱く真面目な少年高校1年生。
森本 海人(もりもとかいと)
明るくどこにでもいそうな調子者の少年高校1年生。
冬神 楓 (ふゆかみかえで)
どこか不思議な少女おとなしい性格高校1年生
羽山 破古(はやま はこ)
天然体育会系少女中学3年生治古とは双子の姉妹
羽山 治古(はやま なこ)
天然文学少女中学3年生破古とは双子の姉妹
戸島 逸 (とじまはやる)
海人と関係があった少女。
プロローグ
都会に立ちすくんだ校舎。
そこには今に知れない世界があった。
- Re: 学園物語 ( No.13 )
- 日時: 2010/12/24 20:44
- 名前: 雪菜 (ID: IX0Xljmj)
真っ暗な空間。
そこに一人だけぽつんとたたずむ自分。
暗いはずなのに自分の存在は見えるというおかしな現象。
そしてふと気がつくとひとりの女性。
「母さん・・・・・」
自分と同じ金髪の髪の毛に白い肌そした女性。
しかし彼女の笑顔は実の父親によってかき消される。
満足そうに母をけして笑顔の父。
そして自分を見つけたと思うと・・・・
————「・・・・・」
そこで全てが途絶える。
「あ・・・おはよう海人」
二段ベットの上で上半身を起き上がらせるとそこには相部屋の少年、悠紀人がいた。
二段ベットの上段から飛び降りるようにして降りる。
「そういえばさ今日の夜中ずっとうなされてたよ?」
「・・・・ボインのお姉さんの胸がだんだん小さくなっていく夢を見た・・・・」
「はぁ・・・・まぁ海人らしいけどさ」
海人はあの嫌な夢を押し隠すようにわざとボケた。
しかし悠紀人は知っていたのだ。
——————母さん・・・母さんと叫ぶ海人の事を。
「そういえばさ」
「ん?」
「海人はお父さん来るの?」
「・・・・・それは・・・」
思いがけない一言で海人に頭の中に父が浮かんでくる。
そして想い出したくない過去までも・・・
「う・・・・・わぁぁぁぁぁぁぁぁ」
そしてすべての視界が真っ暗になる。
なにも見えなくなっていく・・・・
何もかも。
「えっちょっと海人!!」
寒い外。
真冬なのにタンクトップと短パンの自分。
遠くに見えるのは姉二人。
「お姉さま・・・・」
一歩、一歩と近づいていく。
しかし
「きゃぁぁぁぁ汚い!!」
姉二人の叫び。
泣き叫ぶ二人。
鳴き声に釣られて母子がやってくる。
まるで野良犬を追い払うように手を降ってくる母子。
————何で?
————何で僕だけ?
————僕だって・・・・森本の子なのに・・・
————僕だって・・・僕だって。
いつも思っていても口に出さない言葉。
「僕だって父さんの子なのに・・・・」
海人が7歳の頃から彼は医学について学ばされた。
医者で有名な大企業だからだ。
そして小学校を卒業する頃には医学のほとんどを身につけていた。
注射の仕方、メスの持ち方、応急処置の仕方などを。
中学に入るにつれて父親の虐待は酷さを増していった。
そのころだ。
彼と出会ったのは。
屋敷に住んでるといえ使用人までもが得に何もしてくれなかった海人。
しかし、あるひとりの男の使用人だけが海人に優しくしてくれたのだ。
そうまるで『父親』の様に。
そして彼は喧嘩の仕方を教えてくれた。
しかしある日彼は海人の元を去っていった。
しかし海人は知らなかったのだ。
この男性こそが海人の実の兄ということを。
その人の顔はまだ覚えているし、母親にも何度もあったことがある。
寮の学校のことを重信に吹き込んだのはそう海人の兄だった。
その事実を知らない海人は、今まで彼を本当の父のようにしたっていた。
「海人!!海人!!」
よく聞きなれた声。
目をうっすらと開けると悠紀人と楓の顔。
(あれ?・・・俺・・・・確か部屋で・・)
すると保険の先生が駆け寄ってくる。
「森本君!!聞こえますか!!」
「あ・・え?はい」
突然のことに海人の脳は完全に混乱していた。
二人から海人は今までのことを聴き何があったのかを思い出す。
そして避けては通れない道。
「あの森本くん・・・・お父様と何かあったの?」
楓も、悠紀人も引っかかっていた所だ。
「特に何も・・・・」
はぐらかすが無理なことだと海人は分かっていた。
「話すよ・・・・全部」
二人はもう覚悟が出来たように頷いた。
でもすべてを話してしまうとなんだか、二人が、消えていくようなきがした。
離れていくような・・・
でも違った。
「なんで・・・何も言ってくれなかったの?」
(あぁ・・・俺呆れられてら・・・)
(やっぱり始めから・・・・)
その時だった。
手に何か冷たい感覚。
「何で・・・・一人で抱えていたの・・・」
(・・・・・あぁ・・・)
(悠紀人を泣かしちまった・・・・)
「早く言ってくれればよかったのに!!」
(女の子も泣かしちまった・・・・)
そして海人自信も気がつく。
頬を通る冷たい感覚。
(あれ?・・・・)
(もう泣かないって・・・・・・)
その涙は今まで押さえ込んでいた悲しみや憎しみや苦しみのすべてだったのかもしれない。
だって
「あの子・・・何が何でも強がって泣かない子なんですよ」
そう実の母すらも知っていたから。
美術展覧会 開演
「先生方も何とぞよろしくお願いします。」
重信は学校に来てからと言うもの、『いい親』を演じ続けていた。
それを見るなり海人は呆れた。
「ほらアレがうちの父さん」
物陰から二人に話す海人。
「なぁ・・・・・二人とも?」
「キッチリけじめ・・・付けたいんだ」
「うん・・・僕らにできることならなんでもするよ」
「私も・・・出来る限りのことをします」
そして海人が話した事。
開演から30分
「お父様・・・・お越しいただき光栄です・・・」
いつもの父親との接し方。
周りがざわめく
あれって森本の親だったの?
なんか喋り方ちげー
大富豪のおぼっちゃまだったとか?
ありえねっ
「お父様に少々お話があるのですがよろしいですか?」
「いいだろう・・・」
周りの人を気にしながら人目につかないところに行く。
寮の裏。
そこには整備もされていない森林が生え茂る森がある。
そのためか人はあまり近づかない。
「人目につかないところを選ぶとはいい判断だ。
「お父様僕がお話したいことはすべてのケジメのためです。」
二人が言われたこと。
それは
「証言人になってくれないか?」
「・・・それだけでいいの?」
「たぶん・・・暴力振るわれると思う・・・でもでで来るな」
「でも・・・・」
「先生を呼びに行くだけでいい。」
そして現在に戻る。
「何の話だ?」
「お父様が今まで僕にしてきたことあれは犯罪です」
鼓動が鳴り響く。
体中が逃げろ逃げろと叫んでいた。
「警察に出頭してくださ・・・」
その時、頬に凄まじい衝撃が走る。
海人はこのまだ覚えのある感覚を感じた
「痛っ・・・・」
そのまま地面に倒れ込む海人
「警察に出頭しろだと?」
「ふざけるな」
「これまでの功績を私に手放せというのか?」
「外人の血が流れている汚らわしき分際で生意気に」
一言一言が痛い。
何度も体中を走る衝撃。
「や・・・・・」
「何だ!!まだ言うか」
「やめろ!!」
「!?」
重信はたいそう驚いたことだろう。
息子に怒鳴られるなんて思いもしなかったのだから。
「俺は・・・アンタの思い道理になってきた・・・」
起き上がり足元に落ちていた大きな石を拾うと一歩づつ重信に近づく海人重信は一歩づつ下がる。
「何があっても姉さんと同じ生活はさせてくれなくて」
「アンタを殺すことばっか考えていた・・・」
「いつも・・・いつも」
ついに壁にぶつかる重信、しかし止まることのない海人。
「わ・・・わかった・・・いままで悪かった」
「もう・・・いいんだよ」
「これで・・・・」
そして手に持っていた大きな石を思いっきり振り下ろした。
『ガツン』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冬神・・・さん?」
5分前建物の裏
二人は海人に頼まれて建物の裏で様子を伺っていた。
声がこっちまでは聞こえないが、たしかに殴られていた所も見ていた。
しかし二人は何かおかしいことに気がついた。
「海人・・・なんか変だ・・・」
そしてふたりは気がつく、海人のいっていた『ケジメ』の意味を。
「どうしよう!!海人・・・お父さんを本当に殺しちゃう・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「冬神さん?」
「私・・・・行きます・・」
「え・・でも」
「森本君はこっちにはきちゃいけないから・・・」
今海人は実の親を手にかけようとしている。
だか目の前で親が消えていく悲しみを楓は知っていた。
「森本君はこっちにきちゃいけない・・・・・」
「この・・・闇のなかに」
そして
『ガツン』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冬神・・・・・・・・・さん?」
「・・・・・・な・・・何で」
楓の持っていた木の棒が折れる。
「貴方に・・・こっちにはきてほしくないから」
「ひ・・・・・た・・・助かった」
「アンタ・・・・まず言う事あんだろ・・・」
「あああああ・・・・・・っ・・・・きっ・・貴様実の父を手にかけおうとするとは・・・・何事」
『バチン』
「冬神さんに免じて・・・・これで勘弁してやるよ」
初めて実の父親を殴った感覚。
そして、駆けつけてきた先生によって海人の父親は今までの事を言い、森本の屋敷の職員の関係者は警察に逮捕されたという。
とりあえず海人の行為は例の双子のおかげで大きな犯罪にならなかった。
そんな双子の話はまた別のお話。
- Re: 学園物語 ( No.14 )
- 日時: 2010/12/25 10:53
- 名前: 雪菜 (ID: IX0Xljmj)
美術展覧会が終わってから一週間後部室
「はぁ・・・・よりによってこの双子に借りを作るなんて・・・」
そういって部室の片隅で呟く海人。
「いいじゃないですかぁ私たちがいなかったら今頃先輩はたかーい塀の中だったんですよ〜」
茶化すようにふざけ半分で言う破古。
三日前、裁判が行われた。
重信の生徒虐待の件と、海人の殺人未遂についてだった。
その中海人は執行猶予で済むはずだったのだが重信は金を使い、自分の罪を軽くし海人の罪を重くしようとした。
そのことにいち早く気がつき弁護?したのはのは破古と治古だったのだ。
- Re: 学園物語 ( No.15 )
- 日時: 2010/12/25 11:54
- 名前: 雪菜 (ID: IX0Xljmj)
美術展覧会当時
「はぁ・・・・暇ね」
そう言って破古が呟いたときだった。
さっきまでパソコンに向かっていた治古がずいと破古に画面を向けた。
「これ・・・・今日の朝、森本先輩倒れたみたい」
「ふうん・・・一応部員として行ったほうがいいのかな・・・・」
「心配・・・・」
「もしかして治古・・・・森元先輩の事・・・・あれ?」
全てをいい切る前に治古は椅子から離れていた。
「まってよ〜・・・」
追いかける形になったが破古も急いで部室を出た。
この学校は北校舎、西校舎、南校舎と別れている。
ふたりは西校舎にいたので、保健室がある北校舎に向かっていると、なんだか高級車という感じの車が止まっていた。
「うひょー・・・すげー・・・」
そして保健室前。
「破古。」
「ん?なぁに」
いいからと言うように盗聴器を仕掛ける治古。
「どうするのこれ」
「いいから」
そう言って仕掛けてからそのばを離れる。
そしてさっきの高級車の止まっていた場所にスタスタ行ってしまう治古
「んー凶か吉か・・・大吉か・・・」
そうつぶやいて破古もそのばをあとにした。
- Re: 学園物語 ( No.16 )
- 日時: 2010/12/27 21:42
- 名前: 雪菜 (ID: IX0Xljmj)
それからというもの部室に戻った二人。
そしてイスに座るなり治古はパソコンを弄りだした。
「これ、みて」
破古は言われるままにパソコンを覗いた・・・・その時だ。
「何で・・・・一人で抱えていたの・・・」
よく聞きなれた声。
「早くいってくれればよかったのに!!」
二人は唖然とした。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・なんていうか・・・・」
「もう!!!!」
いつもの静けさは治古からは消えていた。
突然のように立ち上がる治古。
そして部室の扉へと向かっていく。
「ナコ!!どこに行くの!!!」
「気にしないで!!」
『ドカン』
「・・・・・・・・どうしたのかなぁ・・・ん?」
そのまま放置されたパソコン。
キーボードの上には紙。
《パソコンの監視は頼みます姉さん》
「はいはいっと・・・・・」
そう言いながらパソコンの違うウインドウを開くと、机の上に置きっ放しになったメガネをかける。
そして・・・・・・
- Re: 学園物語 ( No.17 )
- 日時: 2010/12/27 23:00
- 名前: 雪菜 (ID: IX0Xljmj)
「みっけ!!」
そうそこにいたのは破古。
治古よりも早い速度でパソコンのキーボードを打ち、沢山のデータをアップデートしていく。
それは、盗聴器からパソコンへ、そしてパソコンから携帯やテレビやスピーカーへとつなぐためのものだった。
「あとは・・・・・」
そしてenterを押す・・・・・
《ピッ・・・ピッ・・・ピッ‥・・・》
「・・・・・・・っ」
《ポー・・・・》
『ファイルの移動が終了しました』
「・・・・ふう」
そういって一息付く破古。
そして目をゆっくりと閉じる。
二人は生まれた時から一緒だった。
でも破古はいつも大雑把でこわしてばかりだった。
それに変わり治古はいつもパソコンや。機械の調整が上手かった。
そんな破古は治古が羨ましかった。
でも、反対に、すべてを押し切って真を貫き通せる破古がうらやましくて仕方なかった。
そんな二人の両親は共に弁護師だった。
しかし二人は弁護士になることを拒んだ。
共に歩んでいける道がほしかった。
双子という自分達ができる特別なことがしたかった。
そして作った部活。
もしかしたら二人は本当に、やることを探していたのかもしれない。
劇は元々大好きだった。そんな劇を支援することがしてみたかった。
でも、もしかしたら違うのかもしれない。
今、その道が開けるような・・・・そんな気がしていた。
わかっていた・・・・二人とも。
だから互いに言わない。
必要ないから。
「そろそろかなーっと・・・・」
そしてパソコンの画面をまた覗き込む破古。
すると・・・・・
『バシン』
「?」
一つのスピーカーから凄まじい音がする。
「警察に出頭しろだと?ふざけるな」
「・・・・・・・・・ありゃりゃ」
同時刻 治古
「・・・・・・・っ」
今、一番大好きな人間が殴られている。
蹴られている。
でも・・・・・
「・・・・足が動かない」
今すぐにでも助けに行きたい・・・
でも、
足が動かないのだ。
その時。
『バキン』
木の折れる音。
「楓?・・・先輩?」
1本取られた・・・・・
「・・・・・なんでっ!」
先輩は体が動いた。
でも・・・・自分は・・・
「彼の力に・・・・なりたい・・・」
その時、破古もこういった
「先輩の力になりたいなぁ・・・・」
そう場所は違えど、正しく『同時』だった
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